読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

8月の強烈な日射しのもと、過酷な陸戦訓練を続けるカルエルたち。戦闘への不安と焦燥が募る中、それは若き飛空士たちの間に恋愛をも育んでゆく。そして、イスラはついに噴き上がる海「聖泉」へ到達する。これより先は「空の一族」が支配するといわれる未知の空域。カルエルたちは、イスラ後方への索敵飛行を余儀なくされるが——。「いつまでもみんなと一緒に空を飛びたい」ただそれだけを願った少年少女たちが飛ぶ空は、美しいだけでなく残酷で……。王道スカイ・オペラ「飛空士」シリーズ、驚愕と慟哭の最新刊!!(裏表紙より)
夏の訓練(=水着でわいわい)から一転、本格的な戦闘に入ったカルエルたち。後方部隊に回されるも敵と接触、そして仲間たちが次々に……。慟哭です。うああああって叫ぶ。丁寧にフラグを立てた後にいなくなるのが辛くてたまらない……。
これがただの冒険ではなく、命を賭したものであるとわかったところで次回。ファナの名前が出るとぞくぞくしますね。
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――なんて自由なんだろう。クレアの胸は喜びに満ちあふれていた。青空の下、ひとりで自転車をこぎ、カドケス高等学校飛空科の入学式へ向かう。たったそれだけのことがたまらなくうれしい。そして今日は「彼」に逢える……。空の果てを目指し旅立った空飛ぶ島イスラで、カルエルたちの新生活がはじまった。各国から選抜された個性的なクラスメイトたちと、彼らとの和気藹々な寮生活。そして飛空訓練。意を決し、クレアにペアを申し出たカルエルだったが――。
希望と不安の狭間でゆれるふたつの鼓動。回り出す運命の歯車。待望の続刊!(裏表紙より)
主人公カルエルの性格がきつすぎて1巻で読むのを中断していたんですが、アニメの何話かを見てだいぶと印象を変え、読んでみようかと積んであった2巻を手に取る。それでも何年経ってるんだよ! という話なんですが。
学校生活と、カルエルとニナの交流がメインで、さほど大きな事件は起こらないのですが、ひたひたとせまる、お互いの正体がばれたらどうするんだろうというのがどきどきで切ない。本当にふたりとも楽しそうなんだもんなあ。
ここで「追憶」に関わる「神聖レヴァーム帝国」の名前が浮上。どういう風に関わってくるのか楽しみです。

愛し抜いた女を喰らい鬼となった酒呑童子は、盗賊仲間と異なり己のみが年をとらず若い姿のままでいることに苦しんでいた。そんな時、安倍晴明と名乗る老陰陽師と出会う。彼は酒呑童子を本名の鬼同丸と呼び、その苦しみを分かっているようで…。そして晴明との出会いは、同じ不老不死の哀しみを抱える鬼・雷電との出会いでもあった。表題作『鳴弦の月』と、同じく平安時代を舞台にした『影喰らい』を収録。(裏表紙より)
桐子の時代よりも遡って、平安。安倍晴明と側に仕えていた雷電、のちの弓生と出会った、鬼同丸、のちの聖。そして時代を経て鳥羽法皇の治世、雷電と鬼同丸が仕える安倍泰親の話。
ふたりがとっても若い! いや異形だからまったく若くないんだけれども。彼らがまだ影に潜みきれず、迷い、悩む姿は実に若いと思いました。こうやって歴代の当主たちを見ながら、彼らは歳を重ねたんだなあ。
![(P[お]3-1)乙女の花束 (ポプラ文庫ピュアフル)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/61eKVvQXYoL._SL160_.jpg)
古都・鎌倉にある、選ばれた者だけが通えるといわれる全寮制「桜の宮女学院」に、なぜか入学することになった風子。時間が止まったままのような、レトロで不思議な空気が漂う世界で、浮世離れした級友たちと過ごす甘美な12ヶ月——。
そして次々とふりかかる試練を乗り越えながら、風子に隠された出生の秘密と入学の理由が明かされていく。その謎を解く鍵は、「秘密の花園」で出会った上級生・凪子が握っていた!?(裏表紙より)
みんな幸せでハッピーエンド! な乙女たちの物語。やんごとなき身分の人々やご令嬢がたが通う女学院に入学したのは、陶芸家の祖父に育てられた庶民生まれの風子。けれど風子は持ち前の素直さと明るい性格で、学校に爽やかな風を吹き込む。
主人公がここまで持ち上げられると気持ちいい笑 展開の分かりやすさと、こういう女の子のくすぐったいくらいまでの幸せな話は、子どもの頃に読んでいたらきゅんきゅんしていただろうなあと思う。
調べてみたら続きがあるのか! 上級生になった風子たちが見てみたいなあ。

