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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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書道教室を開いている75歳の雪は、ある日訪れた書店で購入した漫画に心を奪われる。それは男性同士の恋愛を描いたBL漫画だった。その書店で働いている高校生のうららは、自身も好むBL漫画にハマっている雪と親しくなり、友人となって交流を深めていく。

原作既読。
初めての作品、初めての同人誌即売会のどきどき。誰かが手に取ってくれたときの感動など、甘酸っぱい切ない気持ちが呼び起こされる。高校生の狭い世界が、住んでいるところや年齢、立場がまったく違う、好きなものを語り合うだけの友人によって少しずつ開かれていく感覚が、ああ、いいなあと思いながら見ていました。
特にすごくリアルで、けれどこうなったら嬉しいなあというフィクションが、二人の友情のきっかけになった漫画家さんが初めての同人誌を読んで、ちょっと元気になったところ。そういう小さな奇跡の描写が嬉しくて幸せな気持ちになりました。元気が出るというのも、「好き」だけが詰まった同人誌って創作者の原点だと思うので、そうだよねえ、と。
しかしうららさん。原作だと地味で適当な感じなんだけれど、実写だと、原作に寄せていても役者さんの知性や品性を感じる佇まいで、育ちがいいってこういうこと……と思わされました。ただのセーラー服がめちゃくちゃ似合っていて賢そうなこと!
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雲の上に天国があると主張してからかわれたのび太。ドラえもんの道具を使って自分たちで雲の王国を作ろうと、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんも加わって遊び始めるが、ある日謎の少年を助け、行方不明になったその子を探すうちに、天上人の住む天上世界に迷い込む。実は天上人はある目的を持っており……。

このくらいからの作品をビデオテープなどで繰り返し見ていた覚えがあります。雲を固めて国を作るところに憧れて、この辺りばっかり見ていた気がする。中盤は内容をよくわかっていなくて、裁判のシーンで、かつて助けた関係者が証言してくれるところを熱心に見ていたような。ただ、これまで劇場作品を見てきたけれど証言に立つ人たちが何者なのかはわからなかったので、本編を見なくちゃいけないやつかな?
ここでもかなり露骨に環境問題について話している部分があり、時代が反映されていることを強く感じます。酸性雨が、とか、オゾン層が、みたいな話をしていた頃だったかなあ。
「弁当屋さんのおもてなし」
二股をかけられていた恋人が結婚することになり、どん底のまま札幌へ転勤した千春。ろくに自炊ができず、鬱々と毎日を過ごしていたある日、弁当屋の「くま弁」を見つけ、縋るように弁当を買い求める。だが注文したものとは違う献立で……その理由を知ったとき、千春は自分が前を向き始めていると気付く。

HTBの短期のドラマかな? 原作は未読。
舞台が北海道なのでもちろん登場するNACSの面々。このナレーションのめちゃくちゃ喋るのは……と思っていたらそうでしたね!笑
お弁当で、店に立ち寄る人たちのちょっとした悩みごとや不安を軽くする。これが実に美味しそう! もっと見ていたかったので全4話は短かったなあ。役者さんたちも優しい雰囲気があって素敵だったのでもうちょっと長く見ていたかったし、千春と大上の関係の進展も見守っていたかった。
印象的だったのが第3話、占い師のカタリナのエピソード。家族になるって、一緒に暮らすって、多分第一に一緒に食べることにあると思うので、思い出の味と叶わぬ恋は色々と感じるものがありました。
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神の書の呪いを解く“鍵”を見出したヒース。そして三書の解放は、新しい伝説に……? 女子が頑張る、書を巡るビブリオ・ファンタジー最終巻!!(帯より)

