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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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高校1年生の荒川浩志は、一人暮らしをするため〈ハイツ・グリーンホーム〉に引っ越した。明るい部屋だったが、窓から丘の斜面の鳥居を見たとたん、ふいに嫌な気分になった。6号室に住む同年代の和泉は、浩志とは初対面にもかかわらず「出ていったほうがいい」と言う。そして、それは始まった。夜中に出没し奇妙な落書きをする男の子、無言電話、無記名の嫌がらせのような手紙……。怖いけれど優しくて温かい、本格ホラーミステリー。(裏表紙より)

新装版。ホワイトハート版はだいぶ昔に一回読んだ気がするのですが、すっかり忘れていて、忘れたまま読み、やはり怖くて面白かったです。
転勤族の家庭の男子高校生が、父と母の友人だった人の再婚を許せず、高校進学を理由に一人暮らしを始める。実はかなり昔にこの辺りに住んでいたことがあり、何故か覚えのあるはずの景色に嫌な印象を抱いてしまう……という、ちりばめられた謎が、少しずつ過去を思い出していくことで幼かった自分の罪を自覚する展開、上手い。お決まりの和泉の真相も、最後に浩志と金子が彼を思うことでこちらも慰められてしみじみしました。
いやしかし、場所と建物にまつわるホラーはやはり怖いな……どうしようもないんだもんな……。
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坂本真綾が紡いだ130編の歌詞を完全収載
ひと針ひと針、まるでキャンバスに「刺繍」をほどこすように、CDデビューから25年かけて丁寧に紡いできた歌詞の数々。そんな珠玉の歌詞を年代ごとに順を追って辿りながら、アーティスト・作詞家としての坂本真綾の軌跡を体感できる1冊です。(帯より)

坂本真綾さんが手掛けた歌詞を収録した一冊。やっぱり繰り返し聞いた曲は歌詞を読むだけで頭の中で曲が流れちゃう。
しかし小さなエッセイにある、十代の真綾さんに作詞を勧めた菅野よう子さんと、手直しさせないで書かせてくださいとお願いした劇団の先生がすごいな。書けると信じた菅野さんと、大人の考えでコントロールしてはいけないと考えて書かせた先生、どっちも最善の選択をしてくれたと思う。
「光あれ」の裏話が少しあったのが印象深かったな。収録されているアルバム「少年アリス」、めちゃくちゃ楽しみにして、手に入れて聞いたけれど、あのアルバムの収録曲はなんだかひりついた印象のものが多くて、この本のエッセイを読んであの頃そんな風に考えていたんだなといまになって知った。
どれが一番好きってどうしても言えないんだけれど、今回読んで歌詞がやけにしみたのが「スピカ」だった。なんかうるっときちゃった。
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高校受験に失敗し、逃げるように北海道の大蝦夷農業高校に入学した八軒。夢も目標もないが、農業や畜産などを身近にして育ち、将来を考えるクラスメートたちに囲まれ、少しずつ自分のやりたいことを見出し始める。

原作は途中まで、アニメ試聴済み。農業と青春を絡めた作品。
やっぱり面白いんだよなあ。食べること、育てることをすぐ近くで見てきた荒川先生ならではのストーリーや信念を感じるエピソード。豚の「豚丼」やその後の八軒の選択、何度も見てもぐっとくる。生きるって、食べるってこういうことだと思う。
主要人物たちもいいんですが、先生たち大人の豪華キャストがとてもいいな。さりげなくて。
最後まで描き切るともったいないので、いいところで終わったのもよし。八軒や御影や駒場の今後は原作で!
「イヴのりんご」
アフリカを中心にいまなお残る女性器切除の風習。家父長制、年寄りとの結婚を強要される少女たち、女性から奪われる教育など、その実態と廃絶に向けた努力をする人々や当事者から聞き取りを重ねたドキュメンタリー。

