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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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嘘つきなレディ―五月祭(メイ・デイ)の求婚 (コバルト文庫)
19世紀、イギリス——。いま、社交界で注目を集める伯爵令嬢のメアリ。なぜなら、彼女は「赤ん坊の頃、乳母に誘拐され貧しい下町で育った少女」だからだ。ある牧師によって見つけだされ、伯爵家に戻って数年経った今でも、メアリの噂が消えることはなかった。そんなある日、美貌の青年伯爵が奇妙な頼みごとをしてきた。それは、メアリの秘密にまつわることで…!? 2012年ロマン大賞受賞作!!(裏表紙より)

とても可愛らしいお話でした。ただのヴィクトリアものじゃなくて不思議要素もあって素敵だった!
下町で育ち、ようやく生家に戻ってきた伯爵令嬢メアリには二つの秘密がある。ひとつはもう一人のメアリのこと。もうひとつは不思議な力のこと。この力のことを知っているラヴィントン伯爵ジョシュアに振り回されるメアリだけれど、ジョシュアにも実は秘密があり。
嘘をついていようとも君がくれた愛は真実だ、という台詞の説得力の強さにきゅーんとなりました。このお話だからこそ、そしてジョシュアだからこそ言える台詞!
可愛らしくて素敵なロマンスでした。
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ゴジラの逆襲 [DVD]
不時着した島でゴジラと巨竜が戦う光景が目的された。その巨竜がアンギラスだと判明し、新たなゴジラが現れるだろうという予測が現実のものとなったことから、ゴジラ対策を進めるも現状は無為無策。人々はゴジラから街を守ることができるのか。

今度は大阪です。大阪湾にゴジラが来るってピンポイントすぎてやばい(と地元民なせいか思ってしまった)。
評判だったから第二作を作ったという感じがありましたが、ただの怪獣ものじゃなくて人間ドラマの哀愁がなんとも言えず面白いなあと思って見ていました。パイロットの友情とか狙いすぎではないですか……。
何気なく街の景色や雪山の景色、飛行機が飛んでいる映像なんかを見ていますけれど、これ特撮なんですよね。すごいなあ。
ゴジラ(昭和29年度作品) 東宝DVD名作セレクション
原水爆実験の影響で伝説の怪獣ゴジラが復活した。東京に上陸したゴジラは街を破壊していく。ゴジラに対抗すべく人々は抗うが……。

1954年の最初のゴジラです。白黒です。実はゴジラシリーズってまったく触れていないので見てみようと思って。
原子爆弾の影響でゴジラが……っていうのは世情を反映しているんだろうなあ。この頃の日本がこれを作る意味ってきっと大きかったのではないかな……。炎の海になる街とか……。
ゴジラは決して悪くないっていうのが悲しい。誰のせいって人間のせいなんですよね。ゴジラを目覚めされるのも消滅させるのも人間。
アンコール!! [DVD]
気難しいアーサーが唯一本音を話せるのが妻のマリオンだった。マリオンは合唱団「年金ズ」で歌っていたが、その合唱団がコンクールのオーディションに応募することが決定した。だが、練習に励んでいたマリオンは倒れ、宣告されたのはガンの再発と余命数ヶ月という事実だった。

怒りっぽくて気難しいおじいちゃん。優しくてそんなおじいちゃんのことをちゃんとわかっているおばあちゃん。二人の生活が暖かくて微笑ましくて、ちょっと切ない。マリオンはアーサーのために歌うけれど、その直後亡くなってしまうのは辛かった。そうして一人になったアーサーはま息子ともうまくいかなかったりもあって、すます意固地になっていく。それが歌うことによって少しずつこわばりを溶かしていく。
歌ってすごいなあ。自分の正直な気持ちは言葉にできなくとも、この世界にあふれているいずれかの歌が自分の心と同じものなんですよね。原題は「Song for Marion」なんですよね。マリオンのためにアーサーが歌を返すシーンはぐっときました。
パンズ・ラビリンス スペシャルプライス版 [DVD]
父親を亡くしたオフェリアは母親の再婚相手であるヴィダル大尉に引き取られた。母親のお腹の中には子どもがいるが、母親は体調を崩していた。大尉のいる森の中の砦に住むことになったオフェリアは、古い迷宮があることを知る。妖精に導かれたオフェリアは迷宮の番人パンから「あなたは地底の王国の姫君だ」と告げられ……。

