読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

《神迎》のため帝都に向かう終也と共に、真緒は初めての遠出をすることになった。帝都行の鉄道の中、真緒はひどく懐かしいような不思議な夢を見て——!?「お前の目は特別だから、きっと冬の天の川も見えるだろう」「ともに還ろう、——」隻眼の青年との出会いから明かされる真緒、出生の真実とは……! それでも旦那様の隣に……和風花嫁ファンタジー、待望の第二巻。
帝都で、仲睦まじい二人を引き離す出来事が……!?(裏表紙より)
先祖返りに愛された機織りの和風マリッジロマンスファンタジー第2巻。
神の気質が強く出ている終也が、それを大いに発揮して真緒を自分のものにしたという、とても神様らしい事実が判明した1巻でしたが、第2巻では切られた縁が誰のものであったかがわかるお話。
真緒のルーツもわかりますが、なんというか、なるべくしてなったというか、たとえ縁を切って新たな縁を結んだのだとしてもそうあるべき結婚だったのかもしれない、なんてことをふんわりと感じさせるなあと思いました。変わりゆく時代の中心に二人がいるのか、それともひっそりと影のようにそれを見守るのか、これからどういう選択をしていくんだろう。
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幽閉され、一途に機織をして生きてきた少女がある時、縁を結び縁を切る神=十番様を所有する神在の一族、十織家の当主・終也に見初められ、真緒の名をもらい、運命は動き出す。「迎えに来ました——僕と結婚してくださいますか?」虐げられ続けた日々から救い出された真緒は、十織家でも機織りの才を生かし過ごすうちに、終也の背負ったある秘密を知ることになり……?
街一番の機織り上手を、領主の花嫁とする——(裏表紙より)
神々とその血を引く者たちがいまなお生きる、過渡期の和風世界を舞台にしたファンタジー。「街一番の機織り上手を花嫁とする」のがとてもシンデレラ。
機織りの腕だけを求められて叔母や祖父母から幽閉され、外を知らない真緒なので、はっきりとした年齢もわからず、言動もとても幼い。けれど聡明で、自分の考えを率直に口に出すこともできる性格のおかげで、物語はさくさくと進む。普通ならものすごく重くなりそうな終也の正体も、真緒だからこうなったんだろうなあと思わせるものでよかったな。
そして真緒に美しいものだけを見せたいと考え行動する終也の、彼の本質が垣間見えるところにぞくぞくしました。なんだかんだ言ってもやっぱり先祖返りだし神様の一部なんだな……とその恐ろしさにぞくぞくにやにやしてしまった。

“ダンチュー先駆者”の一人である著者は、「料理とは愛情ではない。技術である」と言い放つ。なるほど、日常の家庭料理にいちいち愛情に介入されては、美味いものも不味くなり、迂闊に食べちゃいられない。まずいものはまずいと言いたかった諸君、まず、その前に自らも台所に立ってみることをおすすめする。超初心者のための男厨料理入門、超指南書。(Amazonより)
家事は女の仕事という考えがまだ残る頃に、男性ながら厨房に立つ著者のエッセイ。男性だから、という理由で料理をすることがないけれど、基本的に器用で要領がいい人が、料理をすることや献立をだいぶ理屈っぽく解説しているもの。
基本の味付けってだしに当たるものを変えればすべての料理に流用できる、と思っているので、それを文章化するとこうなるんだなという内容。ただ、出版年月日が1999年10月のものだからか、だいぶ大雑把だと感じる部分も多くて、自分一人で食べるならいいけれどその料理を家族や人に出さないでね……と思ったりもしました。

高校時代に野外活動を楽しんだ彼女たちも、いまは社会人。名古屋の小さな出版社で働くリン、東京のアウトドアショップに勤めるなでしこ、小学校教師になったあおい、横浜のトリミングサロンで働く恵那、そして地元の観光推進機構に転職した千明……それぞれの場所で日々を送っていたある日、閉鎖された広大な施設の再開発計画をきっかけに、かつての仲間たちでキャンプ場を作ることになって……。
アニメの続きのつもりで何気なく見始めたので、みんなが社会人になっていてめちゃくちゃびっくりした。そうやって大人になってどう好きだったキャンプと関わるか、という答えがキャンプ場作りになるって最高だよなあ。
高校生だった頃の緩やかな感じは薄れているものの、みんなが集まるとあの頃の空気感になるのがわかるところが、積み重ねてきたものを感じさせていい。キャンプファイヤーみたいに燃え盛るんじゃなくて、ソロキャンの小さなランプの光のように、それぞれの心に「キャンプ」への気持ちがあるという、作品らしい部分が感じられるよい映画版だったと思いました。

