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愛人 ~このキスは嘘に濡れる~ (プラチナ文庫)
8年間の愛人契約──その代価は、学費と母の莫大な治療費だった。医大生の夕貴は、自分を陵辱し、激しい独占欲で縛りつける医師の的場に反発せずにはいられなかった。しかし、彼を慕っていた頃の気持ちを捨てきれず、淫らな愛撫に啼き、溺れていく。「おまえは私のものだ。だれが手放すものか」クスリに侵され、最奥を穿つ熱と彼が不意に見せる優しさに翻弄される夕貴。そして、的場の執着をどこかで望んでいる自分に気づいて……? エゴイスティックな束縛愛。(裏表紙より)

最初の関係から五年近くこじれてしまった、二人のお話。夕貴がとことん相手を嫌っているせいで、的場のさりげない愛情(ご飯は残さないとか)にまったく気付いていないという。読者には二人がすれ違っているのが分かるので、じれったく思いました。しかもそれが最後近くまで長々と続くという。全体的にシリアスで束縛感のある重い調子が続くのが面白かったです。
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