非合理的な習慣で、教育も自由も奪われる女性たち。おかしいと気付いた当事者たちが逃げ、生き延び、世界と繋がって風習を変えようと努力を続けている。
このドキュメンタリーの中で悲しかったのは、変えようと活動を続けている当事者の、年齢を重ねた大人の女性でも当時のことやその後のことを語るときに悲しみを抑えられない姿。どれだけのことをされてきたのか、それだけで伝わる。いまでもこのFGMの風習を続けている人たちがいるのなら「伝統だから」以外の言葉でその正当性を説明してほしい、そんな風に憤りさえ覚える。
でも外側から見る人間がそう思うだけで、そうした風習のもと、結婚や地域の繋がりをもって生活を支えている人たちがいるってことなんだよな……とも思う。家族を犠牲にして生活している、そういう価値観の人たちの国を上手く変えていくには、外の人間じゃなくて当事者の力が必要なんだと思うんだけれど、それもできないんだろうなというじれったさを感じる。難しいな……。
「かぐや様は告らせたい ミニ」
四宮かぐやと白銀御行、そして生徒会メンバーの、ある日常の一コマ。

実写版のショートドラマ。たこさんウインナーを巡る話、NGワードゲームの話、心理テストの話、ケーキの話、誕生日の話の五本。
アニメを見終わってから見ると、橋本環奈さんの再現ぶりがすごくて。可愛いなあ。実際にいたらこんな感じなのかもと思いました。いや本当に可愛いな。
「名探偵ピカチュウ」

21歳のティムは、疎遠だった父が亡くなったという知らせを受けてライムシティを訪れた。ポケモンと人間が共存する街で、探偵業を営んでいた父の部屋を訪ねると、そこには何故か成人男性の声で話すピカチュウがいた。記憶をなくしたピカチュウは記憶喪失であること、自分がいるからには父親は生きていることを告げ、直前まで調査していたと思われる謎の薬品を巡る事件について調べろと言う。

くしゃくしゃの顔をしたピカチュウが話題になった作品。トンチキなところはなく、ポケモンという世界や、アニメが描いてきたポケモンたちの立ち位置も把握してある作品だったように思います。
何ってミュウツーね! やっぱりミュウツーはこうでなくちゃね!
街の雰囲気も、ポケモンが描く未来都市という感じなのが愛おしかった。
毛が生えたポケモンはちょっと違和感があったものの、見ているとそういうものかと思えるし可愛かったなあ。ポケモンと一緒に歩きたい! って思ったことがあるので、実写で描いてくれてにこにこしちゃった。
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体育祭を経て、残るは文化祭。生徒会に新メンバーを加えても、かぐやと白銀は相変わらず素直になれないまま……。だが進路相談の折、白銀が留学することが決まる。告白しようと決めた二人の行方は?

おめでとうございます! サブタイトル通り「ウルトラロマンティック」な告白でした!
いやでもすごいな? めちゃくちゃ考えた上でのシチュエーションだったな? いっぱいいっぱいなかぐやと白銀が微笑ましかった。
石上くんと伊井野さんの不器用な関係は、ギスっているように見えてかぐやと白銀とそっくりなのでは……? なんて思うと恋が生まれそうな気がするんですけれど、ないのかなーどうなのかなー? 石上の過去エピソードがすごくよかったし、伊井野さんに対する思いがすごく主人公だったので、彼の活躍がもっと見てみたいなと思いました。
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田原秀樹は婚約者の加奈と無事結婚し、一人娘に恵まれた普通の男。娘の成長をブログに書き綴る毎日だったが、名前を忘れてしまった幼なじみから「それ」が連れ去りに来ると言われたことを忘れることができないでいた。しかしついに「それ」がやってきて家族に危害を加えようとし始め、秀樹は友人の津田とオカルトライターの野崎の手を借りて対抗手段を講じることになる。だが「それ」は力を増し、ついには……。

原作は未読。これを見て思ったのは、ホラーは有名どころの役者さんたちを配置しすぎると大変に画面がうるさい……ということでした。
みなさんすごく演技はお上手なんです。お顔もとても整っている。安定感はある、でも、でも、ホラー作品には華やかすぎるんだ!!!
しかしそういう有名どころの方々がだいぶひどい死に方をするので、それが見たいという方にはお勧めします。思いっきり血とかぐちゃぐちゃ出てますけど。本当に、めっちゃ血って感じですけど。
「それ」とは結局は人々の利己的な部分に傷付けられた恨み辛みである、という描き方なんですが、ここまで凶悪化する理由は、やはり冒頭にある一族の葬儀での光景に描かれているんじゃないかなあと思いました。あの古い考えがまかり通る家、絶対恨みと憎しみが蓄積しているでしょう。子どもも幸せになれなかった子がいるでしょう、なんて思ったのでした。
2022年に読んだ本(今年発刊のみにあらず)の中で、個人的にヒットしたものを適当にあげる、一年の総まとめの記事です。

