読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
王命により冷徹と噂の騎士団長のリカルドと政略結婚することになった令嬢のリアナ。リアナは愛のない結婚だとわりきり、跡継ぎを産むことだけが目的の初夜を迎える。やがてリアナは懐妊するも、リカルドに愛されていないと思い、彼の前から姿を消すことに。ところがしばらくぶりに再会したリカルドはそれまでの冷たい態度が一変! 「俺にはお前しかいない」――会えない時間を埋めるように赤ちゃんを溺愛し、母となったリアナを庇護欲たっぷりに甘やかしてくる彼に、リアナも気持ちを抑えられなくなり…!?(Amazonより)
内容紹介がほぼ本文、かつ誇張しすぎ感あり。
物語の始まりは妊娠中から。気持ちのすれ違いを感じて領地での出産を願い出るも、やっと夫がやってきたと思ったら仲を疑っている王女を連れており……というこれを解決するだけのストーリーなので普通の文庫の半分くらいの分量かな?
すれ違いを解消して出産するけれど、それ以上のいちゃいちゃはなし。夫であるリカルドの視点があるのでだいぶ口下手なのはわかるのですが、もっとちゃんと愛情表現してくれた方が楽しかったのになーと思いました。
PR
どんなに小さなスペースでも素敵な空間にできる、そんな魔法のようなガーデニングの手法を大公開!庭がある場合はもちろん、ない場合でも駐車場スペースや玄関まわり、郵便ポストの下、といった超極小スペースを有効活用し、四季を通じて楽しむことのできる草花の選び方、植え方、管理のしかたを解説します。同じ場所での四季を通じた展開例も紹介しますので、写真を見ながらより具体的な方法を学ぶことができます。(Amazonより)
玄関前のちょっとしたスペース、駐車場などに作る小さな庭について解説と実践方法がまとめられています。
短いけれど、大きな庭じゃなくて住宅街でよく見る、家の前のちょっとしたところを緑で飾るのをとても面白く読みました。色取りの話、植えるのに適した植物のまとめ、参考例もあり。これ、すごくやってみたい!
「結婚したからではなく、一人の男として君に愛されたいんだ」
予知能力を持つ琥珀は政略結婚で、男なのに嫁として嫁がなければならなくなる。夫となるのは四神の血を引く白秋家の当主・高彪。帝の信頼も篤い精悍な軍人。きっとこの能力を望まれての結婚だろう――だが実は、琥珀はすでに能力を失っていた。強欲な義父から妹を守るために真実を言えず、罪悪感で苦しい琥珀。
彼の手を高彪は包むように優しく握り締める。さらに高彪は暴漢から琥珀を守るため、白虎の獣人に姿を変え…!(裏表紙より)
大正か昭和初期くらいの時代設定かな? 母と同じ予知能力を持つ琥珀は、強欲な義父の商売のために予知を強要されるも力を失っており、長らく軟禁状態で暮らしていた。その義父の命令で、義妹の安全と引き換えに白虎の一族の当主に嫁ぐことになり。
白虎と人の両方の姿を持つ高彪。異種族政略結婚ものですが、オメガバース要素はなし。けれども四神の血を引くので男性でも妊娠させられるらしく、作品の世界観では同性同士の結婚はどうやら不思議ではない様子。なかなか都合がいいというか、スパダリ要素と溺愛ハッピーエンドに御誂え向きの舞台です笑 約束された幸せですね。
優しい性格の琥珀と、たくましく思いやりの深い高彪。素晴らしい人に愛され守られる幸せをたっぷり詰め込んだ作品でした。本当にイラストが美々しいなあ。
推理界最高の人気者、赤川次郎が、はじめて自分の手のうちをあかした! 「ミステリ作家が、ミステリについて評論めいたものを書くのは、自分の首をしめるようなもの」と言いつつも、トリックのかけ方、謎ときの方法など、処女作『幽霊列車』をはじめとするたくさんの作品をまな板にのせ、“赤川次郎式推理小説作法”公開。赤川次郎の小説の面白さ、秘密を知りたいファンには必見の書。(Amazonより)
読んだのは徳間文庫版の電子書籍。
最初に出た角川版は1986年2月発行、徳間版は2009年1月発行。どちらにしても少し古いですが、内容的には赤川さんのミステリーの基本的なエッセンスが感じられてほうほうと思いながら読みました。
これが書かれた頃はきっと国産ミステリーって多くはなかったと思うんですけれど、いまは多分だいぶと幅広くなったんじゃないかなあ。
不思議な力で奇跡を起こす「緋術」は、人前では使ってはいけないと分かっていたのに――。人助けのためにとっさに緋術を使ってしまった少女モニカは、案の定捕まり、牢屋に入れられてしまった! とある目的のために旅に出たのに、明日には処刑されてしまうなんて、絶対にイヤ!! 兵士の青年ロイの目をかいくぐって脱獄できたし、少年姿になれば大丈夫だと思っていたけれど……。偶然知り合った彫金師エリオに少女だとすぐにバレてしまって!? 恋に鈍感な少女のラブファンタジー。(Amazonより)
現国王の政策によって迫害されている特殊能力者、緋術師。その隠れ里に住むモニカは母のために探し物をするため遠くの街に向かったものの、力を使ったことで捕らえられてしまう。なんとか脱獄し、親切な彫金師の少年に助けられたものの、捕まれば大変なことになってしまう。モニカは目的を果たせるのか?