鷹央先生、
これまで本当に……。
天久鷹央のもとで内科医として「診断学」を学ぶ小鳥遊優に、派遣元の純正医大医局から突然の通達が……。
驚愕し、激怒する鷹央だったが、通達の理由を調べたところ、
とある総合病院を舞台に起きた「密室殺人」の存在が明らかになる。タイムリミットはあとわずか。
果たして、天才医師は「密室で溺死した男」の謎を解明できるのか。
書き下ろし掌編「小鳥遊先生、さようなら」収録。(Amazonより)
今度は小鳥遊が呼び戻されることに、という第三巻。鴻ノ池をはじめ、他の登場人物たちが言うように、小鳥遊も鷹央もそれぞれ成長しているんだなあとしみじみと思った。一緒にいる人からいい影響を受けられるのは素晴らしいことだ。
「拒絶する肌」はわりと早い段階でもしかして……と想像できるだけに、こういう症状が出る人は本当に大変だな……と思いました。こういう可能性があると知っておくのが大事だな。

病棟に現れた「天使」
謎めく事件の真相は?
書き下ろし掌編を追加した完全版‼
小児科病棟で相次いで起こった急変。同じ病室の男子三名が、原因不明の嘔吐、喘息発作、不整脈を起こした。さらに、この病棟で「天使を見た」と語る小学生まで現れ……。魅力的な「謎」があるにも拘らず、事件解決に動かない天久鷹央。なぜ? そして事件に秘められた「病」とは? 現役医師が描く医療ミステリー、シリーズ屈指の感動作! 書き下ろし掌編「ソフトボールと真鶴」収録。(Amazonより)
涙なくしては読めないエピソードが収録された第2巻。
医師としては超人的なのに、情緒や空気を読むことに関しては人並み以下の鷹央が、医師としては失格だと言われても仕方がないくらい患者の死に怯え、必死に寄り添おうとするところがな……。傍若無人だけれど人の心がないわけじゃないのが、彼女の魅力なんだろうと思う。

ただし、彼女は俺がロシア語わかることを知らない。
「И наменятоже обрати внимание」
「え、なに?」「別に? 『こいつホント馬鹿だわ』って言っただけ」「ロシア語で罵倒やめてくれる!?」
俺の隣の席に座る絶世の銀髪美少女、アーリャさんはフッと勝ち誇った笑みを浮かべていた。
……だが、事実は違う。さっきのロシア語、彼女は「私のことかまってよ」と言っていたのだ!
実は俺、久瀬政近のロシア語リスニングはネイティブレベルなのである。
そんな事とは露知らず、今日も甘々なロシア語でデレてくるアーリャさんにニヤニヤが止まらない!?
全生徒憧れの的、超ハイスペックなロシアンJKとの青春ラブコメディ!(Amazon
より)
アニメ視聴済み。
ハイスペックな家柄に生まれながらまったくやる気がない少年と、やる気がありすぎて空回り気味なロシアの血が入った美少女の、学園ラブコメ。
面白いのが、普通高校ではなくかなり良い家柄の生まれかつ優秀な生徒が通っている学校であることと、政近自身にその家柄だの期待だののトラウマがあってダウナー系主人公になっているところ。ファンタジー作品の王道設定を上手く現代物に落とし込んであるなあと思いました。アーリャのロシア語の呟きで思いっきり現代ラブコメになる。
1巻は生徒会選挙に向けてやる気を出したところまで。
表紙のアーリャさんが可愛い。コミカライズを含めて読者の心を鷲掴みしたであろうキャラクターデザインの美麗さ、可愛らしさをもしっかり表現したアニメだったんだなあと再確認しました。

