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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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死神姫の再婚―孤高なる悪食大公 (B’s‐LOG文庫)
年が明け——カシュヴァーンはアリシアの誕生日のために、図書館創設を進行中! 最近の暴君夫は愛妻の薬指に興味津々だったり、愛妻が大好きな幻の奇書『雨悪』の作者を屋敷に招待しようと目論んだりと、とにかく騒々しい有様。そこに究極の邪摩者……怪物・ゼオルディスが現れた! 自由気儘な逗留はカシュヴァーンを苛立たせ、アリシアに入れ知恵まで……。悪夢のような日々はある日”悪食大公”ガーゼット侯爵の異彩かつ奇妙な訪れにより、無事落着したかに思えたが——!? 曲者だらけ、夫婦の『特別』な第7弾!!(裏表紙より)

大きな事件が起こるわけではないのですが、段々と事態が動いているらしいのが感じられる第7巻でした。カシュヴァーンの妻へのめろめろっぷりが加速している上に、アリシアも特別な思いに気付いて「おなか痛い」になっているのににやにやします。
ゼオルディスやその周辺の素性については謎のままですが、カシュヴァーンたちの今後の方針が決まりつつあったり、ディネロがちょっと微妙な感じだったり、不穏な気配が漂う。そのなかで、ガーゼット侯爵は癒しでした(本気) あんなちょっと変わり者の上品で素敵なおじさまいないよ!
死神姫シリーズって、実は色んな人が色んな闇を抱えて、実はかなり深刻なのに、その深刻にどっぷり浸からずにいるのが面白いよなあ! と思います。どんな風にみんなが未来を目指していくのか楽しみです。
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私の家では何も起こらない (幽BOOKS)
丘の上の幽霊屋敷。新しい住人が現れるたびに事件は起こる。人々の記憶は蓄積されていく。ホラー連作短編集。

こわかったけれど、とても上品で毒のあるホラーでした。面白かったー!
丘の上の幽霊屋敷に住んだ、関わった人々の記憶が一作ずつで語られます。一人の人を中心に据えているかと思えば、実は違うというのが(「私の家へようこそ」)ひええ! と思いました。一番恐かったのは、「あたしたちは互いの影を踏む」。

 ねえ、結局、勝負はつかなかったんだよ。


びくうっ! としました。結末が分かっているだけに、この一文の威力が凄まじい。
そんな恐怖的な短編ばかりかと思えば、意外に明るい「俺と彼らと彼女たち」。これを読むと、最も「彼らと彼女たち」の原因というか、根本たるものは、「その土地と家」にあたるのだなと思いました。家を守る者には害を加えないというか。かれらは、ただひたすらに自分たちの生活を守りたいだけという。
森茉莉―総特集 (KAWADE夢ムック)
森茉莉が生誕百年を迎えたのを機に作られた別冊。
森茉莉さんの書かれたものが何編か掲載されています。けれど、どちらかというと、森さんと誰かの対談、とか、森茉莉さんについての誰かと誰かの対談や、小論の方が割合が多いかも。三島由紀夫、室生犀星が書いているものが掲載されているのはすごい。
これを読んで思ったのは、私が森茉莉さんに惹かれたのは、その独特の世界なのだなあということ。贅沢なのに貧乏、とか、相反するものが森さんの内にあるから、不思議で独特な世界観が生まれるのかな。
水に描かれた館 (創元推理文庫)
いとこ三人の死の秘密をいだく〈崖の館〉。財産目録作成のため再び集った涼子たちだが、招聘した鑑定家は予定より一人多く来た。招かれざる客の目的とは。奇妙な緊張を孕んだまま迎えた一日目の夜、聖書を携えた少女が館に保護された。以降、人知を超えた出来事が館で立て続く。幻視的世界の神秘を纏い繰り広げられる密室劇は終局に至って驚くべき展開を遂げる。解説・津原泰水(裏表紙より)

