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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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「犬をかいたい」幼い頃の夢を30代で叶えてから十数年。子犬の育児に悪戦苦闘。湘南への移住と犬との暮らしで変わった人生。犬が教えてくれたこと。幸せな別れと次への一歩……。覚悟さえあれば手に入る“イヌ充ライフ”をユーモアたっぷりに描いた「独身・家持ち・40代」少女漫画家の赤裸々エッセイ。<文庫書下ろし>(Amazonより)

漫画家で少女小説家の折原みとさんが、幼少期のペット遍歴から、いつか犬を飼おうと決めて、実際に飼うことになったり、住む場所を変えたりしたという犬と私についての記録。
子どもの頃の生き物に対する知識と行動、ええ……? そんなことする……? みたいなこともしていてだいぶびっくりする。生き物に対して大胆過ぎないか。
図太くて元気いっぱいのリキと暮らして、暮らしの全部が犬を中心に回り始めるのは大変だけど楽しそう。生活範囲がまったく変わるんだなあ。そうやっていろいろ見えるものや気付けるものも増えるのが暮らしの面白いところ。
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「ザ・サイレンス 闇のハンター」
事故で聴力を失った女子高生のアリーは、両親と祖母、弟と愛犬と暮らしている。音がない世界で、手話と読唇術で意思疎通をするアリーだったが、ある日世界は一変する。地中の奥深くに生息していた飛行型の肉食動物がふとした偶然で解き放たれ、あっという間に世界を覆い尽くしたのだ。音に反応して襲いかかるベスプと名付けられた怪物から逃れるため、多くの人々と同じようにアリーたち家族も脱出を目指すが……。

音に反応する怪物から逃れるホラー作品。ゾンビじゃないし、見えないものでもないのを作品が久しぶりでちょっと新鮮。
音を立ててはいけないという制約と、聴覚を失った主人公と声を使わずに意思疎通ができる家族という組み合わせが面白い。でも犬が可哀想な目に遭う(直接的な描写はないけど)ので注意です。
なので結構簡単に逃げ切れるんじゃないかと思ったんですがそう簡単にいくはずもなく。宗教関係はきつい。しかも自爆テロ的なやつを仕掛けてくるとは。ものすごく胸糞でしたが物語的にはばっちりなんだよなあ……。聴覚を失ったアリーが「適応した」ことを絡めて最後に繋げたのはわかりやすくて上手いと思いました。
「アリアナ・グランデ: excuse me, i love you」
アリアナ・グランデが2019年に行った「スウィートナー」のツアー・ドキュメンタリー。

マライア・キャリーとのコラボが決まったシーンだったり、ヘアメイクされながら母親と電話していたり、「アリアナ・グランデ」をやっていると思っていた彼女がそのまま全部含めて「アリアナ・グランデ」なんだと実感しました。
何を言っているのかって感じなんですけど、当たり前に喜びを表したり、大舞台を前にそれを当然のものとして大きく構えている様子が、これがセレブ、これが成功者、すべてがありのままっていう印象なんですよね。格が違う。本物ってこういうことなのかもしれない。
そして当たり前に歌が上手い。聞いていて気持ちいい。
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グレイス=フィールドハウス孤児院で暮らすエマ、レイ、ノーマンとたくさんの子どもたち。大好きなママ・イザベラの優しさと愛情を受け、新しい家族の迎えを待つ……けれどそんな日々はすべて偽りの作り物だった。外の世界には恐ろしい異形の者たちが跋扈し、人は家畜であり、自分たちはいつか出荷される存在。真実の一端に触れたエマたちは定められた運命から逃げ出すことを決意する。

アニメは視聴済み。
いわゆる人間牧場から脱出する子どもたちと母の物語。母のもとから旅立つ物語は普遍的ですが、こんな悲しく辛く力強い旅立ちがあるかよという気持ち。面白いんですけどね! まさかエマの選択がこうなるとはとアニメを見たときに思いましたから。
イザベラとクローネがハマり役すぎてね! 対立する二人の格の違いが見て取れるシーンがよかった。尺の問題で他の家族を巻き込むかどうかの葛藤や、ばれるかばれないかの駆け引きが省略されているのは残念でしたが、だいぶ忠実な実写作品だったと思いました。
「グリム組曲」
物語を収集するグリム兄弟。その妹シャルロッテは兄たちに疑問を投げかける。シンデレラは本当のいじめられていたのか、と。「シンデレラ」「赤ずきん」「ヘンゼルとグレーテル」「小人の靴屋」「ブレーメンの音楽隊」「ハーメルンの笛吹き」、国も時代も異なる物語の結末とは。