よくこの作品を好きだと聞いていたのですが、見ていてやっとパンの迷宮という意味で「パンズ・ラビリンス」なんだと知りました。
スペイン内戦下、父親が戦死し、妊娠中の母親とともに再婚相手の残忍な大尉の元へ引き取られた少女オフェリアが、醜くおそろしい生き物たちのいる迷宮と現実を行き来する。オフェリアはパンや妖精たちを頼りにするけれども、彼らの見た目は悪魔や怪物のそれで、それがまた不安を煽る……。
空想しているように見えてもそういったクリーチャーが多数出てきてその試練に立ち向かったりと、彼女が現実から自分を逃がし切れていない感じがするので、戦おうと心のどこかで思っていたのではないかなあ。賢いオフェリアの不安は迷宮や試練によって描かれるけれども、最後王に迎えられたということはオフェリアは自分の行動に満足したっていうことなんだろう。それにしてもあんまりだよっていう話だったんですけれど、読み解こうとするとめちゃくちゃ面白いです。大尉のこととかも。
何度か繰り返しみたい作品だと思いました。
禁書庫の六使徒 (f-Clan文庫)
世界中の呪いが集まる百塔街。魔界の血を引くアレシュが結成した、街を守る「深淵の六使徒」は、突如空いた大穴の解明に乗り出す。そこへ、魔界の紳士がメイドのハナを迎えに現れた。アレシュの目前で婚約者だという彼の手を取り、去ってしまったハナ。茫然自失で寝台の中へ引きこもるアレシュだったが、ハナの悲しい本音を知って、彼女を取り戻そうと魔界へ乗り込むことに——!(裏表紙より)

神様の使いでも人類の救世主でもないけれど、自分のために行動する六人の人外たちのお話。前回は神のご加護を持つ聖職者が相手でしたが、今回は魔界の住人と対決。
ちょっとずつ壊れている人たちが居場所を見出している感じがしてほっこり、アレシュとハナの不器用な触れ合い方に切なくなったりきゅんきゅんしたり。謎は残っているけれど収まるところに収まってほっとしました。
わくらば追慕抄 (角川文庫)
人や物の「記憶」を読み取れる不思議な力をもった姉・鈴音と、お転婆で姉想いの妹・ワッコ。固い絆で結ばれた2人の前に現れた謎の女は、鈴音と同じ力を悪用して他人の過去を暴き立てていた。女の名は御堂吹雪——その冷たい怒りと霜しみに満ちたまなざしが鈴音に向けられるとき、何かが起こる……。昭和30年代を舞台に、人の優しさと生きる哀しみをノスタルジックに描く“昭和事件簿”「わくらば」シリーズ第2弾!(裏表紙より)

人と物の記憶を読み取る力を持つ姉と、彼女を支える妹。様々な事件の裏側にある人の思いを読み解くシリーズ。今回は鈴音と同じ力を持った吹雪という女性が現れるんですが、この一冊だけではその謎はすべて明らかにされません。父親の職業も全貌は伏せられているので、まだシリーズが続くんでしょうね。
昭和の頃に起こった数々の大きな事件や、その頃によくあったであろう悲しい出来事に触れる、やっぱりどこか切なくて悲しい話が多い。戦争が関わるとその悲しさは一層濃くなるし、何故殺したのかということや罪を犯した者は更生できるのかと考えると答えが出ない。真相がわかってすっきり! という話ではないんですが、なんというか読んでいて静かな気持ちと懐かしさを覚える。
謎がまだたくさん残っているし、鈴音がどうなってしまうのかも気になるので、続きがあるなら読みたいなあ。
わくらば日記 (角川文庫)
姉さまが亡くなって、もう30年以上が過ぎました。お転婆な子供だった私は、お化け煙突の見える下町で、母さま、姉さまと3人でつましく暮らしていました。姉さまは病弱でしたが、本当に美しい人でした。そして、不思議な能力をもっていました。人や物がもつ「記憶」を読み取ることができたのです。その力は、難しい事件を解決したこともありましたが……。今は遠い昭和30年代を舞台に、人の優しさが胸を打つシリーズ第1作。(裏表紙より)

