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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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実際にあった匿名掲示板の書き込み「きさらぎ駅」を元にした作品。民俗学を専攻する大学生の春奈は「きさらぎ駅」について投稿したと思われる女性を訪ね、実際に何があったのか聞き取りを行った。異界に渡る方法に当たりをつけた春奈は、それを使って本当に「きさらぎ駅」にたどり着いてしまうが……。

有名なネットミーム「きさらぎ駅」をもとにした作品。
きさらぎ駅に行ったことのある「はるみ」なる人物を探し当てて聞き取りを行った春奈は同じ方法できさらぎ駅に至る。どうやらそこは話に聞いたときと変わらないままらしく、同じ人々と展開が待ち受けていた。
知っているから撃退する、という後半の気持ちよさがなかなかよかったので、最後に帰還できるのは春奈か明日香かという選択で、春奈が自分を選んだときはまじかよと思いましたし、その後の展開にもまじかよ……と思いました。明日香が母親に言われているという行いをすれば助かったわけですよね。うわあ……。
地味な印象ながら、怖いシーンにはCGを使うなどして演出してあるのがリアリティがあってよかったな。あんまりCGばっかり使われたホラーって嘘っぽさが強調されるので……。
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エリート街道を突き進んでいた会社員の桂木は、両親を事故で失い、仕事や婚約者も失って死を選ぶことにした。だが突然現れた謎の男に制止され、命を預けることになったが、それは恐ろしい監禁と調教の日々の始まりだった。

えらいもん見ちまったぜ……というところから始まるBL映画。思いっきり致しているシーンがあるので十八歳未満は見ないように。
生きることを実感させてやる、と監禁された上で快感を与えられる桂木。ある悲劇から死を選ぼうとする桂木を強引すぎる手段で救おうとした余田。同性愛ものってどうしてこうもめちゃくちゃ複雑で、生きるか死ぬかの話になって、痛みしかない始まり方をするんだ……とやるせない気持ちになる真相ながら、結末は互いの心の結びつきが強く感じられる結末でしんみりしました。
「ラブ、ウェディング、リピート」
妹の結婚式に参列する兄ジャックは、そこでかつて恋をしていながら告白の機会を逸したことがあるディナと再会する。果たして今度こそ恋は成就するのか? この世界はたった一つのきっかけで異なる結末にたどり着くのだ。

たとえば席順が一つ違うだけで、それぞれの未来は変わってしまうのだ、という話。
全体が二分割されていて、一回目は不幸な結末、巻き戻ってからはそれぞれがそれなりの結末を迎えるところを見ることができる。
同じように巻き戻ってやり直す作品は色々ありますが、これはなんだか全体的に人間くさい笑 人間のだめなところがクローズアップされている印象です。まあ結婚式ってクセつよな人間が集まる場所だもんなあ。
「劇場版美少女戦士セーラームーンCosmos」前編
ネヘレニアとの戦いが終わり、平和を取り戻したセーラー戦士たち。その日うさぎは一時留学する衛を見送るため空港にやってきていた。別れ際に衛はうさぎの薬指に指輪を贈るが、直後何者かによって衛が消滅する。記憶を改竄し、これまでと変わらない日常を送るうさぎだが、絶賛売り出し中のアイドルグループ・スリーライツとの出会いが新たな戦いの始まりとなった。

「劇場版美少女戦士セーラームーンCosmos」後編
仲間たちのスターシードが奪われて絶望に打ちひしがれる中、キンモク星の皇女火球とセーラースターライツの助けを受けてなんとか立ち上がるセーラームーン。セーラーギャラクシアが待ち構えるシャドウ・ギャラクティカに向かう一行だが……銀河の行く末を決める戦いの行き着く先とは?

公開中なので続きから。



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ある日のび太たちはスネ夫にティラノサウルスの爪の化石を見せてもらうが、自分だけ仲間外れにされたのび太は悔しがり、偶然見つけた恐竜の卵をドラえもんの力を借りずに孵化させる。生まれた恐竜の子どもをピー助と名付けて可愛がるが、これ以上隠して育てることはできないと判断し、白亜紀へ返すことになった。そのことをジャイアンたちに信じてもらえないのび太はドラえもんの力を借りてピー助を見せようとするが、元の時代に戻ったはずが故郷ではない場所に送ってしまったと気付き、みんなで助けに向かうことにする。

映画ドラえもんはものすごく限られた作品しか見たことがないので、最初から見てみようという試み。
キャラクターデザインが初期も初期でびっくり。具体的にはしずかちゃんが可愛くない笑 そして普通に裸でシャワーシーンがあるという、ある意味原作に準拠しているであろう描写があります。
最初にのび太が、ジャイアンたちを見返したいからとドラえもんを頼るところ、ドラえもんが普通に拒否したのが意外だった。そういえば結構、頼ってばっかりじゃなくて自分でなんとかしなって言うんだったけ……? その後しっかりやり遂げたのび太を褒めるドラちゃんまじ保護者。
子どもの頃は別の作品を見て、ドラえもんながら複雑な話だなあと思ったけれどいまこの作品を見るとそうでもなかった。これから作り込まれていくようになるのかな。他作品も見てみよう。
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王都エクバターナを巡る最後の決戦の火蓋が切られた。パルス軍十万に対して、王都東方で迎え撃つルシタニア軍は二十万。しかし、勢いの違いは明らかだった。侵略者は撃退され、王都城門が開かれる。だがそれは、アンドラゴラス王とヒルメス王子との雌雄を決する対決の始まりでもあった——。ついにアルスラーン出生の秘密が明かされる、感動の第一部完結編。(裏表紙より)