一年以上前の積ん読。解説の方が、今度読もうと思ってメモった作家さんだと気付いてびっくりする。呼ばれたのか……。
電話が通じず、雪や嵐で閉ざされた〈崖の館〉で、再び事件が、という物語。ミステリというより、心理学の要素が強い印象を受けました。超常現象の追究と解明が行われます。
愛と精神の物語だなあと思います。謎解きよりも、涼子の揺れる「少女の心」をメインに読みました。でも今回はとても心理学の話が多かったので、どちらかというと美術館のような前作『崖の館』が好きだなと思います。
花守の竜の叙情詩 (富士見ファンタジア文庫)
 隣国エッセウーナによって制圧された、小国オクトス。囚われの身となったオクトスの王女エパティークは、絶望の中にあった。
 だがある日、そんなエパティークの前に、エッセウーナの第二王子テオバルトが現れ、告げた。
「これから、俺と君とで旅に出る。捕まれば、命はない」
 その『旅』とは、願い事を叶える伝説の銀竜を呼び出すというもの。呼び出すために必要とされる生贄が、エパティークなのだ。
 王位継承争いで帰る場所のないテオバルト。囚われ、生贄となるエパティーク。支配した者と、された者。互いを憎み、反発しながら、孤独な二人の長い旅が始まる——。宿命の愛と冒険の物語!(裏表紙より)

面白かった! とてもよき王道ファンタジーでした。互いを憎み合っていたのに、心を通わせていくところは、本当によかった。名前の響きが異世界風で、とても美しい伝説の物語を読んだ気がしました。伝説とうたが生きる素敵な世界だったと思います。こういうのがとても好きです。
銀竜の伝説の真実にはすごくびっくりしましたが、決着のつけ方がとても好きです。アマポーラとロザリーの対比がすごい。でも、テオバルトは気付いていなかったんですね、自分の妹が、自分が嫌悪感を抱いていた存在そのものを体現していることに。
これに続きがあるというのがびっくり。ちゃんと終わっているので……。続きも読みたい。
姫君達の晩餐 食前酒は赤い森で (B’s‐LOG文庫)
それもこれも自分がこんなに美しく生まれついたのがいけないのだ——白雪姫は王宮から遠く離れた森で、怒りまくっていた。灰かぶりは、父を亡くし継母も出て行った商会を賢才で切り盛りする。彼女の笑顔には誰も勝てない。そして眠り姫は魔女の逆恨みを受けて眠り続ける——在りし日に約束をした運命の彼を待ち続け……。
そんな姫君達がとある森で出逢い、自分達で魔女を倒すため手を組むことになったから……もう王子達もお手上げ!? 3組のカップルが巻き起こすラブコメ童話登場!!(裏表紙より)

童話のヒロインたちを思わせるヒロイン三人と、彼女たちを思う王子三人の、打倒魔女の物語。これは一巻ですが、話が終わっていないので、二巻まで読まなくちゃならないということを、一巻が終わる頃に気付きました。
童話のヒロイン、ヒーローたち、それってどうなの! というところを逆手に取った登場人物なので、面白いです。もし彼女たちが本当にメルヘンの下敷きになっていたら、ああいうつっこみどころがあっても納得できるというか。
文章のテンポが独特で、ちょっとケータイ小説ってこういう感じなのかな、というイメージを持ちました。
暁のアドミラル (角川ビーンズ文庫)
イングランド王家にはトップシークレットが存在する。
それは、海賊ドレークの養い子ジュエルが、実は処女女王エリザベス一世の隠し子である、ということ。けれどジュエルは、自分が王国の正統な後継者だとは知らずに、政敵フェリペ二世を暗殺すべく、単身スペインへ乗り込んでしまった!
女王陛下に忠誠を誓うか、それとも王位を継承して玉座を得るのか。襲い来る無敵艦隊を前に、海の宝石が選んだ運命とは!?(裏表紙より)

