忍者ブログ
読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7
B09VLNKND7
文具メーカーに勤める児島あかねはBL大好き腐女子。ある日国民的格闘漫画『グラップラー刃牙』と出会い、「刃牙さん」や他の登場人物のBLの可能性について日々考えるようになる。しかしその妄想は日に日に強くなり、日常生活に支障をきたすようにもなっていくが……。

こうして人は沼に落ちるのだ……というのを表現したようなドラマ。火のないところに煙を立たせる作業はこうして行われるのか……心当たりがありすぎる……。腐女子への偏見や十代の子どもの残酷さは、いまは少しましになっていると思いたいけれど。
どういうオチに持っていくのかと思ったら、いいところに落ち着いて楽しかった。みんながそうやって、周りに迷惑をかけないようにしつつ、好きなものを好きと言える世界であってほしい。
PR
4887832826
京都服飾文化研究財団が所蔵するコレクションから選りすぐった作品500点による写真集。

18世紀のロココ調のドレスなどから、現代のグッチやトム・フォードまで、歴史が感じられるファッションをまとめた一冊。楽しい。もっと見たい!
個人的にシュミーズ・ドレスがたくさん見られたのがよかった。薄手のドレスで、気候的に寒くて合わなくて廃れたとあるけれど実際はどうなんだと思っていたので、ショールを合わせるなどしていたんだなあとか、こういう風にドレス生地を飾っていたんだなあとか。この本の写真のようにこのドレスが並んでいると神話の時代っぽさがあるので、当時の権力者が何を望んだのかがよくわかる。
B0CZKZ9DBZ
冬と春の間のこと。今日もなでしこやリンたちはアウトドア活動を満喫中。ツーリングをしたり、電車で旅をしたり、バスに乗ったり。色々なものを見て、食べて、楽しんで。時にちょっとしたピンチを乗り越えながら、思い思いのキャンプをする。女子高生たちのアウトドアストーリー。

ソロキャンもすっかり定着しましたが、そうなるのもわかるくらい、楽しそうにアウトドアするなあと思える作品。ちょっとした失敗もだいぶ危ない失敗も含めて、キャンパーにはあるあるなんだろうな。温泉に入った後のツーリング、考えてみればわかることなんだけれど、なるほどなあと思っておかしかった。
一人でキャンプをするのも楽しそうだけれど、みんなでわいわいも楽しい。ひとりになりたいときはそうできる、そういう気分になったら集まれるって大事だよなと思いながら見てました。
4041134498
物語を生み出す裏側、教えます
書下ろし短編、全作品解説インタビュー、宮部みゆき・伊坂幸太郎との特別対談も収録。永久保存版ガイドブック。(帯より)

著者インタビュー、作品紹介、対談、著者に縁深い人たちの書評などとまとめたムック本。寄稿したあとがきまで載っているのはすごい。
私は発売されたばかりの『冷たい校舎の時は止まる』をリアルタイムで読んで、めちゃくちゃすごい作家さんに出会った! と感動してずっと追いかけている読者です。辻村作品だけを追いかけているだけでなくなったいまも、ほぼ漏れなく読んでいることにこのムックを読んで気付いて笑ってしまいました。好きなものって多分そうやって気付いたら傍らにある。
インタビューにも作品紹介にも、人から人へ、仕事から仕事へ繋がっているエピソードが見え隠れしていて、どうすればそうやって真摯に人と向き合えるんだろうか……と読みながらぼんやり考えていました。その真心が伝わらなければ生み出されなかった作品や仕事がたくさんあると思うと、本当にすごい。その真っ直ぐな眼差しが感じられるような良いムック本でした。
409407418X
 かつて神官の一族が聞いていたという神の声。しかしその記録は八十年前の火事によって失われ、今、神の声を聞く者はいない。そんな話を耳にした直後、淡雪は火事の現場だった社で、まるで誰かに操られるかのように「過去」を見、火事で亡くなった人物の身に起きたことを体感する。
 数日後、塗籠にしまわれていた不思議な書画を見つけた淡雪。拙い筆による風景とともに書かれていたのは、読むことはできるがどうにも意味が通らない古歌だった。淡雪は古歌に込められた意味を探ろうとするが……。
 八家に隠された謎を描く、王宮ファンタジー第五弾!(裏表紙より)

そろそろ敵味方がはっきりしてきた第5巻、なんですが、なんだろう、いろんな人の思惑が絡み合っているせいかもっと大きな視点の何者かがそれを見下ろしているような気がしてならない。神、と呼ばれるものとか。
そんな状況で香野や真照の離反フラグがびんびんでめちゃくちゃ辛い。鳴矢や淡雪の性格上、疎んじているとかそういうのではないんだろうけれど、二人がどう受け取るかは別の話で。有能でいて親身な人間が近くにいるだけに、幼馴染がどうの同族がどうのという関係性に囚われないことが、この世界の一般的常識を持つ香野と真照には通じなさそうな感じが……。
本編は終わりに向けて動き出した感じでしょうか。神の声とは何か。千和の民は何を受け取り損ねたのか。鳴矢と淡雪は王と后としてそれを取り戻す、って、大仕事だなあ。いかにも和風ファンタジーという感じでどきどきする。続きも楽しみ。
B0D8KTCRNV
異世界の女神ヴィシスにより、クラスごと召喚された三森灯河。大魔帝に対抗するための戦力して喚ばれたクラスメートたちは言われるがままスキル鑑定を行っていくが、灯河は最低ランクのE。ヴィシスに役立たずを見做され、この程度のスキルでは生き残れない遺跡へと捨てられてしまう。ヴィシスへの復讐を決意した灯河は、エルフの女騎士セラスたち仲間とともに、女神と手先となったクラスメートたちと敵対することも辞さずに動き始める。

