読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

憧れの警官となり仕事一直線の23歳、腹筋六つ割れ女子、椎名晶。あだ名は武士!彼女は先輩の命令で職業をアパレル店員と偽った合コンに参加し、超絶イケメンで性格のいい経営者・五十嵐千影と出会う。晶は緊張して男性陣とまともに話せず、不本意な天然キャラ扱い!せめてご飯処理班として活躍を―と意気込むも、その大食い&女子力0の姿に嗜虐心を煽られた千影がドSで俺様な本性をあらわし「おい、珍獣。オレの偽恋人になれ」って、本官…じゃなかった、ワタシがですか!?(Amazonより)
警官の両親に憧れ、警官となった晶は腹筋が六つに割れている肉体派でモテとは無縁。だが恋に憧れ、同じく肉体系の女子たちと身分を偽って参加した合コンで、超絶イケメンの千影と出会う。だが実は凄まじく毒舌な千影は、女除けとして晶に偽彼女になれと言い始める。男性慣れするために引き受けることにしたものの、という不器用もここに来たら才能という、かちこちの生真面目女子と、毒舌で弱いところを見せられないでいる孤独な王子様のラブコメ。
めちゃくちゃ楽しくてにやにや読みました。非モテな晶のあわあわとした態度や不器用な言葉が微笑ましいし、毒舌ながらもちゃんと優しい千影が「楽しい」と思っているのが伝わってきて。
いい感じに恋しているのでこの続きがめちゃくちゃ読みたかった……。いちゃいちゃして! もっと! 千影が晶に振り回されているところを見せてほしい! あと晶がもっとシンデレラ的に、あまりの美人ぶりに周りから見直される展開が見たかった!
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名探偵だって人間だ。時には恋することもある―小学生ながらもバリバリの“理系女子”理緒が遭遇した謎と、ちいさな恋(「浮遊惑星ホームバウンド」)骨董店を営む兄と検死官の弟が、ある“遺品”の謎を解く(「ローウェル骨董店の事件簿 秘密の小箱」)事故で演奏できなくなったチェリストは、時空を超えたある場所で、天上の音を演奏する少年と出会う(「空蜘蛛」)など、新鋭作家たちが描く謎とキャラクターの饗宴!!(Amazonより)
椹野道流「ローウェル骨董店の事件簿 秘密の小箱」@「ローウェル骨董店の事件簿」
森晶麿「花酔いロジック」
伊与原新「浮遊惑星ホームバウンド」@「プチ・プロフェスール」
宮内悠介「空蜘蛛」
古野まほろ「消えたロザリオ 聖アリスガワ女学校の事件簿1」@「セーラー服と黙示録」
以上六つの短編が収録されています。探偵、謎解き要素があるアンソロジーなんですが何故このタイトルにしたんだろう。ほとんど恋なんて関係ないぞ……。
半分が既刊の外伝に位置する番外編です。本編を知らなくても面白く読めます。「消えたロザリオ」は読んだ覚えがあるんだけれどどこで読んだんだろうな。
突き抜けた設定と探偵と女子学生が登場する「消えたロザリオ」がものすごく目立って読み応えがあって面白かったです。

徳川四代将軍家綱の治世、ある「プロジェクト」が立ちあがる。即ち、日本独自の暦を作り上げること。当時使われていた暦・宣明暦は正確さを失い、ずれが生じ始めていた。改暦の実行者として選ばれたのは渋川春海。碁打ちの名門に生まれた春海は己の境遇に飽き、算術に生き甲斐を見出していた。彼と「天」との壮絶な勝負が今、幕開く――。
本屋大賞受賞作『天地明察』の原型となった短篇小説、電子オリジナルで配信!(Amazonより)
『天地明察』の原型となる短編。エピソードは『天地明察』に収録された通りかな? 厚みをぎゅっと縮めた内容で面白いんですが、長編は長編の積み重ねがあって失敗や挫折の末の成功がものすごくよかったのでちょっと物足りないかも?
追求者ばかりが集う算術の世界と、思惑の絡む政治の世界、誇り高い人間ばかりの相容れない二つの場所を行き来して世界を変えた、天に手を伸ばした渋川春海の物語はやっぱりすごく面白いと思いました。

ユミィ護衛任務中のシェルティスの前に現れた、最強の錬護士筆頭イシュタル。シェルティスは、かつて剣を交わした彼女に正体がばれることを心配するが、イシュタルは謎めいた笑みを浮かべるばかりで……(Amazonより)
世界を守る巫女と、知られてはならない秘密を持つ双剣使いの少年、幼なじみが約束を胸に戦うファンタジー、第五巻。
5巻は錬護士筆頭イシュタルが登場。千年獅に最も近いと言われる実力者だけれど本人はそこに留まったまま。どんな人かなーと思ったら、煙に巻くような可愛らしい口調の妹大好きお姉ちゃん。何か秘密があるようだったのでこの人も世界の秘密に関わる人かなあと思っていたら、ものすごく意外でものすごく納得がいく目的で滾りました。こういう理由で戦う人、めちゃくちゃ好き。
天結宮でも統政庁でもない第三の組織が関係していると判明したところで幕。想像はつくのでそろそろ大きくお話が動く頃合いかなあ。

