読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
“星の病”シガイから人々を救い、初代ルシス王となるはずだった悲運の男・アーデン。 帝国最後の日、崩壊する帝都の中で運命の少女を託された帝国准将・アラネア。 死からの目覚めとともに、自らの身体が変異を遂げていることに気づく神凪・ルナフレーナ。そして、長い刻の中で自身の運命を見据える真の王・ノクティス。 『FINAL FANTASY XV』の新たな歴史を綴る、世界の夜明けの物語。(Amazonより)
ゲーム本編で、やってくれ(切実)。
……な、重要人物のエピソードを描いた本編とは異なる世界線を描くノベライズ。具体的に言うと、ルーナが生き返って、アーデンが救われて、全員が望む結末に至る。いやもう、本編で(略)。
アーデンの話は多分エピソード・アーデンの内容かな?
アラネアの姐さんがやっぱりめっっっっっっちゃくちゃかっこよくってですね……。いやもう、惚れる。ずっと惚れてたけど。最高すぎる。
そんな彼女が養母になって帝国の裔の姫君を育てて、破天荒に育ったその子がルーナと出会って凸凹ながらも一緒に旅をして友人となって、って胸熱すぎる。
またルーナが、やっぱりノクトのいないところですごく頑張って、ノクトのために自己犠牲も厭わず、でも幸せになりたいと望む……泣いた。めちゃくちゃに。
クリスタルに拒まれたアーデンが、すべてを滅ぼそうとし、同じ立場のルーナと憎んだ弟と似た顔をしたノクトにようやく心を動かされる展開。ノクトがアーデンの怒りと憎しみに理解を示し、指輪を渡して王たちの承認を得る展開。あんなに望んだ指輪と王の力を手にしたアーデンが最後に力を貸してくれるところが最高だったし、六神がこちらについて最後の最後まで協力してくれたところも「これが! 見たかった!」の集大成だった。
最後の最後も泣かされてしまった。レギス陛下の、ルーナへ贈る言葉。「頼りなかった」という過去形になっていること。そしてノクトへの祝福の言葉。ここだけはあの本編があってこその改変の感動でしたが、ぐっときました。
ノクトとルーナたちには幸せになってほしい。最後の絵画風のイラストのように、と願わずにはいられませんでした。
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