読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

緑陵高校の生徒会長・安原の懇願を受け、麻衣たちは調査に向かった。校内ではおびただしい数の怪談や怪奇現象が囁かれ、生徒たちは「ヲリキリさま」と呼ばれる奇妙な占いに熱中していた。生活指導教員の松山の高圧的な態度もあり調査は難航。4カ月前に起こった生徒の飛び降り自殺と一連の怪奇事件との関係は? 麻衣が見た不思議な夢の意味は?新キャラクター・安原少年が登場。解説・宮田愛萌(日向坂46)(裏表紙より)
4巻も面白かった! 麻衣の能力が少しずつ役に立ち始めるんだけれども、ここで得意になるんじゃなく、失敗を恐れたりもっと悪化したりしたら、と思うところがよかったなあ。
霊能者チームもいい感じにまとまってきたけれど、前巻に引き続き真砂子が不調なのが気になるのと、今回突っ込まれていたけれど、麻衣はいったい学校の方はどうなっているの……? 何か怖いことになってない? 大丈夫? とちょっとどきどきしています。夢の中のナルのこともあるし、何かとんでもない秘密が隠されていそうでそわそわしてきた。
前回は女子校、今回は共学校と、学校が舞台だけれども話のテイストが違うのが面白い。すごいなあ。定番の「墓地の上に学校が建っている」という怪談にリアリティを持たせつつ物語を作るとこうなるのか、と今回もしみじみ面白さに唸りました。

次々とSPRを訪れる女子高生たち。狐狗狸さんによる狐憑き、美術準備室に現れる幽霊、部室でのポルターガイスト現象。それらは東京周辺部にある湯浅高校で起こっていた。校内での聞き込み調査を進めると、笠井千秋というスプーンを曲げられる超能力少女の存在が浮上。真実を追ううちに邪悪な意志はナルや麻衣をも標的にし始め……。さまざまな証拠をもとに怪異の原因をロジカルに推理してゆく本格ミステリ度の高い第3弾。(裏表紙より)
面白くて面白くて唸ってしまう。『ゴーストハント』として出たのが1989年から1992年、途中でリライトして再刊されているものの、二十年前からこんなに面白い作品をこの世に生み出していた小野主上が凄すぎる。
事件はとある女子校で起こる。超能力少女の騒ぎがあり、それまで七不思議などの存在を気にしていなかった校内が急速に迷信深くなっていく。こういう「伝染する」系の恐怖を描くととてつもなく上手い。みんな半信半疑ながらも「でも……」と思ってしまう感じ。そして原因が抱く、根深いもの。
そして最後の最後。創作小説においては結構都合のいい描写が、ちゃんと根拠を持った能力だと判明するところが、もうめちゃくちゃよかった。麻衣は多分今後も以前と変わらず関わっていくんだろうけれど、なんだか状況が許さなくなりそうでちょっと怖いなあ。

佐為との別離を経て、ただ一人、しかし共に競う仲間たちとともに碁の世界に打ち込むヒカル。日中韓ジュニア団体戦「北斗杯」の代表選抜が行われることとなり、試合に臨むも、関西から注目の若手である社と対決することに。そして春、ヒカルは中学を卒業し、さらに碁の世界へと歩みを進める。
アニメ本編のその後。成長したヒカルが、過去と向き合い、受け入れ、次に進むお話。
中学卒業が感慨深い……。あかりは高校進学するけど多分幼なじみの縁が切れないと思うので、ちゃんと結婚してね(妄想過多)。
棋士としてこれからも歩むヒカルたち。個性豊かなメンバーが相変わらずで、これからも抜きつ抜かれつして戦っていくんだろうなと思う。大御所たちを下す展開が見られなかったのは残念だけれど、少年たちの葛藤や成長がとても眩しくて楽しかった。

