読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
古い瀟洒な洋館で頻発するポルターガイスト現象。なぜかまたもや合流することになった霊能者軍団とともに、さっそく調査を開始したSPR一行。そんな彼らを嘲笑うかのように、怪しい物音やポルターガイスト現象は激化する。やがて麻衣は、一家の一人娘・礼美の持つアンティークドールが不穏な気を放っていることを察知し、ナルは家を覆う悪意を科学的に執拗に調査してゆく。小野不由美のホラーの原点といえる傑作!(裏表紙より)
最新作から遡る形みたいにしてゴーストハントを初読しているわけですが、小野先生は人の営みのあちこちに存在するホラーを書くのが本当にお上手だなあと思いました。始まったきっかけはあるんだけれどもなんだかとてつもなく違う理屈の存在だよなあ霊って。
この作品、語り手が麻衣であることが本当に救いだ。一般人の視線で普通の感覚で、霊や悩まされている人たちのことを見ている気がします。
人形と子どもの群れというのは組み合わせが悪い=怖すぎた。礼美に対する霊のやり口が完全に生きている人間の子どものそれで、ものすごく嫌な気持ちに。この先の巻も怖い怖いと色々聞いているので、続きを読むのが楽しみだ。
世界初のインスタントラーメンである「チキンラーメン」。
もちろん言わずと知れた人気商品ですが、2018年に放送されたNHK朝の連続テレビ小説『まんぷく』でさらにその人気が高まります。
そして「チキンラーメン」 ブランドは、発売60 周年目にあたる2018年度に史上最高売上を達成しました!
今回は、今最前線で活躍する料理家が集まりそんなチキンラーメンの魅力を活かした、さまざまなアレンジレシピに挑戦しました。
ずぼらさんでもできる簡単レシピから、おしゃれなおもてなしレシピまで、“すぐおいしい、すごくおいしい。”+ “すごく楽しい”、ものだけを100個厳選しています。
「試してみたい」が満載の1冊です(Amazonより)
必ずといっていいほど家に常備されている食材、チキンラーメン。
これをアレンジするレシピがあるなら困ったときめちゃくちゃ助かるんじゃない? という興味本位で読みましたが、まあお腹が空くこと!
スープのアレンジから、別の食べ物に混ぜ込んだり、焼いてみたり、まぶしてみたり。二日連続で同じものを食べるときに味変してみたり、ちょっと味を変えたいなと思ったときにやってみるとよさそうだなー。
ごくごく普通の女子高生のマリア。ちょっと違うことといえば、勇者として異世界召喚されたこと。だからといって、魔王を倒すなんてできるわけない!! 日々追いかけてくる神官たちから逃げ回るマリアを助けてくれたのは、謎に満ちた青年キリ。ところが、彼こそが魔王だった――!? 倒さなければならない相手に懐かれてしまった勇者の少女と、倒される(かもしれない)相手と仲良くするちょっと変わった魔王のラブファンタジー、書き下ろし付きで書籍化!!(Amazonより)
異世界に召喚された女子高生は勇者となって魔王を倒す使命を帯びた、はずが、異世界人の身勝手さと要求を突っぱね、そんな義理はないと拒否し続けるマリア。人々から逃れるといつも現れる少年キリに心を慰められていたある日、決定的な事件が起きた。
異世界召喚に勇者と魔王ときましたが、物語はどこまでもマリアとキリの関係を描くことに終始していて、この世界がいったいどういうもので、どういう人々が住んでいるのかはごくごく一部でしかわからない。助ける義理なんてないし、魔王を倒す=誰かを傷つけることを拒絶するのはわかるけれども、それほど強い能力があるならもっと遠くへ逃げちゃえばよかったのになあ、なんて思ったりも。もうちょっとこの世界のことを知ってから行動を決めてもよかったんじゃないかな。
結末が意外だったけれども某乙女ゲームのようで楽しかったです。
「私たちはね…異世界に、トリップしたんだよ」。実家のパン屋ごと異世界にトリップしたサトコ、18歳。「大きな地震のたびに先祖代々トリップしてる」と母に聞かされ、大混乱!戸惑うサトコをよそに、15年ぶりの営業にお店は満員御礼の大賑わいだった。ある日、配達先のお城でサトコは一人の美しい姫君・コズサ姫と出会う。“王の中の王”への輿入れをひかえたコズサ姫は、悪い魔法で子どもの姿に変えられてしまっていた。天下泰平のためのこの縁組、実現させないわけにいかない。相手は悪の大魔法使い、このままでは姫の身が危ないと遠方に避難することになるが―。「一緒に来てほしいのじゃサトコどの!旅先でもそなたの焼いたパンが食べたい!」(Amazonより)
代々異世界にトリップする伝統(?)があるパン屋さん。困惑する娘のサトコに、母親は異世界にいてもやることは同じ、とみんなパンを焼いてきたと言って、ここに異世界のパン屋さんが開店する。
という出だしからほっこりした話を想像していたんですが、お姫様が子どもの姿になっていたり、異世界と思いきやお城はエード城で、地図を描いてもらったら日本列島で、江戸の姫様が京都の宮様に嫁ぐという歴史大河的な側面もあり。姫様の呪いを解くために旅に同行するところなんて活劇ものっぽくもあり、子どもやご年配の方々はお好きそうなわちゃわちゃ感。
1巻では終わっていないので、姫様の今後とサトコの恋がうまくいくのかがめちゃくちゃ気になります。
無事に大学を卒業し、神戸で葉二との新婚生活をはじめたまもり。
遠距離から、一緒に食卓を囲んで手料理を食べられるようになり、幸せいっぱい……と思っていたのに、結婚式にむけたダイエットという名の強敵が襲う!?
