読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

「汝の名は『夏』、春に続く者」――
かつて、神々たる四季は、人間の一部にその力を与えた。春、夏、秋、冬。それぞれの季節を顕現する者は“四季の代行者”と呼ばれ、権能を得た彼彼女らは、人の身でありながら季節そのもの、つまり、現人神となった。
時に黎明二十年、大海原に浮かぶ島国『大和』は激震に見舞われる。春の少女神、花葉雛菊の十年ぶりの帰還。過激派【華歳】による夏、秋への襲撃。そして、過去に類を見ない春夏秋冬の共同戦線。
数多の困難を経て、勝利を収めた四季陣営だったが、ここで一つの問題が起きる。夏の代行者、葉桜姉妹が史上初の「双子神」となってしまったのだ。これは吉兆か、あるいは、凶兆か。季節は夏。いま再び、代行者たちの物語が幕を上げる。(カバーより)
前巻「春の舞」にて衝撃的な展開になっていた夏の代行者、葉桜姉妹の話。複雑すぎる姉妹関係に、まさかの結婚話。ちらちらと設定があった朝と夜の代行者のうち、夜を司る黄昏の射手が登場。
現人神と守護者、人間の在り方が非常に密で、お互いに「私にはあなただけ」になっているのがいいなあと思いながら読む。たとえそれが痛くて重くて苦しいものでも、間違いなく愛で、献身なんだよなあ……と。神様ものの美味しさよ。
しかし連理くん……くん付けしちゃうけど、なんという……。幸せになってほしい。心の底から二人で幸せになってほしい。
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