日常だったものがすべて偽りのものだと知り、本来の自分を取り戻した小夜。すべての元凶であった文人を追ってたどり着いた東京は、〈塔〉によって支配されていた。出現した〈古きもの〉を狩ったことで抵抗組織サーラットと行動を共にすることになった小夜だが、一方の文人も小夜がやってくるのを待ち続けていた。
いろんな人を巻き込んでいろんな人を犠牲にしながら最終的に殺伐といちゃいちゃする二人の話……なるほど異形に魅入られた人間の行く末はこれなんだなあと思いました。
人の輪に入って普通の女子高生をしていた頃とは違い、完全に漂流の一匹狼と化した小夜が超絶イケメンで素敵でした。異形を狩る一種の人外だけれどもちゃんと人の心がある。
あとやっぱり文人周りの登場人物が最低で可哀想で最高でした。

浮島神社の巫女・更衣小夜は三荊学園に通う高校二年生。だが父親の命令を受けて人外のものである〈古きもの〉をご神刀で倒すことを使命としている。しかし戦いを重ねるうちに、少しずつ何かがずれ始める感覚を覚える小夜。やがてそれは平穏な世界の崩壊を招き……。
放送当時とてつもなく血が出ると聞いていた作品。白く塗りつぶされていましたが、本当に残酷に殺されていきますね……。
ちょっと天然気味でぼんやりしているけれど、ご神刀を手にした途端、顔つきや口調が凛々しく変わるの、めちゃくちゃ好きです。こっちのビジュアルの方が好きなんですけれども、普段のふわふわした姿がああるからまたいいんだよなあ。狙いすましたようなキャラだと思っていたらそういうオチか……。
作品の印象をがらっと変える後半、ちょっと無理やり感があった気もするんですが、しかし出てくる人たちが最低で最高でした。そういうのもっと見たかったなあ。

歴史や種類、内部構造、精度やメカニズムなどを詳細に解説するのはもちろんのこと、各メーカーのつくり手としての思想やこだわりなども伝える機械式時計の決定版。世界的に有名なブランドや機械式時計の名機、ヴィンテージウォッチ、ミリタリーウォッチなどを紹介するともに、選び方や買い方、メンテナンスのポイントなども詳しく紹介。手巻式腕時計の基本構造やゼンマイの構造などメカニズムの解説から、ド・ヴィックの時計や振り子時計の発明譚、日本の機械式時計発達史など歴史的側面も網羅するなど機械式時計の魅力を多角的に追求しました。“この1冊があれば機械式時計のすべてがわかる"時計ファン必見の1冊です。(Amazonより)
時計の構造の話、各メーカーの代表的な時計のこと、機械式時計の歴史、各ブランドの小さな解説と、初心者向けの本だと思うんですがメカニズムのところはゆっくり読まないと理解できねえ……と思いました。時計がどうやって動いているかという知識がないと読んですぐ思い浮かばず。
だからこそ時計がどうやって動いているか、一度分解してみたい……などと思いました。この本にちゃんと図解があるんですけれども、やっぱり実物が見たいです。作業場や道具の写真もありましたが実物が見たいです! 博物館、行きたいなあ。

クリストファー王子の名ばかりの婚約者として過ごしてきた本好きの侯爵令嬢エリアーナ。彼女はある日、最近王子との仲が噂されている令嬢と王子が楽しげにしているところを目撃してしまった! ついに王子に愛する女性が現れたのだと知ったエリアーナは、王子との婚約が解消されると思っていたけれど……。事態は思わぬ方向へと突き進み!?本好き令嬢の勘違いラブファンタジーが、WEB掲載作品を大幅加筆修正&書き下ろし中編を収録して書籍化!!(Amazonより)
本好きの一族に生まれたエリアーナは、出世欲のない家族や社交よりも本を読むことを選ぶ性質のために周囲から見下げられているにも関わらず何故か王子の婚約者に選ばれている。婚約を受けたのは、王子がエリアーナに好きなだけ本を読んでいいと交換条件を持ち出したからだ。その本当の理由を、婚約にまつわるわずらわしいことから逃れるためだと考えていたが、エリアーナの目に、そのときがやってきたと感じさせる光景が……。
表題作の「虫かぶり姫」が短いからこそ凝っている感じがして面白かったです。
本好きなので常に何か読んでいる、行動するときは本のため。人よりも本に向き合っている時間が長いせいで、人に対する興味が薄く、宮廷内の争いにも興味がない。淡々としながらも本で蓄えた知識を口にすると、それが様々な人の役に立っていて、実は信奉者が多く……という要素がめちゃくちゃ楽しい。私関係ないですって顔でめちゃくちゃ重要人物っていう設定、やっぱり好きなんだなあ。