「堪忍して、お兄様……」富豪の家に母の連れ子として入った雪子。待っていたのは義兄の執着愛。独占の証のように刺青を彫られ逃れられない。緊縛、言葉責め……。章一郎との淫らすぎる夜は、雪子を官能の深みに堕とす。禁断の愛に震える雪子に救いの手を差し述べたのは貞吉。純真な好青年との逢瀬で知る初めての恋。しかし兄は妹を奪い返さんと悪魔のような企みを!? 明治官能浪漫!(裏表紙より)
すさまじい内容で話題になったTL小説だと認識していたんですが、TL小説というより官能小説ですね……。そして気持ちいいほどバッドエンドです。
サイコパスな義兄と、彼に服従してしまいM気質を目覚めさせてしまったヒロイン。この二人がおかしいだけで、周りの人たちは基本的にはいい人というのがまた。最終的に義兄の章一郎は弟までをも服従させるんだから、救いようがなさすぎて笑ってしまうくらいです……。プレイとしてもアブノーマルなものが多く、刺青を彫るくだりでは恐ろしくてぞくぞくしてしまいました。

コバルト文庫、「小説ジュニア」から「Cobalt」へ移り変わっていくところから、現在呼ばれている少女小説の変遷を見る一冊。非常に興味深く面白く読みました。「少女小説」という呼称がどうやって用いられるようになったのかというのをぼんやりとしか知らなかったので、なるほどなあと思った。
テーマは「少女小説」ですが吉屋信子まではあまり遡らず、「コバルト文庫」の誕生から現在まで、そしてその周りを取り巻くBL、ライトノベル、他少女小説レーベル、TLなどの話。知っている作家さんや作品の名前が出てくると「ほうほう!」とすごく面白く、ジャンルとしてどのように動いてきたのかを知ることができてたいへん興味深かったです。偉大な作家さんたちに思いを馳せました。

西大陸ケナージュローゼには、男性が女性に愛を捧げる証として、女性の爪に青入れ師が装飾を施すリーフィンという風習がある。
だが21歳になる青入れ師シェネラの爪には、ひとつもリーフィンがない。理由は、彼女の下に不定期に転がり込んでくる「顔だけが取り柄のぐうたら亭主」——ルネ。
周囲は、彼と早く別れるようシェネラに忠告するのだが、二人には誰にも明かすことが出来ない秘密があった……。
未来も今も、過去さえも変えてしまう異能・調幻の力が導く本格ファンタジー、開幕!(裏表紙より)
すごくざっくりいうと、ファンタジックな刺青とネイルという特殊技能を持つ主人公のお話。この「氷翠」と「青入れ」や、あざを尊ぶ習慣、愛を奉じる儀式などすごくファンタジックで作り込まれているなあと思いました。設定が作り込まれている分、理解するのが追いつかなくて最終的な種明かしに「ちょっと待って」と前のページに戻ってしまったんですが、本格で面白い。
謎の男ルネの正体は想像がつくんですがどこで明かされるんだと思いながら、しかしヒロインの後ろから彼女を抱えつつ立つというシチュエーションにもえてました。もうちょっと彼が活躍してもよかったのではという気もします。このままだとあまりに変人すぎる……笑
主人公の恋模様については「私たちって付き合ってるよね?」という以前に「私たちってどういう関係?」と考えながら本人に聞けず、ずるずると一緒にいるだめ女の見本のようです。くすっと笑えて楽しかったです。

