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かつて『真実の愛』が蔓延した結果、現在では政略結婚が下火傾向。
男爵令嬢であるアンナが仕事と出会いの両立を期待し、王宮侍女となって早二年。
侍女なのに月の大半を掃除仕事ばかりさせられても、あまり気にせずポジティブに掃除技術の研鑽に努める日々を過ごすアンナだったが、アレな掃除が一番の悩みで——。
煌びやかな王侯貴族の世界の裏側を、王宮侍女アンナのひとり語りで赤裸々に綴る宮廷日常譚。(裏表紙より)

「真実の愛」によって結ばれた王族はそんなことを忘れたような雰囲気で、あちこちで「真実の愛」が声高に叫ばれ、婚約破棄だのなんだのと大騒ぎした後の国。華やかな貴族の世界を、王宮侍女(メイド?)から描いたお話。
王宮にいる主人公のアンナが目にするのはあちらこちらの情事の痕跡。それを掃除するのが仕事(本来の仕事とは違うけれど)という、読んでいるこちらもなんだかなあという顔になってしまう節操のなさ。裏方の人たちはきっとこういう気持ちになるんだろうなあ。
短い文が続くところが読みづらいと感じたり、化粧が上手な設定はどこから? そもそも化粧道具が揃えられる経済状況は? とか、最後にメイドじゃないとばれて喧嘩するシーンは、他のおばちゃんたちからも責められているけれどそこまで仲悪かったの? とか、物語の進行に合わせた設定や展開が始まったように感じられて引っかかるところが多かったな。
侍女でなく下働きのメイドの仕事をしながら、まあいいかと上手くやっていたアンナが、最後に元の場所に戻り、なんならその仕事ぶりを見ていた人たちに今後大事にされていきそうな予感を感じさせてこの巻は終わり。ルカリオがいい人のようなので上手くいってほしいなあ。
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