全体的に可愛らしい、メルヘンチックなファンタジー。動物と話し、命令する力があるモニカですが、特殊能力者というより本当にごくごく普通の、世間知らずのお嬢さん。素直な良い子なのでみんなに助けられつつ、同じく鈍感なエリオと束の間ののんびり旅をする。
最終的には鈍感ながらも三角関係になる模様ですが、エリオが優勢すぎてロイの当て馬感が哀れでちょっと笑ってしまった。
「私は、お飾りになりたいわけではありません」
「ならば、何になる」
「あなたの剣に」
公爵令嬢・セレーナの婚約者は、帝国が誇る『黒狼騎士団』の団長であり、近く皇帝となるフィニス。幼い頃に肖像画を見て以来彼の美貌の虜となり、全力で萌え、全霊をかけて推してきたフィニスといよいよ結婚――という時に、ふたりは何者かに謀殺されてしまう。一度目の人生は、これで終了。気づけば、前世の記憶を持ったまま『二度目』がスタートしていた。今度の人生では、絶対にフィニスを殺させない!
推しには健康で長生きしてほしいから――
そう考えたセレーナが選んだのは、フィニス率いる『黒狼騎士団』に入り騎士として彼を守ること。無事入団を果たしたセレーナだが、一度目の人生では見ることがなかったフィニスの素顔や振る舞い、すべてが尊すぎて死にそう! だが、ふたりの周りにまたもや不穏な影が――!?(裏表紙より)
美しい公爵令嬢として皇帝になるフィニスと結婚を控えていたセレーナは、式を三日後に控えたある日二人まとめて何者かに殺される。気付いたときには赤ん坊に戻っていた彼女は、二度目の人生を彼を守り、彼を推すために生きることを決意し、公爵令嬢ではなく筋肉でもって騎士になった、というループ要素ありラブコメ。
いやーもう笑った笑った。ここまで突き抜けているとただただ楽しい! 語彙力がないって言いながら萌えてますけれど、表現力がありすぎてめちゃくちゃ伝わるので問題ない!!! 推しに対する表現力、さすがだなあという多彩さです。
びっくりしたのがフィニス視点があることと、頭の中身結構お花畑だな??? ということでした。嫌いじゃないけれど衝撃だった。なんだこいつ、セレーナとめちゃくちゃお似合いだな? 早く幸せにしてもらえばいいよ。
不穏な知らせを受け取って、急ぎ王都に戻ってきたアウローラとフェリクス。そこで二人が見たのは、黒い霧に包まれた変わり果てた神殿の姿だった。王都を『楽園』に作り替えようとする魔法使いカーヌス一行の野望を阻止するため、アウローラたちは対策を講じるのだが――!? 魔法使いたちとの最終決戦がついに迫る! 見逃せない大人気シリーズ完全書き下ろしの第8弾登場!!(裏表紙より)
楽園を求める魔法使いとの対決、決着直前巻という感じで続きものです。でもアウローラとフェリクスはいちゃいちゃしているし、アウローラは刺繍をしているし、犯人に近しい内通者もはっきりしたので消化不良感はなくて、次でどうなるんだろうというワクワク感が強いです。次巻楽しみだなあ!