19世紀帝政ロシア。父の死をきっかけにある能力に目覚めた少女オリガは、早春の公園で見たくないものを見てしまう。止むをえず少年の失踪事件捜査に関わるのだが、行く先々に現れるいわくつきの副署長ロジオンに、腹が立つやら調子を狂わせられるやら。しかもこの副署長、女性問題で地区警察に左遷されてきたという噂…。秘密を抱えて奔走するオリガに、いたずらな春の風が吹き始める…!(裏表紙より)
ロシアの空気を味わえる作品だなあと思いました。すごく雰囲気があって、寒さや暗さをすごくよく感じる。
貴族の子女オリガは、父の死をきっかけに伯父の屋敷で暮らしている。絵が描くことが好きな彼女は皇后の犬を描いたことさえある。でも「人の死ぬ直前からその瞬間までの姿が見える」という能力は秘密だ。ただでさえ変人扱いされている彼女の周りには、イギリス人弁護士アーサー、憲兵将校レオニード、元近衛隊中尉現地区警察副署長のロジオンなど魅力的で一癖も二癖もある男性陣が揃っている。……でも恋愛的甘さにならないのがいいよなあと思いました!笑
事件を追ったり、追及をかわしたり、危険な目にあったりするのですが淡々とした調子で進み、最終的に大きな謎である「父の死」については明らかにならないのが残念……。
しかもあとがきにも事件が。迷い犬だったり死臭のする米袋だったり、すごいな!? と別のところでもまた思ってしまいました。

スウェンが黎明国女王に即位し8年。時代は姉妹が荒野を駆け抜けた動乱期から、妹ルシェの一人娘・イーリアと、その姉として育てられた前十娘・エジカが生きる再生期へと移り変わりつつあった。
初代女王を思わせる鮮やかな花の痣と、幼いながら叔父のキナンを超える星読の才能を持つイーリア。その傍らでエジカは、自らが国の荒廃を招いた前女王の忌むべき血を引くことに悩んでいた。
新しい時代に生きる二人の王女が歩む、自らの人生とは——?
祈りと共に国を統べる娘たちの大河ロマン、堂々の完結。(裏表紙より)
第三巻。前巻で登場して黎明国へ迎え入れられた、本人をして「疫神」の血を引くエジカのお話。ルシェとエルダの娘イーリアは彼女の対比的な存在として描かれているので、さほど突出した活躍はないけれど、ルシェの血を引いてめちゃくちゃ可愛くて有能な子だというのがびんびん伝わってきます。
国自体が落ち着いているので大きな事件はなく、各々が「我が身に流れる血」や「脈々と受け継がれてきたもの」に想いを馳せる巻だったかなと思いました。
年齢的にエジカの恋のお相手は出てくると思ったんですが、君かー笑 前の二冊で有能だけれどどことなく不憫だった彼でしたが、この巻でもちょっと不憫で、でもそのおおらかなペースが心地いいなあと思いました。
これにて完結とありますが、ここからイーリアの物語が始まっていくかと思うとわくわくします。生き生きとした女性たちのお話、堪能しました。

理屈っぽくて合理的で知られるドイツ人。しかしミュンヘン在住のジャーナリストにうつった彼らの素顔はバラエティーに富んだものだった! 夏のミュンヘンで最も重要な交通手段とは? ビールの意外な楽しみ方、朝7時半に出勤し3時には退社するサラリーマン事情、アウトバーン、美味いジャガイモなど、身近で楽しい話題と愉快なイラストで、面白くてタメになる情報が満載。(裏表紙より)
1997年の本。だいたい3ページから4ページで一つのテーマが終わるのでとても読みやすかった。
EU全体が結構揺れている2017年に読むと、どう変わっているのかなあと気になりますが、多分人の生活の仕方はほとんど変わっていないのではないかなと推測する。
ヨーロッパでやっぱり特徴的なのが働き方や社会保障かなと思いました。だらだら働いてもいいことないよね……(我が身を振り返りつつ)。さくっと仕事終わらせて、ちゃっと休暇を取る働き方、見習いたいです。