読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

リィとシェラに社会体験学習の順番が回ってきた。
中学生と高校生に義務づけられた授業の一環で、実際の職場に働きに行って経済活動を勉強するものだ。人前に出る仕事は避ける方向で(目指せ一般市民なので)悩んでいると、ひょんなことから潰れかけた料理店の立て直しという話が舞い込んだ。
引き受けた以上は徹底的に、とばかりにシェラ特製の制服で宣伝に努める二人の姿に人だかりは絶えることなく店は大繁盛! だが、艶やかすぎる容姿はヤバいものまで引きつけた……?
裏通りの小さな料理店に端を発した学園都市によくありそうな出来事は、やがて(いつものとおりに?)ややこしい事件へと変貌する!(裏表紙より)
日常の延長と事件なのだな、と感じる三冊目。今度は体験学習。潰れかけの料理店の立て直し! というのはとってもわくわくします。リィ、シェラ、ルウの三人の能力が遺憾なく発揮されるので、なんかボーナスステージみたいだなと思いました。
しかし料理が旨い旨い繰り返されるのでおなかがすきます。
表紙めくったら、カラーページがおっさんでびびる笑 リィもシェラも、「暁の天使たち」の絵を思うと、だいぶと大人になってきたなあ!
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「たったひとつでもいい、心に鋼より固いものをもっているか」悪神の篭手《タンクレード》の後継者となり、無敵の腕力を手に入れたフランチェスカ。だがその代償で、フランには“愛する者の記憶から消される”という呪いがかけられてしまう。忌まわしい呪いを解くため、他の継承者の行方を追うフランのもとへ、仮面《リトス》に関する情報がもたらされて……?
想いは交錯し、やがて大きな流れとなる。待望の続編登場!(裏表紙より)
シリーズ二巻。ゼフリートの持ち物を集め、忘れられるという呪いをどうにかしようと、絶対無敵団とともに旅をするフランチェスカ。今度の街は、男街と女街に別れ、家族という共同体が存在せず、養子をたくさん持っている人間が裕福であり権力者である、というエシェロンの階層の街、天空都市。今回もまた、人の誇りとは、生きることとはを問い、女皇と対決するのですが、フランがあくまで普通の一般市民なので、そうなのかと納得する部分には共感するし、それって違うでしょう! と怒るところは気持ちいい。そして相変わらず台詞やラストが震えが来るほど面白くて! 主従のアカン感じとか、いいよねー。

ルウ、リィ、シェラの三人は先日、『困ったことがあったらご相談ください』という、実に大雑把な課外活動を始めたばかりである。
すると、ライジャが躊躇いがちに言い出した。
「その定義には人捜しも入るのだろうか?」
ライジャの元に届けられた、ともかく派手で(リィに「おれでも身につける勇気はない」と言わしめたシロモノ!)脳裏に焼きつくプレゼント。
贈り主は自身の名を記すことなく、「いつも裸足のトゥルークの留学生の方へ」のメッセージのみ。
贈り主の正体とその目的とは?
このちょっと日常からはみ出した人捜しに、金銀黒天使が関わるとなぜかものすごい大騒動が!?(裏表紙より)
金銀黒天使+暗殺者組の、人探しから始まった事件の話。いつもより派手なパートはなく、日常の延長にある事件、犯罪です。『ファロットの休日』で登場した、ヴァンツァーの友人となった少女ビアンカが再登場。リィたちのことを理解してくれる希有な女の子です。こうして読むと、本当にヴァンツァーは第二の人生を楽しめてよかったね……! という気持ち。
短編「お師匠さんが来た!』も収録されていますが、ルウを目指してあっちへぞろぞろ、こっちへうろうろ、といつもよりコメディな感じでおかしかった。

ゼリア女神の申し子・フランチェスカ=ドラコーンは、三度の飯よりお金が好き。だがある日、悪神ゼフリートの籠手《タンクレード》を継承したことから、フランの運命は激変する。
夢とうつつの狭間で《継承者》を自称する隻眼の青年と出会い、また右腕に嵌った見えない籠手の効果で、自分が無敵の腕力を手に入れたことを知ったフランは、漢気あふれる傭兵団を引き連れ(というか勝手についてこられ)て旅に出るが……!?(裏表紙より)
パルメニアシリーズ。あちこちのシリーズを細切れに(しかも途中放置とかで)読んでいるので、どこの時代に位置してどの作品の後ろなのかが把握できない読者でごめんなさい。
女の子が主人公! そして明るい! コメディ(ばか)要素がある! と楽しく読みました。ちょっと底知れず恐いところがあるのはいつもの高殿さんの持ち味で、やっぱりすごく面白かった。
三度の飯よりお金が大好き! 金儲けのセンスはぴか一のフランチェスカだからこそ、人のこと、人がまわす経済のことを理解しているので、その気持ちよさがあるなあ。だからこそ、人の闇に気付いてぞっとすることもあるわけですが……。
しーちゃんが可愛い。ラストは上手い! と叫んでしまった。やーそういうラストが読めるのはやっぱりいいなー。