読了したのは191冊。
本が全然読めない! と叫んでいるわりに昨年と10冊ほどしか変わらなかった。いやでも未読本が溜まっていくストレスがすごかったので次の一年はもっと読みたいです。切に。

小野不由美「ゴーストハント」シリーズ
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文庫版がすべて揃ったので最後まで読みました。
こんなに面白かったのか! と思いました。いやあ、良いホラーは心が潤いますね。

古宮九時「Unnamed Memory」シリーズ
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こちらも本編が最後まで揃っていたので。
めっっっっっちゃ好き!!!!! と思っていたらさすがのアニメ化。おめでとうございます! 楽しみです。

さき『王女付きメイドと黒豹騎士 王女の嫁入りに同行したら獣人騎士に出会いました』
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今年の新刊ではないのですが、読んだらめちゃくちゃ面白かった。
異国の地に嫁ぐ王女、とそのメイドたちが一緒にまとめて幸せになるお話。楽しかった。

守野伊音『西方守護伯付き魔女の初陣』
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少女小説はこうでなくっちゃあ! という、実力はあるのに自信に乏しい王女が、大切な人たちとその国を守るために血まみれになりながら身体を張って戦う展開、最高すぎて涙が出ました。

和泉統子『帝都退魔伝~虚の姫宮と真陰陽師、そして仮公爵~』上下巻
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こんなにハッピーエンドでいいの!? という序盤のちょっと息苦しい展開が、下巻になって幸せに向かって突き進む物語、めちゃくちゃ笑って楽しかった。

seko koseko『マダムたちのルームシェア』
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Twitterなどで流れてきているのを見たことがあって、この度一冊にまとまっていると知って読みました。
やっぱりいいなあ。最高。こういうマダムになりたい!


今年見た映画は56本。独占配信は除く。

今年見た映画でよかったもの。
「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」
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すべての「スパイダーマン」を肯定する物語。各々の後悔と悲しみが慰められる展開に涙が出ました。がんばれ、ピーター。

「コードギアス 復活のルルーシュ」
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ルルーシュがスザクにぶん殴られた、それだけでこの作品に価値がある。

「沈黙のパレード」
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たった一人の大切な人のため、大勢の人間が報復を願い、罪に手を染める。強い絆で結ばれた共犯者たちは自分たちの犯行について沈黙で応じる、という「思い」がとにかくすごかった。「沈黙」は他にもかかっていると思いますが、すごくよかったです。

「すずめの戸締まり」
今年一番楽しみにしていた作品。これを書いている時点ですでに2回目鑑賞済み。
簡単に「よかった」とは言ってはいけない気がするんですが、とにかくよかった。予告の「草太さんのいない世界が、私は怖いです!」が響いた方、是非ご覧ください。そしてサウンドトラック(YouTubeでも公開中)の「カナタハルカ」と「すずめの涙」を聞いてください。
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「RDGシリーズ」で人気の著者が、自身の“ファンタジーのDNA”を育んだ名作を紹介。『赤毛のアン』の日常と『枕草子』の宮廷生活の描き方に共通するものとは。古代中国を思わせる小野不由美の「十二国記」に西洋の児童文学を想起するのはなぜか。実は青春恋愛譚として読める佐藤さとるの『だれも知らない小さな国』。デビュー作『空色勾玉』のエピソードなど、読書の幸福が溢れるブックガイドとしても読める名エッセイ集。(裏表紙より)

単行本『ファンタジーのDNA』の文庫化にあたり、改題、加筆修正が行われたもの。改題前の本を読んだはずなんですが、全然覚えてなくて、楽しく読みました。
主に子どもの頃に読んだ作品の思い出と、いま読んだときの感想、他の作品との対比など、研究者は向いていないというようなことを仰っていながら、視点がとても研究者だと思うんですよねえ。研究するには愛が深くて距離が取れないんだろうなとも思いますけれど……笑。
しかし荻原さんの子ども時代の描写が好きだな。こう、突き放した感が。自分の幼さや未熟さを認めつつも……みたいなところ。もっと読んでみたいけれどそういうのを書かれる方でもない気がするし、と思いながら興味深く読みました。
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Author:月子
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