読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
嫌がらせを受けて駐屯地に戻れなくなったワイヴァン隊。旅の女性たちの親切から共同生活を送ることになった隊員たち。一方その頃、ユーロ・ブリタニアに派遣されていたナイトオブラウンズのスザクとキングスレイは、EU攻略のために活動していた。
第1章と第2章を見ていた頃は本編のことを知らなかったのですが、本編第2期途中まで見ていると、この話が第1期と第2期の途中であることがわかりますね。いやしかしひどいわ……記憶を奪って改ざんした上で、ルルーシュのことを利用していたなんて。
だいぶと群像劇の色合いが濃い印象で、誰に感情移入すればいいのかわからないんですが、レイラとアキトが多分くっつくんだろうなーという接近具合なのでどういう結末をたどるか楽しみです。
ミッションスペシャリストとして宇宙船エクスプローラー号に乗り込んだライアン・ストーン博士は宇宙での船外活動の最中、ロシアが自国の人工衛星を爆破したことによってその破片が様々な人工衛星に衝突、連鎖的に破壊されてしまったことによって漂う宇宙ゴミがエクスプローラー号に衝突する。ライアンは同じ乗組員のマットとともに宇宙に投げ出されてしまう。
役者さんの演技がすごい、としか言いようがない。宇宙の恐ろしさや孤独を感じました。実際にこんな目にあったら何もできなくなってしまう……。
たった一人ですべてを乗り切らなくてはならなくて、すぐそこに見えているはずの地球があまりにも遠く、自分の死を本当に近くに感じてしまうという状況を、ずっと泣きそうになりながら見守っていました。生と死を近くに感じて、生きると決めて動き始めた終盤のシーンはぼろぼろ泣いてしまった。あんなに恐怖した宇宙に、生きると決めて飛び出す勇気がすごかった。
あともう最後まではらはらさせてくれてもう……! 水とかさらに怖いわ!!
最後の一歩は感動的でした。面白かった……。
終業式を迎えたさくらたちは冬休みに突入。宿題のために雑貨店でノートを買ったさくらは、商店街のくじ引きで特賞の香港旅行を当ててしまう。兄の桃矢と雪兎、知世(+ケロちゃん)で香港へ旅立ったさくらたちだったが、謎の気配を感じ、クロウ・リードと因縁のあった女性と出会ってしまう。
懐かしくて可愛らしいなあ、と思いながら見てしまった。まだ小狼くんとの距離は縮まっていない頃なので、仲が良くない感じが微笑ましい。
さくらの性質がとても可愛らしくてまっすぐでいいなあと思ったり、マイペースな知世ちゃんに救われるんだろうなあと想像してみたり、気付かないふりをしているであろうお兄ちゃんがやっぱり好きだなあと思ったりするなど、過去大好きでこの作品を見ていた気持ちがぶわっと蘇り、なんだかくすぐったかったです。
この世とあの世の狭間である三途の川に潜む外道衆と戦い続けてきた、侍戦隊シンケンジャー。シンケンジャーを率いてきた志葉家の現当主、丈瑠はただひとり外道衆と戦っていたが、後見役の言葉にし難い、家臣に当たる四人を招集する。侍戦隊シンケンジャーの復活であった。
めちゃめちゃ面白かった。最終話周辺は熱かった……!
レッドを「殿」、他のカラーを「侍」と呼んで、上下関係があるのにときめきました。殿って呼んでるくせに仲間たちが丈瑠を遊びに引き入れたりするところ、可愛くって楽しかったなあ。かと思えば殿様は強くもあり厳しくもあり。そのオンオフがたいへんおいしゅうございました。
やっぱりキャラクター性が面白くて、特に女性陣がとても可愛かった。強くてしっかり者、聡いけれど家庭的な方面のセンスは壊滅……なピンクの茉子。ほわほわな京都弁女子、うちアホやからが口癖だったけれど痛みを押し隠して優しさを振りまくことは。ふたりが本当に可愛らしくって! かと思えばシンケンジャーとして戦う強さもあって、きゅんきゅんしてました。
敵も魅力的だったなあ。薄皮太夫や十臓のエピソードには、「三途の川」に生息する悪役というだけに陰湿で悲しさが含まれていてどきどきしながら見守ってしまった。
あとはとにかく最終話周辺の、丈瑠の本当の正体らへんのことよ! そのどきどき感から解決まで、めちゃくちゃ熱くてたぎりました。「頭が高い、控えよ!」と姫さまが言うの、泣きそうになりながら見てました。
たいへん面白く味わいました。普段特撮物ってあんまり見ないんですが、改めて見てみると楽しいなあ。
監獄学校。
そこは、国が認めた超危険人物のみを集め、矯正されるまで永久に出ることを許さない最凶最悪の学校。
就職活動99連敗中、長年地下に引きこもる青年・クレトのもとに突如届いたのは、その監獄学校の門番への採用通知だった。
「ようこそ、監獄学校に。ここがあなたの墓場です。……多分ね」
成績優秀な“指輪生”の少女・ジリアの指導のもと、門番の仕事を始めるクレト。しかし、古人・獣人・竜人・巨人・羽人、多種多様な種族が集められた学校は、まさに無法地帯で——。
そして次第にクレトは、学校の裏に隠された国をも脅かす《闇》を知ることとなる。
第20回電撃小説大賞、最終選考作がついに登場!(カバー折り返しより)
様々な種族が拮抗していた大戦後、種族の強者上位10%を収監する決まりとなった結果作られた、監獄学校ディアテルリア学園。就職活動に失敗しまくり、唯一の採用通知がこの学校の門番というクレトだったが、前任者は首ひとつになって死亡、生徒たちから魔法攻撃を受けたり脱獄を目論む輩がいたりと、果たしてクレトは生きて仕事をまっとうできるのか?