おー……お? ん? ぅええええ!? ああ……ふぅ……と感情を揺らされる第一部完結巻でした。
長らく謎だった(アニメから入った勢だったので)アルスラーンの出生の秘密、ヒルメスとアンドラゴラスの因縁の決着ときて、ルシタニアとの戦いの最後がこれかー! と唸らされました。
いやあアンドラゴラスがまさか……ねえ……。ナルサスの台詞にしみじみしました。こういうのが歴史の面白さではあるんですが、これ、アルスラーンたちにも後々適用されない? されるよね? 物語の結末がすでに怖い。
ともかく、アルスラーンの王太子としての戦いは終わり、ここから王として、運命づけられた蛇王なるものとの戦いが待っているわけですよね。よりファンタジーらしい話になるのかどうなるのか、楽しみに読んでいこうと思います。
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未来の女王レティーツィアの侍女候補・アイリーチェには、年上の恋人がいる。だけど彼には、一桁の年齢の少女しか愛せない特殊な嗜好があった……!? 偶然の出逢いが四度重なれば、運命となる。アイリーチェと伯爵子息ウィラードの恋物語を綴った外伝が登場!さらにアノ騎士が主役になる短編のほか、レティがデュークを騎士に見初める(!?)までの物語などシリーズ初、【恋】がテーマの短編集!(裏表紙より)

レティの侍女候補アイリーチェと幼女趣味のウィラードの運命の出会いの話と、アストリッドがどこまでもレティが好きな話、素直じゃないノーザルツ公の話、レティとデュークの密かな出会いの話を収録。
リーチェとウィラードの恋の話、本編とはほとんど関係のないものという頭で読んでいたんですが、可愛らしいロマンスで楽しかった。口の上手いウィラードにアイリーチェが冷静に(表面上は?)、ちゃんと考えて手紙を返したりしているところ、お互いに理想の相手に巡り会えたんだろうなあと思ってにこにこしちゃった。
アストリッドのワルツの話も楽しかったし、ノーザルツ公がレティが好きなのに素直になれなくて面倒くさくて可愛かったし、レティとデュークは進展する……かも……? な感じだしで、楽しい中短編集でした。
「呪われし家に咲く一輪の花」
ホラー作家アイリスの家に住み込むで働くことになった看護師のリリー。アイリスは高齢で認知症を患い、この家で最期を迎えることを希望していた。極度の怖がりでアイリスの作品も読んだことがないリリーだが、いくつかの不思議な出来事に怯えつつもあっという間に一年が過ぎたある日、アイリスがずっとリリーに呼びかける「ポリー」という名が彼女の著作の登場人物を指していることを知る……。

何故こんなタイトルなのかと思ったら、リリーもアイリスも花の名前だからなのかな。ポリーは検索すると観葉植物が出てきたけれど、何かの愛称だったりするのかな。
ともかく、静かに始まり、静かに終わるホラー作品。古い家にならあり得そうな死者の気配を感じるだけ、のはずがまさかの結末。何もされてないのに? と思うけれど、突然死とはこうして起きるのかもしれないなあなどと思ったり。
ホラーとしてはちょっと物足りない感じだけれど、最初から最後まで「家」という世界で語られるのと、古い家の雰囲気がとてもよかったな。
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新学期を迎えた四月、五年三組学級の担任となったのは、生まれつき両手足がなく電動車椅子に乗る赤尾だった。彼の補助をする形で白石も三組に関わることになるが……。

乙武洋匡さんのエッセイをもとにした映画作品。そちらは未読。
五体不満足な赤尾先生が一年間三組の児童たちの担任を受け持つ。それはもちろん簡単にはいかないことで……なんですが、クローズアップされるのが五体満足ではない赤尾が、普通とは違うからみんなに気付きを与えることができるといういい先生の描写なので、子どもたちは色々と考えていることがあるけれどめちゃくちゃ賢いし素直で、大人の言うことを聞くし、みんなで考えて行動できる。見ていて子どもたちの方がだいぶ非現実に思える……。
そしてだいぶ複雑になってしまった、白石先生のこと。どうしても赤尾先生のサポートに回らなければならない分、自分や周りのことを疎かにするしかない状況。恋人の美由紀とは最終的に和解する展開だったけれど、きっとこんなふうに上手くいくことばかりじゃないよね。相手が障がいを持っていようとなかろうと自分以外の誰かを優先されて受け入れられる人たちばかりじゃないもんね……。
「ナイトブック」
怪談を書くことが好きな少年アレックスは、ある出来事をきっかけに何もかも捨ててしまおうと決意したその日、奇妙な女にさらわれる。だが何の役にも立たないと判断され、殺されそうになった瞬間「怖い話が書ける」と叫んだことで、その女、魔女ナターシャに毎晩怖い話を聞かせることになったが……。

西洋風、児童書風の、シェヘラザードの物語で、現代版のヘンゼルとグレーテルという感じ。創作意欲を失った怖い話を書く少年と囚われて魔女の召使いとなった少女が、元の世界に戻るために魔女から必死に逃れようとする。
ぎりぎりのところを毎回交わして、脱出できると思ったら打ち砕かれて、という王道展開は予想していたんですが、まさか魔女が別にいたとは。
しかし見ていてもっとえぐられたのは子どもが好きそうな下品な描写やシーンよりも、アレックスの物語に対するナターシャの厳しいツッコミの嵐でした……。何か書くたびにあんなに否定されたら心が折れる……アレックス、よく頑張った……。
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Author:月子
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