高校生の北条才人はクラスメイトと結婚した。
それも学校一苦手な、天敵のような女子・桜森朱音とである――。
「私と結婚してること、クラスのみんなに言ったら殺すから」
「俺だって結婚を知られたくはない。なんのメリットもない」
普段から嫌い合う二人の新婚生活が上手くいくはずもなく、なにかと衝突ばかり。
しかし、日々の暮らしの中で歩み寄ることで距離が縮まっていき、一緒にいて楽しい時間が増え、少しずつお互いを理解していく。
才人は今まで知らなかった朱音の可愛い素顔を知り、朱音は心の中に秘めていた想いに段々と気づき始め……。
素直になれそうでなれない二人が送る胸キュン新婚生活、ここに開幕――!
【電子限定!書き下ろし特典つき】(Amazonより)
アニメ視聴済み。裕福な家に生まれ、自分の夢を叶えるために祖父母の取引に応じて学生結婚することになった喧嘩っぷるの夫婦もの。
アニメのときはまあそういうものかと思って見ていたんですが、活字として読むと、ちょっと二人とも子どもすぎないか? と。特に朱音の言動が言いがかりばかりで、読んでいてだいぶきつかったし、一緒に暮らす才人が可哀想という気分になってしまった。才人も大人の対応で流すか上手く転がせばいいものを。
1巻はまだまだ二人の関係は始まったばかりという内容。この後は子どもの二人がちゃんと大人になっていく話になるのかな。そうであってほしい。

皇帝・碧成との間に唯一子をなし、後宮で威勢を誇った寵姫・芙蓉に皇后暗殺の濡れ衣を着せ、追い落とした雪媛。
民衆の間にも雪媛の信奉者は確実に増え、もはや雪媛を脅かすような存在はもういないかと思われた。
しかし芙蓉は、幼い頃から自らを慕い付き従う潼雲を使い、雪媛を陥れようと画策し始めた。
そんな中、雪媛が潼雲を自らの護衛のひとりに任じたことで、未来の記憶を持つ青嘉は警戒を強めていた。
水面下では、雪媛が寵を得たことでそれまで異民族として冷遇されていた尹族は増長を始め、その横暴は雪媛への悪評となり広がりはじめていた。
不貞の疑惑、密偵の暗躍と、いくつもの危機が雪媛へと襲いかかり――? 壮大な中華転生幻想譚、第三弾!(Amazonより)
死んだ奴隷の娘は、過去へと遡り、一族で最も権勢を振るった悪女に宿った、逆光転生中華風後宮もの。
仲間を得ながら自らの道を進む雪媛ですが、このままでは虐げられてしまう尹族を救うはずが、その一族の人間が自らの名前を使って傍若無人に振る舞っていることを知る。これが、こう、常に立場がくるくるとひっくり返る現実の無情さや虚しさ、権力争いをする者たちの諸行無常さを感じさせて……。このときの思いが彼女の未来にきっと大きく影響するんだろうという予感がなんとなくある。

妻の貴恵を亡くして十年間無気力に暮らしていた圭介と娘の麻衣のもとに、ある日女子小学生がやってきた。「私は新島貴恵。あなたの妻」と名乗った彼女はなんと妻の生まれ変わり!? 小学生の妻と再び家族の時間を過ごす圭介たちだが、今世では万理華と名付けられた彼女には当然家族もいて……。
アニメ視聴済。アニメがなかなか面白い展開になってきちんと終わったので、ドラマだとどうなるのか気になって見てみました。
より人間関係が複雑になり、コミカルな要素だけでなく、太陽のような貴恵に対して影ができる描写なども増えて、見応えのある実写作品に仕上がっていたように思います。
「妻、小学生になる」というタイトルのキャッチーさに目を向けがちなんですが、家族の別れ、再会の奇跡、二度目の別れとこれから生きていくということをしっかり描いた作品でとても面白かった。ちゃんとみんな救われるのがね、フィクションだからできることだと思うんですよね。
あと個人的に食べることは生きることだと思っているので、圭介がお弁当作りを通じて彼女と交流を深めていくところが、これからを生きていくという気持ちの現れのように思えて好きです。
俳優さんたちの演技がお見事で、シリアスシーンや感動的なシーンが本当によかった。