監獄学校という特殊な設定に隠されていますが、本題にあたるのは過去に起こった大戦だというところがとても面白いなあ、と思いました。真相がそれとうまく絡み合っていて、ちょこちょこ伏線が見えるのもとても楽しい。過去の話も読みたいなあと思いました。
シンデレラの末裔であるディセント伯爵家はいわくつきの靴を蒐集している——そんな噂を聞いたエデルは、ひとりでに動く母の遺品“赤い靴”を鑑定してもらおうと、次期当主・アランの元を訪ねた。だが、彼が告げたのは……驚くべきシンデレラの真実!! 靴を取り上げられたエデルは母の死の真相を知るため、極度な人見知りにもかかわらず、アランの靴店『ガラスドーム』で働くことにするが!?(裏表紙より)
おおー! めちゃくちゃ可愛らしくて素直な少女小説! ときめいたー!
頑固ながら高名な靴職人の祖父に鍛えられたエデルは、引っ込み思案な少女。魔術師と共謀した上で家族を犠牲に王妃にのし上がった『悪女』シンデレラの末裔のアランは、靴工房の経営者で尊大な性格。そんな二人が、シンデレラが広めた魔術師の靴を回収しながら事件解決に挑む話、というシリーズでしょうか。
この『靴』をモチーフにしているところが、実にロマンティックで可愛らしい。尊敬する人に前に進むための靴を贈ってもらうっていうのは、ロマンだなあー!
魔術師の存在もあり、まだまだ広げていける世界なので続きを楽しみに読むぞ。
猫耳をつけた怪しい男に「ちょっと世界を救ってみませんか?」と声をかけられたごく普通の女子高生・要。「冗談じゃない!」と断るも、強制的に少女戦士“ドリームピンク”をやらされるハメに。ステッキを持たされ、恥ずかしい変身ワードを言わされ、こうなりゃヤケで戦ってやると開き直った要の前に現れたのは……へ? お坊さん——!? ツッコんだら負け! 少女戦隊ヒーロー章、ついに解禁!!(裏表紙より)
「僕と契約して(以下略)」なお猫様に、レッドふたりおるやん! なネタをかぶせてこられるとは思わずずーっと、うおおおおおおおおい!!! と突っ込んでしまうぶっとんだ魔法少女コメディでした。魔王の正体がわかってからは魔王関係ないし……。少女戦隊かと思ったら魔法少女で、荒唐無稽な魔法かと思ったら仏教でした。何を言っているかわからないと思いますが、ここまで突き抜けた作品は滅多にお目にかかれないのでめちゃくちゃ楽しかったです。お腹痛い。
女の子が苦手な光明がかわいいなあと思いました。要といい仲になってほしい。
食卓にこそ政治の極致がある——
フランス大統領官邸で繰り広げられた華麗なる饗宴の数々。そのメニューから仏政府の外交戦略と政治意図を解明! 在仏7年の著者が、関係者に綿密な取材を重ね、世界に誇る料理とワインで展開する食卓外交の全てを明らかにする、外交官・政界人からワイン通まで必読の一冊!(帯より)
フランス、エリゼ宮で行われる午餐や晩餐のメニューから、当時のフランス国内の事情や外交を読み解く一冊。もちろんエリゼ宮がどんなところかという解説もあります。
非常に面白かった! 食卓に上るメニューとワインの等級から、フランス政府が招待客をどんな風に格付けしているのか、なんてことがわかるんですね。食事も政治かあ。
メニューを考えるにも、大統領の好みから、流行から、招待客が食べられないものはもちろん、相手を遇するという意味でどんなものにするかというのが丁寧に考えられているのだなあ。
口減らしのために捨てられた少女ユギは、高名で慈悲深い道士を保護者に暮らし、十五歳になった。しかし生活能力皆無の師匠と、兄弟子の左慈には家計を切り盛りする能力はなく、結果、ユギは金にがめつく女性らしさがないしっかり者すぎる少女になっていた。そんなある日、西洋人と彼に追われる幼い少女と出会う。
読んだのはソフトカバー版。
現代とファンタジーの世界の中間くらいの、ちょっと不思議な、という表現がぴったりな中華風ファンタジー。道士の弟子の少女ユギの成長物語として読めるかもしれない。
実の親に捨てられたユギは、失うことを恐れている。けれどこの物語では大事な人との別れを経験しなければならなくて、強くてもろくて、けれどしなやかなユギが一生懸命歯を食いしばって前を向く姿に胸を打たれる。
まだまだ始まりの一冊という感じなので、これからユギがどうなるか気になるなー。