読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
騙されやすい宝石士ティアは、幸せを呼ぶ守護貴石を作る森の魔女と密かに噂されている。そんな彼女の店に、サファイアのように美しい青年ディアマン伯爵が訪れたのだけれど……。問答無用で連れ去られ、なぜか伯爵と結婚することに! そのうえ、王子のために魔女が戴冠式で授ける魔法の王冠を作れと脅されて!? 本物の魔女じゃないのにどうしたらいいの? でも、依頼されたからには、最高の王冠を作ります! 世間知らずな宝石士と怜悧な伯爵の契約結婚ラブファンタジー。(Amazonより)
父母が亡くなり、唯一の家族だった祖母も亡くなって、天涯孤独になった宝石士のティア。隠れ住むようにしながらその腕前は知る人ぞ知るもので、その噂を聞きつけたディアマン伯爵に連れ去られ、新王の王冠を作るためだけに結婚させられてしまう。メルヘンチックだけれど建国や王族、国周りの事情はだいぶとダーク。それがわかる中盤から、国が滅ぶ寸前にまで至る終盤、最後に王冠の魔女から王へと与えられた宝冠の素朴で崇高な美しさに涙が出る、想像以上にロマンティックなファンタジーでどきどきしました!
ティアの言葉や環境は大きく改善には至らなかったけれど、状況を知ったことで二人の距離が縮まるのがよかったなあ。ギルバートは、いきなり豹変したな!? とびっくりしたんですが、自分のせいではない何かに得られるはずのものを奪われた に思うところがあったんだろうな……。
とても可愛らしくてドラマチックなファンタジーで楽しかったです。
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