異世界転生した先で珍しいスキル持ちになって、影の立役者のごとくみんなを助ける、という王道展開を外して、ダークヒーロー化していく作品。でも異世界のわけあり女性たちを次々に仲間に引き入れていくハーレム展開は外せないのか……。
アニメ12話では、トーカが仲間を集めて本格的に傭兵団を立ち上げるまで。クラスメート側は人数が多いだけに一枚岩ではないので、ここから揉めていくんだろうなあ。ヴィシスもめちゃくちゃ腹立つので、トーカには全力でやり返してほしい。
B0DHKLJ9H5
フォルトナ王国の孤児のニナは、大国に嫁ぐはずが事故死した王女の身代わりとして、第二王子アズールに見出された。身代わりがばれないよう窮屈な生活を強いられ、無理やり王女教育を施され、反発するニナだが、真っ直ぐな気性とアズールとの関わりを経て守りたいものを見出す。やがてついに旅立ちの日が来て……。

身代わりものの異世界ファンタジー。原作は未読。
孤児の少女が本物の王女のように心身ともに成長し、自身を見出した王子と惹かれあい、定められた通りに国と彼を守るために別れて、行き先の国で問題児的な王子に好かれて、かと思ったら恋した彼が乗り込んできて……という、みんな大好き王道大河恋愛ファンタジー。少女漫画の恋愛ファンタジーあるあるの三角関係。これ、セトがニナのために己を投げ打つ勢いで献身するようになるんでしょ……大事なものを選ぶニナの背中を押すんでしょ……好き……。
気持ちいいくらい王道なので、この先どう捻ってくるのか気になる。宗教関係とかアリシャは多分生きてるだろうしとか。
4041132169
2020年春、コロナ禍で登校や部活動が次々と制限される中、全国の中高生は複雑な思いを抱えていた。茨城県の高校二年生、亜紗。渋谷区の中学一年生、真宙。長崎県五島列島の旅館の娘、円華。それぞれに天文活動に出会った生徒たちは、オンライン会議を駆使して、全国でつながっていく。望遠鏡で星をつかまえるスピードを競う「スターキャッチコンテスト」開催の次に彼らが狙うのは——。(帯より)

コロナ禍でそれまでの「当たり前」が失われた。それは子どもたちも例外ではなかった。けれどそれでも「何ができるのか」を考えた生徒たちが、大人を通じて次々につながっていく。まるで星座のように。
いろんなところでぐっときて泣いてしまう。だから辻村作品は好きなんだ。一生懸命な君たちは絶対に報われるよと言ってくれるような気がする。またコロナによって「学校と家」という狭い世界がより狭くなったかと思ったら、彼らは部活動を通じて広い世界を知ることができたこと。真宙の息苦しさが軽くなっただろう出会いが泣けて仕方がなかったし、離れていても大丈夫だと思い合える凛久たちのことも本当によかった。
信じていたものが壊れた。けれど出会えなかった人たちと出会えた。どっちがいいか悪いかわからないけれど、それを丸ごと抱えていくしかないことも切ないけれど、少しでもより良い人生になるようにと願っている人たちがいることを忘れないでほしい。
488317350X
ファンタジー世界に登場するキャラクターの原形となった「歴史上存在する衣裳」を中世のヨーロッパを中心に王侯貴族や騎士、聖職者、商人など職業別に取り上げ、イラストと文章で解説しています。衣裳の変遷のほか、デザイン、素材、製法の詳細、アクセサリーなどの装飾品も紹介しています。(カバーより)

中世ヨーロッパの人々が着ていた服装について、イラストつきで解説。この服のこの部分って具体的になんて言うんだっけ? というときに便利。他の地域(源流になったエジプト他、アジアなど)のこともあり。
イラストつきですが、すべてが華やかではないのがとてもリアル。装飾がついた服ってやっぱり階級が高い人間のものだったんだなあ。
4094073035
 行方不明だった天羽本家の娘が、理古と名前を変え都で暮らしていた。彼女が天羽の里で辛い目に遭ったことを知る淡雪は、現在の幸せな姿に安堵する。だが、身分を隠して理古に会いにいった鳴矢は、彼女から気になる言葉を告げられる。淡雪を絶対に天羽の里に帰してはいけない——。やがて淡雪は、故郷に隠された恐ろしい秘密を知るが…。
 天羽家の離反の真相。かつての王たちによる策謀。そして古来より千和の国を守ってきた『術』の真実。鳴矢たちは数々の謎を探り始める。
 神話に由来する八家と禁断の恋。和風王宮ファンタジー第四弾登場!(裏表紙より)

天羽一族の胸糞が悪くなる様な真実が発覚。だいぶ気持ち悪い……。淡雪に都のことを話して聞かせた元后たちは何を考えていたんだろう。これが運命、これが一族のためになると考えていたんだろうか。本当に?
術が弱まっていることもあるし、千和は終わりに向かいつつあるんだろうなあ。もしかしたら鳴矢は最後の王になるのかもしれない、とぼんやりと思った。
最後の最後に希景と紀緒のほのぼのもだもだ恋愛話があるのがにくい。本編の苦々しさがだいぶ緩和されました。二人にも幸せになってほしい。
Profile
Author:月子
読んだものやら見たものやらの記録
Search
Calender
04 2025/05 06
S M T W T F S
7 8 9 10
11 12
22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
Archive
Shopping
Analyzer
Counter
忍者ブログ [PR]