美人だが病弱な姉、鈴音は人や物の記憶を見ることができる不思議な力を持っていた。昭和30年代の事件などの裏で、鈴音と和歌子はその力を使って事件の謎を解いていた。鈴音が若くして亡くなっていることもそうですが、やがてくる時代の波の気配を感じて、ほんの少し悲しい感じもする連作短編集です。
テレビやら冷蔵庫やらミシンの話がすごく時代感を表しているなあ。一方で赤線の話やら凄惨な殺人事件の話もあるわけですが……。
語り口が懐かしくて切ないような気持ちにさせるシリーズ。続きも読もう。
引きこもり英雄と神獣剣姫の隷属契約 ふたりぼっちの叛逆譚 (MF文庫J)
山奥に引きこもっていた少年・白火の下を《神獣の末裔》たるソウガの姫・グウィンが訪れる。彼女は滅亡の危機に瀕した国を救うために、様々な褒美を提案して助力を請うが白火はことごとく拒絶してしまう。だが――「ソウガの一族に協力し、この地よりカースの魔の手を完全に退けることができたなら──妾を好きにしてよい。貴殿の奴隷にしようが、素材にしようが、煮ようが焼こうが構わぬ」彼女自身を対価に契約は成立。敵国の圧倒的兵力に対して白火は《変幻流転》――超常の力を持つ武具を創る力を用いて対抗し、たった一人で戦局を打開していくのだが――? 必敗必死を逆転し、新たなる王道を斬り拓く大スケール無双戦記ファンタジー、ここに開幕!(裏表紙より)

《封命具》と呼ばれる自動的に動く道具を作ることができる少年、白火。山奥に一人きり《封命具》を作って暮らしていた少年が、神獣の末裔であるソウガ一族の姫グウィンに連れられて戦うことに。戦いの始まりといった感じで、まだまだいっぱい謎があるよ! という感じです。
グウィンは猫系の異種族なんですがとってもかわいい。気高くってでも弱いところもあって、主人公を信じてくれる正統派なヒロイン姫。彼女に仕える侍女のダナは主人公を敵視しながらも手を貸してくれる明るく元気なしっかり者ヒロイン。カナリア一族のアミラは儚くて可愛らしい、主人公一途に思うヒロイン。いいヒロイン揃ってます!
白火が《封命具》を作ることしか頭にない完全なる社会不適合者なんですが、そのまっすぐな気質が時には救いになることもあって……いい主人公だなあ本当に。
敵側に《封命具》に関する秘密があるようなので気になります。《十二刃》の何人かと共闘するっていう展開があったりしないかなあ。
新しい人生のはじめかた [DVD]
離婚して独り身のハーヴェイは、娘の結婚式でイギリスに渡る。だが娘からバージンロードを義父と歩きたいと言われ、人生最悪の日だと自棄酒を煽る。その場に居合わせたケイトは、気難しくしょっちゅう電話をかけてくる母親の相手をする窮屈な日々を過ごしていた。そんな二人が出会い……。

恋愛や結婚に失敗したことのある男女が偶然出会い、恋をするけれど少しのすれ違いで別れそうになり……というべたべたのロマンス。お互いの存在が良い方向に作用して、ケイトは母親との付き合い方を少し楽に感じられるようになったり、ハーヴェイは疎遠だった前妻と娘との仲を修復し……と、人との出会いは運命を良い方向に回すなあ。
「私たち幸せになれると思う?」「見当もつかない。でも頑張るよ」っていうラストの会話が、大人な台詞だなあと思いました。娘の結婚式のシーンが中盤にあるから余計に。若いと「幸せにするよ」って多分言うんだろうけど、失敗を知っている大人だからこそ「頑張る」って言うんだよな。
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Author:月子
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