死期が近付くと全身が発光する不治の病「発光病」。高校生の卓也の見知らぬクラスメート渡良瀬まみずはその病で登校しない状態が続いていた。ふとしたことで届け物をするために病院を訪れた卓也は、まみずの大切なものを壊したお詫びのために彼女がやりたいことを代行して報告することになる。発光病という病に傷付けられ、絆を結ぶ二人だが、別れのときは必ずやってきて……。
原作読了済み。
若手俳優さんたちのお披露目めいた映像作品だろうと偏った目で見始めたんですが、北村さんの存在感が素晴らしくて、ついつい見入ってしまいました。この人、迷える高校生役がめちゃくちゃ似合うな……!
ストーリーは原作に忠実。ちょっと難しい要素は省いてあるので見やすい。漂う寂しさとひりついた空気感が、とても青春小説っぽくてよかった。
「杏林医院」
台湾で心霊スポットとして有名な杏林医院。道士の家系に生まれたアーホンは父を手伝って杏林医院で行われる霊界ツアーを開催する。お客は女性二人。一人はこの病院で亡くなった夫に会いたいシャオリン、もう一人は看護師だった亡姉に会いたいミャオルー。だが病院を歩くうち、奇妙な出来事が次々と起こり始め……。
台湾ホラーの、和製ホラーのじめっとした感じに独特の陰湿な悪意が絡む感じがすごく好き。道教の思想が絡むの、面白いよなあ。アイテムで霊界とつながるのが、呪いじゃなくて個々人の強い意志が感じられて。
病院で亡くなった人たちのしみついた思いと、生きている人間が必死に縋ろうとする思い、そこに本物の悪霊が絡んで、随所でびっくりさせられる。この演出が怖くていい。息を止めると霊をやり過ごせるのは別の創作物で知ったんですが、台湾ではごく一般的な考えなんでしょうね。
台湾で心霊スポットとして有名な杏林医院。道士の家系に生まれたアーホンは父を手伝って杏林医院で行われる霊界ツアーを開催する。お客は女性二人。一人はこの病院で亡くなった夫に会いたいシャオリン、もう一人は看護師だった亡姉に会いたいミャオルー。だが病院を歩くうち、奇妙な出来事が次々と起こり始め……。
台湾ホラーの、和製ホラーのじめっとした感じに独特の陰湿な悪意が絡む感じがすごく好き。道教の思想が絡むの、面白いよなあ。アイテムで霊界とつながるのが、呪いじゃなくて個々人の強い意志が感じられて。
病院で亡くなった人たちのしみついた思いと、生きている人間が必死に縋ろうとする思い、そこに本物の悪霊が絡んで、随所でびっくりさせられる。この演出が怖くていい。息を止めると霊をやり過ごせるのは別の創作物で知ったんですが、台湾ではごく一般的な考えなんでしょうね。

2030年。町工場大滝ファクトリーの従業員である有川ユンは、誰も住んでいないはずの洋館に誰かがいるような気配がすると依頼を受けて調査に赴く。その頃独自の研究を進める大学院生の神野銘は教授の代理で謎の信号を受信した施設を訪れていた。このとき流れたある曲を契機に、世界は未知の生物の襲来と滅亡の危機に立ち向かわねばならなくなった。かくしてそれぞれの立場から二人は人類滅亡をもたらすゴジラに対抗することとなり……。
ゴジラシリーズでもあり、怪獣だけでなく科学や時間的なものを交えた新作アニメシリーズ。最後まで見てみると、初期も初期、最初に作られたゴジラをきちんとリスペクトした上での設定や結末だったように思えて唸りました。しかもそこにいまこれを描く理由たるエッセンスが加わっている。教訓よりもエンタメよりで、面白いはずだよほんと。
出てくる怪獣がまた多くて、これ怪獣もの好きは嬉しいんじゃないかなあなどと思いました。ここまでいっぱい出てくると面白い。怪獣は種類がたくさんいた方が画面が派手で楽しいよね。
頭脳や発明で怪獣に対抗する堅実なストーリーなので、可愛らしさとかときめきとかは無縁なのがいい。画面の色彩が鮮やかなので見ていて綺麗だし、個々のキャラクターと立場がちゃんと立っていて、こうして書けば書くほど感心してしまう。かなり練られたんだろうなあ。

没落寸前の男爵家の令嬢アリスは、今日も最先端の流行に身を包み、ロンドンのパーティーにいた。だが長身と強すぎる眼差しのせいで、アリスは社交界で「パンサー(女豹)」と笑われていたのだ。結婚を諦めたアリスは婦人服のデザインコンテストで受賞し、オートクチュールの本場パリへと旅立つ。しかし、デザイナー志望の彼女に与えられたのは、マヌカンと呼ばれるモデルの仕事だった!(Amazonより)
舞台は19世紀半ばくらい? 貴族が力をなくしていく時代。男爵令嬢のアリスは恵まれた長身と強い眼差しのせいで結婚が決まらなかった。結婚を諦め、オートクチュールの本場パリへデザインを学びに旅立つが、慣れない異国の地で、天才デザイナーの奔放な言動や、彼の店の売り子たちに翻弄される日々で。
「時代が変わる」ことをファッションで描く作品というのはとても珍しいように思いました。隠れ過ぎた名作だと思うなあこれ。
小柄で愛らしく庇護欲をそそるような女性たちの中、アリスの長身とがっしりした体格は異端そのもの。案の定周りの評価は冷ややかだけれど、未来を見据える天才であるリュカはアリスを女神と呼んで次々に試す。
強気なアリスと言動の真意が掴みにくいリュカ、二人のすれ違いがもだもだするー! 二人とも根本的に不器用なんですよね。可愛い。
人に、特に男性に頼れないアリスが踏ん張って踏ん張って、ぐっと前を向く、恋愛に頼りきらないストーリーがすごく楽しかったです。