物語は終わらなければならない。新しい物語を始めるために。
三書の終わりを記すシーンがとにかく印象的で、それぞれの終わらせ方に信念が見えて、泣いてしまった。シドは終わりを、イルシオーネは自由を、エリカは未来を願ったんだろうなあ。それらはきっと誰もが「物語」に願うことなんじゃないだろうか。
望まずに知の聖騎士として確固たる地位を築いてしまったヒースがおかしい。ただ書というのは攻撃するものだけではないと思うから、きっと彼女の存在は大きな意味があるはず。しかしヒエンが完全にまとわりつく形になっていたのでヒースは大変そうだ。
戦っていた二国のガーディアン能力者たちが協力しあう展開はやっぱり楽しかった。ただ戦っていたそれぞれが何を思っているのか読めなかったのが残念。久しぶりの登場で他の知の聖騎士のビジュアルが想像しにくかったし、みんながもっときゃっきゃと楽しく仕事をしているところが読みたかったなあ。
続けて読んでいたので3巻が二段組になっていて「!!?!?」となりましたが、これで削られていたら泣いちゃうところだったので、たっぷり読めてよかった。
最後のシーンは号泣しました。ここにたどり着くための物語だったと思いました。
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異教の国シテで、大好きな“ランバートル”と神書の隠された過去を知ったヒースは? 女子が頑張る、書を巡るビブリオ・ファンタジー第二弾!!(帯より)

深い傷を負った久遠の書のガーディアン、ザクロを治療するため、黄昏の書の持ち主を頼って敵国シテに赴いたヒース。だが「黄昏の書」の正体と「暁の書」「黄昏の書」「久遠の書」の秘密を知ったことで、自分の愛する物語「ランバートル」が歪められたものであると知ってしまう。
自分を構成する大事な物語が、誰かを呪うものだったと知ったときのヒースの気持ちを思うと、苦しい。自分の存在が揺るがされるみたいできつかったろうなあ……。でもここにきて読者として結構きつかったのは、ヒースのように「大事な物語」を持っていて、思い入れを抱く登場人物が多くないこと。ヒースにとってその真実がどれほど重くて苦しいのか、わかってくれる人がいない気がして。
だからヒエンのことは正直ぶん殴りたかったな! まじで! 理解できないんだろうなあという脱力感も覚えてしまった。
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本が国家財産とされるイースメリア。古より伝わる“久遠の書”が目覚めを迎えた時、知の聖騎士・ヒースが図書院で出会ったのは……!?(帯より)

能力と血統から選ばれた者が、特定の書から「ガーディアン」と呼ばれる存在を呼び出し、知の聖騎士となる世界。だがヒースはただの一般人で、定まった書ではない、大切な一冊からガーディアンを呼び出し、防御のみに特化した、戦えない、異質な聖騎士。一部の人間から存在を疎まれ、聖騎士を辞めたいとまで思っていたある日、神が与えた三つの書のうちの一冊が目覚め、その主人と出会う。
読み慣れるまでちょっと時間がかかりましたが、ソヴェリナ寺院にたどり着いてからは物語が動き出した感もあって楽しく読みました。しかし、ヒースとヒエンがどう考えても合わないので展開がだいぶ不安でもある……。それにヒースラッドが何も語らないのが気になります。
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幼い頃から妖怪と呼ばれるものの類を目にしてきた夏目貴志は身寄りがなく、自分にしか見えないそれらのために親戚のもとを転々とする日々を送っていた。心優しい藤原夫妻に引き取られた夏目は、祖母レイコの遺品である「友人帳」を手に入れたことで、祖母と関わりのあったあやかしたちをはじめとした、彼らと人々の事件に遭遇する。すべては心優しい友人たちのために。

原作が好きなのでアニメは一期だけを見て終わっていたんですが、最近アニメの新シリーズ制作決定の話を聞いたので、せっかくだからおさらいを兼ねて見始めました。
第三期はシリーズ屈指の名場面であろう、夏目が藤原夫妻のもとに行きたいと言うまでの話が入っています。そんな切ない話の後に、できなかった影踏み鬼をしてあやかしみんなで遊ぶのが、泣ける……。
原作になかなか新規の女子キャラが登場せず多軌が出てくるまで間があった影響か、早々に離脱する笹田が残っているオリジナル展開。また原作で謎めいていた藤原さんがだいぶ初期から登場して結構よく話しているので、原作でしか知らなかった身としては意外でした。どんな人かわからない、からの、めちゃくちゃいい人……というあれがよかったものだから。
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王子妃の座を争うライバルの王女が、実は他国の王子様!?
絶対に恋に落ちてはいけない相手、イズディハールを好きになってしまったルフィナ。
二人は人目を忍んで想いを募らせていく。
「何があっても、俺が守るから」
深い口づけと、敏感な部分を容赦なく責める巧みな指。
声を殺して快感を受け止めれば、さらに愉悦が深まって――。
お互いを信じ、周囲の協力を得て、最高の大団円へ!(Amazonより)