「アシュレイ。良い名だ。お前を俺の妻にする。早く子孫を残すために、日に三度は性交を義務づける」これが横暴王子ウィルフレッドのプロポーズ。堅物で女心にはうとい王子の行動には振り回されてばかり。出会った翌日には隣国に連れ去られてしまったアシュレイは、美姫と名高い姉と結婚ができなかったから、ウィルは仕方なく私に求婚したと悩むばかりで……。すれ違いラブロマンス♥(裏表紙より)
評判の姉と不出来な妹。二つの国から高名な王女を貰い受けたいという申し出があり、そのうち一人は憧れの王子だった。姉と結婚するのだと悲しく思い、こっそり歌の練習をしていると、その歌を聞いて一人の青年が現れる。アシュレイが王女だと知ると「仕方ない。連れて帰る」と言い始め、結婚させられることに……。
真面目なのに乱暴でどっかずれてる童貞王子と、普通の女の子っぽい王女のお話。やり取りがずれてておかしくて、可愛い。「えっち!」と罵ることが出来る相手がヒーローなのは初めて読みましたが、こういういちゃらぶえっちも面白いなー。
しかし、姉と妹の評判が入れ替わってしまった理由とか、自国内での評判とか、そういうのをもうちょっと見られたらよかったのにー。そこまで姉がだめなところは自国の人は気付いてなかったのかなと気になってしまった。しかしそれでも、初恋の君が「交換しよう」と言い出すほど酷かったのかと思うとちょっと笑ってしまう。

ミルギット帝国に滅ぼされた小国・アズル。王と妃は幼い王女を乳母に託して自決した。それから数年後。戦火を逃れ生き延びた王女——ヒンティは身分を偽り、美しい金髪の髪を染め、ミルギット帝国の王宮でした働きをしている。ある日、おつかいの帰りに川で水浴びをしていたところ、帝国の王子・サフラーに偶然出会う。自分を「運命の黄金の乙女」と呼ぶサフラーに強引に抱かれたヒンティは……?(裏表紙より)
古代エジプト風世界観のTL作品。エジプト風なのに現代語(カタカナ語、英語)が出てくるのはとちょっと思ったんですが、読みやすかったですし、古代エジプト風というのにちょっとときめきました。古代エジプト風ファンタジーのお約束をしっかり踏んでいっているので、そこは、TLらしいところを除くとさっぱりしすぎな気もしますが……。
義姉たるアンケスエーメ姫と婚約を控えている王子サフラー。大神官に「運命の黄金の乙女」と出会うことによって、王への道を歩むことになろうと予言される。そして滅亡した王国の王女ヒンティは、養母の教えを守って髪を染め顔を隠し、目立たぬよう生きていた。
もえる! 亡国の王女が見出され、敵国の王子に激烈に愛される展開は、やっぱり少女の夢……。その分、ヒロインがあっさり陥落してしまったので、そこはもうちょっと敵として命を狙いまくるとか、寂しさをヒーローの温もりで埋めたいとか、見たかったんですけど! 敵周りもあっさり引いてしまったので、ちょっと残念。古代エジプト風ならもうちょっとぎらぎらしてるのを読みたかったかもなあと思いましたが、しかしヒロインがえろ可愛いので! そこは可愛かった!
今のところ、TLシーンがたくさんある方が、ものとしてぶっ飛んでて面白いなと思っているんですが、もうちょっと読んで研究してみたい。

さまざまな仲間たちの助けを得て、ようやく王宮からの脱出を果たしたカリエ。傷ついた体を癒す間もなく、エドやセーディラと合流するため再び旅を続ける。その頃バルアンは、神の山の噴火も意に介さずルトヴィア帝国への侵攻を決意し兵を進める。一方、帝国の崩壊を食い止めようと苦闘するドーンとグラーシカには運命の時が訪れ——。大河サバイバル・ファンタジー、感動のクライマックスへ!!(カバー折り返しより)
最終巻。流血女神と女神の花嫁、そして女神の娘の、最後のお話です。
ああああ、同人誌版買っとけばよかったああああ。
帝国の崩壊、ユリ・スカナのバンディーカ女王と子どもたちの終わり、エティカヤの流転と、盛りだくさんな内容でした。特に、ルトヴィア周りは、感慨深かったなあ……。あの皇子宮から始まった、吐いたり殴られたり蹴られたり、凄まじい試練を与えられた少女が、ここまで来ると自分の大事なものを守らなくてはと必死になるところは昔と変わらないけれど、そのための力、考え方、友人たちを得ているというのが感慨深い。
ラクリゼのシーンがもう、ぐっと迫ってきた。ようやく別れを告げることができたんだな……。
ラストは、何故そうなった! 詳しく! と思ったので、やっぱり同人誌を買っておくんだったと……後悔しています……。
最後はちょっと駆け足で、カリエとラクリゼの物語と分かっていても、その他の人々、特にユリ・スカナのネフィシカについてや、後年のバルアン、ミュカや、ガゼッタはどう就職したかというのも知りたかったのですが、しかし、とても壮大で骨太な、生きる、という物語でした。
面白かったです。ありがとうございました。