グリム童話のダーク解釈に、キャラクターデザインにCLAMP、好きしかなくない?
連作なので監督が作品ごとに違っていて、少しずつ物語の色が違うのが見ていて面白い。グリム童話といっても西洋の物語とは限らず、「シンデレラ」は日本の明治大正だし、「ヘンゼルとグレーテル」はSF絡み、犯罪だったりスプラッタ描写がある作品もあり、おれたちが大好きな一話完結連作って感じでめちゃくちゃ楽しかった。西洋の古い価値観でがちがちの閉鎖的な因習村みたいな話、気持ち悪くて好きよ(褒めています)
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君の役に立ちたい。好きな人の役に立ちたいんだ――。入院した店主・道信に代わり、休業中の店舗で子ども食堂を続ける隆二の前に現れたのは、家出中と宣う大企業の跡取り息子の春川。その妙な迫力に押し切られ、中卒の隆二と御曹司の同居が始まってしまう。子ども食堂を手伝わせてみたり、お取り寄せの相伴にあずかったり、誰かが身近にいる安心感を知らず覚え始める隆二。しかし隆二は春川にも言えない事情を抱え、心を抑え込んでいて…。(裏表紙より)

ネグレクトを受け、中学卒業後に働くようになり、ブラック企業で搾取され、逃げ出して……という隆二。子ども食堂を続けるためがむしゃらに働く隆二のもとに、大企業の跡取り息子である春川が家出をしたので助けてほしいと言ってくる。
生まれ育った環境がまったく違う二人、悩みも全然違って、だから寄り添っていけるのだとしみじみ感じられたお話。同時に貧困家庭の問題や行政を頼ることや支援の存在を知らない社会問題、子ども食堂にやってくる子どもたちにどこまで関わっていいのかという問題もちらちらと描かれている。こういうことがあるんだよ、と知れることが大事なんだよなあと読みながら考えていました。読書のいいところってこういうところだ。
二人の恋の進展はもだもだじれじれで、隆二の環境が過酷すぎたので、途中本当に幸せになってくれーと叫んでいました。幸せになってくれそうで本当に嬉しかった。よかった。
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ブラック企業に心身を壊されて死を迎えた街尾火楽は、神から三つの願いを叶えてもらい、異世界で第二の人生を始める。転移先は魔物だらけの未開の地だったが、前世の知識とサバイバル能力、神の加護でもある農業ができる『万能農具』によって憧れののんびり農業ライフを満喫。そのうち凶悪な魔物たちや吸血鬼、天使、鬼人族など行き場をなくした種族たちが移り住むようになり……。

ハーレム農家かあ……と思いながら見ていたんですが、主人公が絶妙に男女のあれそれに興味はあるけれどハーレムは別に、みたいな性格なのがすごい。ラッキースケベ的な展開はもう古いという認識か、なろう系読者にはそういう主人公はウケないのか、みたいなことを考える。少なくともモテてモテてどうしようみたいな反応はヘイトを貯めるのかな。
とにかく、某アイドル農家の皆さんに憧れた的なことがあって異世界で農業生活を始めることになったヒラク。ファンタジーらしい種族の女性たちが次々に移り住み、拠点の存在を知った周辺諸国の人々と関わりを持つようになり、と村が大きくなる展開が楽しい。女性ばっかりなのでルーがまさか出産するとは思わず、この辺りも「生活」って感じで面白かったな。
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童貞のまま30歳を迎えると魔法使いなる……そんな都市伝説は真実だったようで、女性経験のないまま30歳になった安達は触れた人の心が読める魔法が使えるようになってしまった。そうして知ったのは同期でエースの黒沢が、自分を好きらしいということ。冴えない彼とイケメンな彼の恋の行方は……。

心が読めてしまったことで、同性のイケメンが自分のことが好きだと知り、整った顔面の下でとんでもないことを考えていることがわかってしまったり、心から大事にしようとしてくれていることが伝わったりと、にやにやじれじれもだもだな二人の関係が進展していくのがとても可愛い。
その一方で少しずつ進展する、安達の友人で小説家の柘植の不器用さと、正反対の性格の思い人の恋もじれったくて楽しい。
みんな幸せになってよかったねえ。
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フルーツパーラー、洋菓子店、喫茶店、ファミレス、高級だったり伝統だったりリーズナブルだったり、様々なパフェを写真を交えて紹介するムック本。

パフェが食べたい気持ちでつい読んでしまった。
なんで関東ばっかりなんだよー! と思ってしまう地方住みです。いいなあ食べたいなあ。
それでも写真を見るだけでも楽しい。フルーツもいいけどシンプルなのも嬉しいなあと食いしん坊の虫がうずく。パフェって本当にきれいだなあ。うっとりする。
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台北に住むカイティンとジュンジョーは休日の予定について話して揉め、気を取り直して仕事に出るといういつもの一日を過ごすはずだった。しかし様子のおかしい人々が、とてもまともとは思えないことを言いながら周囲の人間を次々に残酷な手段で手にかけるという猟奇的な現場に遭遇する。この状況はこの街のみならず国中に広がっており……。

とんでもないスプラッタホラー。R18+も納得。
血も出るし色んな意味でぐちゃぐちゃにされるし、何より猟奇発言が大変気持ち悪い。見ながらうわぁ……とどんどん気持ち悪くなっていくので耐性がある人しか見ちゃだめなやつ。
やっぱりバッドエンドなんですが、最後まで見ていると「きたきたやっぱりバッドエンド!」という期待を裏切らないいい胸糞感(褒めています)。ここまで嫌な気持ちを貫いてくれると清々しくて、面白かったです。
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Author:月子
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