因縁のある国同士の王女と王子が互いに惹かれあっていくラブロマンス。
とても可愛らしくてよかったのですが、このタイトルはどうなんだろう。合っていない気がしてすごく違和感がある。何せ冒頭から悲恋エンドの気配がまったくないからなあ。
歴史的に古く、周辺諸国からは害がないと判断されているサンティスの王女が、かつて面子を潰されたと父王が未だ許せずにいるタバール王国の王女に負けるなと、ある国の王太子妃の座を射止めるべく外交に出る。だがその国で出会った妃の座を競うはずのタバールの王女は、なんと双子の兄が身代わりになったものだった。
ロミオとジュリエットのような、国や家が絡んだ困難な恋。ルフィナはより王女らしく成長し、イズディハールは彼女を励ましながら恋を叶えようと努力する。この構図を見ればハッピーエンドにならない方がおかしいというくらいに一生懸命ぶりだったので、二人が幸せになれて本当によかった。
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六法+α、女性の一生に寄り添う法律を網羅。すべての女性の味方になる法律の本。(帯より)

大抵の女性がぶつかる恋愛、インターネット、暮らし、仕事などのトラブルに直面したときに関わる法律を解説した本。
性被害や、デートDV、ハラスメント、離婚後の養育費のことなど、これってどうしたら? と思ったときに軽く答えをくれるもので、1項目が1ページ、多くても4ページ程度の説明と解説。そこまで詳しく解説したり手続きについて説明したりするものではありませんが、知識がなくて不安だったり、これからトラブルに遭遇するかもしれない十代の子には読んでほしいと感じる内容でした。
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かつて『真実の愛』が蔓延した結果、現在では政略結婚が下火傾向。
男爵令嬢であるアンナが仕事と出会いの両立を期待し、王宮侍女となって早二年。
侍女なのに月の大半を掃除仕事ばかりさせられても、あまり気にせずポジティブに掃除技術の研鑽に努める日々を過ごすアンナだったが、アレな掃除が一番の悩みで——。
煌びやかな王侯貴族の世界の裏側を、王宮侍女アンナのひとり語りで赤裸々に綴る宮廷日常譚。(裏表紙より)

「真実の愛」によって結ばれた王族はそんなことを忘れたような雰囲気で、あちこちで「真実の愛」が声高に叫ばれ、婚約破棄だのなんだのと大騒ぎした後の国。華やかな貴族の世界を、王宮侍女(メイド?)から描いたお話。
王宮にいる主人公のアンナが目にするのはあちらこちらの情事の痕跡。それを掃除するのが仕事(本来の仕事とは違うけれど)という、読んでいるこちらもなんだかなあという顔になってしまう節操のなさ。裏方の人たちはきっとこういう気持ちになるんだろうなあ。
短い文が続くところが読みづらいと感じたり、化粧が上手な設定はどこから? そもそも化粧道具が揃えられる経済状況は? とか、最後にメイドじゃないとばれて喧嘩するシーンは、他のおばちゃんたちからも責められているけれどそこまで仲悪かったの? とか、物語の進行に合わせた設定や展開が始まったように感じられて引っかかるところが多かったな。
侍女でなく下働きのメイドの仕事をしながら、まあいいかと上手くやっていたアンナが、最後に元の場所に戻り、なんならその仕事ぶりを見ていた人たちに今後大事にされていきそうな予感を感じさせてこの巻は終わり。ルカリオがいい人のようなので上手くいってほしいなあ。
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Author:月子
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