女王ネフィシカのもとでの軟禁状態が続くカリエだったが、過去の恐怖を乗り越えてザカリア神殿に出かけ、信者の中に入り込みながら、ひそかに脱出の機会をうかがいはじめる。一方、崩壊の危機が続く帝国では、ユリ・スカナから戻った皇后グラーシカが、生死の境から復活した皇帝ドーンとの再会をようやく果たすが、彼の口から出たのは意外な言葉だった…! 大河サバイバル・ファンタジー!(カバー折り返しより)
さあ、カリエも動くぞ! という巻でしたが……物語が動くにしても、これは! これは……!(言葉にならない)。イーダル殿下ぁぁああああ……!
そうだよなー。バンディーカ女王の影がそれぞれの心に闇として宿ったなら、確かに例外はないんだけど。これは、きつい。だからこそ、カリエの活躍に期待する! カリエが自分の言葉を違えることなく、彼を助けにいく瞬間を。だって、グラーシカやいろんな人に「彼女はこういうひとだ」と信じてもらえるようになってるんだから。
そして私はルトヴィア皇帝夫妻にもえたよね……。グラーシカ、生真面目で優しい人だとは分かっていたけれど、もっと活き活きして、かつすごいヒロインに。「そろそろ私に惚れたか?」って、惚れましたー!!! と内心で絶叫しました。そしてドーン。ドーン!!! それだけに不安が、不安がああ。
これ本当に次で終わるのかなあ!? とどきどきしつつ、最終巻読みます。

アリエルは孤児院出身のお針子で、ドレスメーカーに勤めていた。あくせく働いていたある日、大会社のデュアメル商会から使者がくる。赤ん坊のときに誘拐されてしまった創始者の孫娘がアリエルではないかというのだ。驚くアリエルだったが祖父を訪ねるとそこには会社の後継者候補、すなわち婚約者候補が3人いた。恋を知らないアリエルが一番気になるのはいつも冷たい対応のフランシスで……。(裏表紙より)
シンデレラ……ぽいようなそうでないような。孤児だったけれど大金持ちの孫娘と判明して迎えが来た、という話ですが、ありがちなところを外してきてるのか、両親が駆け落ちからの絶縁でなく、赤ん坊が誘拐されたという事情なので、おじいちゃんは優しい心の持ち主で、不器用だったりはしません。実祖父にかわいがられるのも逆ハー……というのかな?
三人の後継者候補とも日々を過ごすことになりますが、特に恋の鞘当てが行われるわけでもなく、乱暴な扱いをする敵役はいるものの、なんというのか、みんなまったりしてるね……? という。特にヒロインのアリエルが「負けるもんかあ!」という根性がない、諦めているようなふしのあるお嬢さんなので……。
しかし、おじいちゃんの出番をもっと! こんな優しい、あったかいおじいちゃん、もっと出してくれないと! ヒーローのフランシスよりも、おじいちゃんのデュアメルさんに和ませてもらいましたよ!

セーディラとエディアルドの消息も知れぬまま、相変わらずの軟禁状態が続くカリエ。そこに届いた、ドミトリアス暗殺未遂の報せ。事件をめぐって複雑に絡まる状況に、帰国もままならない皇后グラーシカをはじめ、第二子出産を控えたサラ、皇帝を支え続けていた弟・ミューカレウスと、それぞれの心が激しく揺れ始める。一方カリエは、自分を縛る多くの陰謀からはたして脱出できるのか——!?(カバー折り返しより)
幕に向けて準備中、と思いきや、どうやらそれぞれが位置についた様子。カリエも脱出方法を見定め始めたようだし、風が起こるぞーという予感です。
一度崩壊した方が、神の存在がはっきりくっきりと感じられるのはどうしてかなあ。人がそれぞれの心に形をさだめるからだろうか。漠然とした支配感よりも、誘惑したり、負けないと見据えたり、いるかいないかを誰かと語り合ったりする方が、なんだかくっきりとして、そこにある、という感じがする。
それで、あちこちに死亡フラグが見えるんですが……! 戦いには犠牲が必要といえども、ここまで続いている物語にいなくなってしまう人がいるかもしれないのは辛い。