さらに、希望通りの仕事に配属されたはいいものの、まもりは同期の急な無断欠勤やパワハラ疑惑の対応でてんやわんや。葉二さん、市民農園を借りられるかもって浮かれている場合じゃないですっ!
ベランダ菜園からはじまった関係は、形を変えて続いていく——。大人気シリーズ本編、堂々の完結!(裏表紙より)
シリーズ本編完結! ご結婚おめでとうございます!
結婚式、社会人と新婚の新生活、会社のことなどめまぐるしくも、二人でいるから頑張れるというのを体現したような最終巻だったと思います。いや本当に、慣れない関西の地で頑張っていると思うよまもりは……(思い出して遠い目をする)。上司に恵まれて会社の居心地も良さそうで本当によかった。病んでしまったらどうしようかと思った。
最後まで明るく楽しく前向きに、ごはんがおいしい毎日を送っていってほしいです。
本当におめでとうございました! そしてありがとうございました!
ココナッツ汁粉は絶対やろうと思いました。あまりにも美味しそう。
番外編集が出そうな感じなので楽しみに待っています!
大陸の中央に位置するとある大国。その皇帝のおひざ元にその娘はいた。猫猫(マオマオ)、花街で薬師をやっていたが、現在後宮で下働き中である。けして美人とはいえぬその娘は、分相応に何事もなく年季があけるのを待っていた。まかり間違っても帝が自分を“御手付き”にしない自信があった。そんな中、帝の御子たちが皆短命であることを知る。存命の二人の御子も重い病と聞いた猫猫は、その原因を調べ始める―。大絶賛されたあの痛快ミステリーが待望の文庫化。中世の東洋を舞台に「毒味役」の少女が宮中で起こる難事件を次々に解決する。(Amazonより)
別の出版社から出た旧版を読んだことがあるもあまり記憶に残っておらず。再刊してとてつもないヒット作になってよかったなあという気持ち。
中華風の国で身分の低い生まれながら毒と薬に関する豊富な知識を持つ、ちょっとマッドな面も持つ薬師の猫猫。厄介ごとから遠ざかるつもりが、一度の気まぐれから後宮妃に仕えることなり、さらには重用されるようになって……というべたべたなんだけれどやっぱり楽しいな! という話。
一つ一つの事件がありつつ実はそれらを総括する大きな事件がありという構成が面白かったです。不敬だと思いながらもプライドを持って壬氏に接する(汚らわしいものを見るような目をする)ところが好きだ。
7人組地下アイドルグループ「ChamJam」のメンバー、舞菜と出会って人生が変わったえり。舞菜を推しとして彼女のファン活動にすべてを捧ぐようになったものの、その言動はしばしば行きすぎている……。別のメンバーを推すファン仲間たちとの交流や、アイドルであるメンバーそれぞれの思いを描く、ファンとアイドルのお話。
「押しが武道館いってくれたら死んでもいい」と本気で思って本気で活動しているガチファンのものすごい言動に、毎回かなり笑わせてもらっていたんですが、チャムのメンバーのエピソードが描かれていくうちに、塩対応な舞菜がものすごく不器用ながらも応援してくれるえりぴよのことを大事にしたいと思っているところがいじらしくてたまらなくなって、最後の辺りはいかに二人がちゃんと交流を持って思いを通じ合わせることができるのか、というところをはらはらどきどき見守ってしまっていました。
いやほんと、舞菜可愛い。舞菜頑張れ。
とても楽しかったので、物語がどこまで描かれていくのかめちゃくちゃ気になるなあ。武道館にいってくれるんだろうか。
ハーバードヴィル空港のテロから数年後。東スラブ共和国に投入されていたレオンは撤退命令を無視して単独で潜伏していた。この国は現在、独立運動のただ中にあり、初の女性大統領であるスベトラーナが立ったものの、内戦が続いていた。反政府勢力と関わることになったレオンは、やがて大統領に接触していた因縁の相手エイダと再会するが……。
タイラントの登場に「でっか!」とテンションが上がっているの、我ながら意味がわからない。
Wiki情報だと5と6の間。レオンが主人公だとエイダが絡むので「イーッ!」となるんだけれど、やっぱり優秀なイケメンエージェントには、あらゆるものを狂わせる魔性の女がちらつく方が面白いんだよなあ……。かっこいいんだわやっぱり。
物語的にはバイオハザードのゲームではなかなかできなさそうな、内政の込み入った話がメイン。独立運動中の内戦国家ということで悲しい出来事も起こるわけですが、このエピソードがお約束だからこそ面白い。いいやつはすぐ死ぬんだ。