歴史を下敷きにした海賊ファンタジー。海賊ドレークとエリザベス一世とスペイン無敵艦隊の時代です。かと言って薄暗くて重たいわけでもなく、実にライトノベルとして明るく走っていくような物語でした。お話としては歴史を追わないといけないので、みるみる過ぎさってしまって、もっとじっくり! と思ったりしたのですが、恋愛成分が微量でも、主人公ジュエルの元気よさと、エリザベス一世のキャラがとても素敵で、楽しかったです。
本当に、エリザベス一世のキャラが素敵なんです。喋り方といい、感情の表し方といい。素敵な女王陛下です。他にも歴史上の登場人物がたくさん出てくるのも、すごく楽しかった。
眠れる女王―ラクラ=ウリガに咲く夢 (角川ビーンズ文庫)
精霊の恵み失われ〈花枯れ〉の進む大陸ラクラ=ウリガ。唯一、眠れる女王の夢のみが、かろうじて精霊を繋ぎとめている。
花学者の青年グラド=ロゥは、ある日女王の秘密の寝所に案内される。そこで見たものは女王サユヴァの腹を苗床にした、赤く大きな花の蕾——。サユヴァと親しかったグラド=ロゥは、この異変の謎を解く手がかりを求めて単身旅に出る。しかしそれを妨害する勢力の魔の手が、彼に迫ってきて……。(裏表紙より)

実はこのイラストレーターの方が昔から好きだったのですが、最近になってこの本の話題を聞き、手に入れた次第。
異世界です。西洋とも東洋ともつかぬ、花と精霊の住まう世界が、もろに琴線に触れました。こういう「どこでもない世界」がとても好きなのです。
眠れる女王サユヴァとその花を調査する、というのがグラド=ロゥのお話なのですが、グラド=ロゥが最初掴めなくてううんとなっていたのに、過去のシーンを読んでいくとものすごく愛着が沸いてきました。頭が良いのに、だめなひと。多分、サユヴァの目線であるからというのもあるんだろうなあ。
解放される物語だったな、と思います。読み終わったあと、不思議な余韻がありました。とても素敵なお伽話を聞いた気分。
森茉莉―贅沢貧乏暮らし
森鴎外の娘、森茉莉の幼い過去や『贅沢貧乏』だった日常をまとめたムック。

非常に面白かった! 料理の写真がたくさん出てきてお腹が空きました。森茉莉さんが昔食べたもの、得意料理など、見ていてなんだかとても嬉しくなってくる。茉莉さんの著作の抜粋もあって、おとめごころがときめきました。素敵な言葉を使われる人だなあ。
森鴎外の子煩悩ぶりはうっすら知っていたんですが、その娘たちがこうして愛情深く記憶を書き残しているのは、読んでいて、嬉しいし、楽しい。
少年になり、本を買うのだ 桜庭一樹読書日記 (創元ライブラリ) (創元ライブラリ L さ 1-1)
小説家・桜庭一樹は稀代の読書魔である。本当に毎日本を読むのである。こよなく愛するジョン・ディクスン・カーのミステリをはじめ、ガルシア=マルケスの傑作小説、アゴタ・クリストフの自伝、死刑囚についてのドキュメント、茨木のり子の詩集から三島由紀夫のエッセイまで、縦横無尽に読んで過ごした、疾風怒濤の一年間!(裏表紙より)

読書エッセイ。文庫は、注釈が読みにくいなーと思いつつ、楽しかった。まったく読書傾向が違う感じがして、読みたい本が増える。
執筆についても少しあって、書いている時は本当にそのことで頭がいっぱいなのだなと思う極限感。削るように書く人かもしれないなあという印象は前からあったけれど、裏付けされた気がする。
しかし周囲を囲む編集さんたちが独特で面白い。桜庭さん自身も独特な人だけれど、面白いひとには面白いひとが集まるのだな、と思う。
桜庭さんの話で好きなのが、祖母、母、桜庭さんの三人が揃っている話。お父様の話を実は今まで見たことがなかったので、これを読んで実在したんだ(失礼。すみません)と思いました。覚えているのが、『私の男』のインタビューで、ちょっと怒ったように喋っていらしたのですが、なんとなく桜庭さんとお父様のイメージが薄くて。本読みという血なのか、おばあさまとお母様と桜庭さんの揃った濃さが面白いなあと思いました。
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Author:月子
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