この巻ですごく納得できた描写があって。とある優秀な少女が何故そのような行為に至ったのかと大人たちが話すシーンがあるんですが、男性があんまり気付いていない部分を女性陣が語る内容がもうほんと、それな! っていう。ざっくり言うと「身の程を知るようになるから大丈夫だと思った」という内容なんですけれど、ものすごくリアリティがありました。社交界の話でしたけどこれが学校だったら? 社会を知るってそういうことなんだよ……って。
先王の遺児として、寂れた古城で、穏やかな幽閉生活を送っていたエレアノール。だがある時、第二王子ダリウスの妃候補として、急遽、王宮に召されることになる。昨今、王家との縁戚関係を望む宮廷貴族たちの争いが激化しており、その動きを牽制するため、彼女に白羽の矢がたったのだ。十年ぶりに帰還することになったエレアノールに宮廷中の注目が集まる中、事件が——。華麗な陰謀劇の幕が開く!
「それこそが宮廷の流儀というものですから」
横暴な先王だった父のもとから逃れて母とともに閉ざされた世界で暮らしてきたエレアノールが唯一といっていいほどの楽しみは、監視官でもある第二王子ダリウスがやってくること。もうここから甘酸っぱいんですよ。先王の娘、かたや新王になった人の息子。お互いに引け目がありつつも、ふってわいた婚約話によって距離を縮めて……という切なさもあるラブロマンス。
宮廷ものではありますが、あからさまな意地悪というより、先王の治世の残り香のような黒々とした憎しみや欲望を感じる事件と結末だったように思います。思いやプライドをこじらせるとこうなるのか……という。
とてもよき少女小説でした。
ワケあり王太子殿下と結婚した貧乏伯爵令嬢リネット。隣国の公務から帰ってきた彼女は、もっとアイザックに相応しい王太子妃になるべく、専属侍女探しを再開することにしたのだけれど……。声をかけた侍女たちにことごとく断られたあげく、相次ぐ幽霊の目撃情報のせいで、王宮を離れる侍女も出てきて!? これはもう、専属侍女を探している場合じゃないわ! 怯える人たちのために、この騒動を解決してみせます!! ワケあり王太子殿下と貧乏令嬢の王宮ラブコメディ第8弾!!(裏表紙より)
隣国マクファーレンのソニアを祝って、帰国したリネットたち。次の公務は春の園遊会だが、不在の間、準備は義母である王妃陛下が代役となってくれたものの、完璧すぎる仕事ぶりに危機感を抱いたリネットは立派な王太子妃となろうと改めて誓うものの……という8巻。
伯爵令嬢で、お掃除係だった以前とは周りの人たちとの関わり方が異なってきた、というのがとてもリアルだなあ。リネットはリネットらしくあっていいと思うんだけれども、そうもいかないのが身分だよねえ。「これがロットフォードの王太子妃です!」って開き直れるくらいでいいと思うけどな!
問題の専属侍女が決まって何より! ミーナは貴族じゃない? みたいなので? 今後王宮の人事にも風が吹くのかな?
量子リアクターの暴走により、世界中に「B.R.A.I」と呼ばれる生物が出現し、人類は滅亡の危機に瀕していた。中国の翔龍は絶対防衛都市の一つととなり、生き残った人類が辛うじて暮らしている。暴走事故を引き起こし追放の身となっていた科学者、レオン・ラウは、契約を交わして妹と名乗っているクロエを助けるため、開発中だったハイパードライブを起動させ、B.R.A.Iを撃退する。かくして人類を守るべく特殊部隊パンドーラの隊員たちの運命が始まった。
能力はあるのに色々ずれていて、けれど真っ直ぐな科学者の主人公。「家族契約」で結びついているけれど本当の家族として支え合うクロエ。様々な思惑や、昔の過ち、隠されている秘密など、物語が進むにつれて戦いも激しさを増すけれど、家族、仲間という絆が過去と決別させ、未来を切り開く展開は熱い。
声優さんが好きなこともあるんですが、姫が好きですね……。父親を亡くして司令官になって、しかも実は姉妹で、神職に類する一族の出でってどんだけツボをついてくるのか! フィオナのツボだー。思わせぶりなキャラだけど裏で都市を支える巫女とかもう、もう!!!