エスキア国最強の剣士“獄炎帝”ことアグニスは、仇敵イグマール国最強の魔術師“氷結姫”レファとお見合いをすることになった。だが二国が講和するキッカケのはずのお見合いは、実際は相手の最高戦力を籠絡して取り込むための化かしあいだった!?しかも何度お見合いを重ねても事態は進まず、会場を焦土に変えるばかり。そう二人は戦場では最強だが、恋愛方面ではまったくのポンコツだったのだ!国家の命運を背負った二人の最強は果たして幸せな結末に辿りつけるのか!?(Amazonより)
争い続けてきた二国は、第三の勢力を警戒して手を組むことにした。それぞれの国の最強を結婚させ、相手を取り込んで戦力にしようという思惑のもと、お見合いに望んだ剣士アグニスと魔術師レファ。だがお互いに普通とは縁遠い暮らしと戦う日々のせいで人並みに恋したことも恋されたこともないにも関わらず、相手に絶対に負けるものかととんちんかんなやり取りを重ね……というラブコメ。コメディ強め。
ここまで恋愛沙汰に不器用な二人をお見合いさせるの、計画立案からこけてない? と思ったんですが、嫌がらせも含まれているのは納得。結局二人は似た者同士で、疎まれ遠ざけられ、戦うことで価値を認められ、居場所を与えられてきた寂しがり。だから最後の共闘があるし、恋の始まりがある。
レファが手酷く裏切られるんじゃないかとはらはらしたんですが、そうならなくてよかった。本当によかった。

1968年ペンシルベニア。いじめられっ子のステラたちは、自分たちをいじめるトミーに悪戯を用いてやり返すも、探索していた幽霊屋敷で追いつかれ、閉じ込められてしまう。その隠し部屋には多数の怪談本があり、持ち主であるサラは屋敷の持ち主であった街の有力者ベローズ家にまつわる曰く付きの人物だった。彼女の本を持って帰ってきたステラだが、その本が一人でに物語を記述し始めたことで、様々な惨劇が起こり……。
怖い本が勝手に綴る物語、それが現実となって次々に人を襲い、殺していく。いい、とてもいいよそういうホラー!
時代設定が古いのが何故なんだろうと思っていたんですが、真相に納得。そういう時代だからこそ説得力のある真実だなあと思ったのでした。時代の雰囲気から逸脱するような、ちょっと浮いたステラたち。本による呪いを語る彼女たちが最初どうも滑稽で、周りが「まーた言ってら……」みたいな態度を取ってしまう痛々しさもホラーのエッセンスですね。信じてもらえないっていう軽い絶望から悲劇が加速するんですよ。
呪いの源と対峙するステラが語りかける内容が絶妙で「くううう」と唸りました。
面白かった!

羽柴夏樹は好きな他人に告白しようと決めてクリスマスデートに臨むが振られ、気落ちしていたところ、サンタクロースの格好の少女からティッシュをもらう。プレゼントするはずだったマフラーをその子に渡して立ち去るも、その後学校内で再会する。小早川杏奈という名の彼女は少し風変わりながらも、徐々に距離を縮めていく二人。友人たちも加わって、鮮やかで楽しい日々が過ぎていく。
めっっちゃくちゃ可愛いな!? という高校生たちの青春もの。主人公が男子なんだけれど、この仲良し四人組がすごく可愛いし楽しい。それぞれの個性もいいし、好きな人がいたり思われたりするのもいいねいいね!
友達の輪が広がっていく楽しさ。みんなで楽しい時間を一緒に過ごす眩しさ。すれ違ったり喧嘩したり、一緒にいたり。知らなかった気持ちに気付いたり。きらきらしていて、きゅんきゅんする。
感情の起伏があんまりなかった杏奈が、まりも含めて夏樹たちと過ごすうちに柔らかく可愛らしくなっていくところ、夏樹じゃないけれど可愛い、好き! ってなっちゃう。
ここで終わるの!? という最終話、寂しくなっちゃったのでできればみんながどうなるか見たかったなあ。希美と恵一、まりと松永、くっついてほしいよー!
見ていて本当に楽しかった。