読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

真緒は終也と共に、二上の領地《白牢》を訪れる。二番様を有す二上家の当主から十織へ、病床の妻のために死装束を織ってほしいと依頼があったのだ。妻を想っての依頼だが、当の本人はこれを頑なに拒否している様子……。真緒は夫婦が互いに納得できる方法を、懸命に探っていく。他方、白牢には《悪しきもの》による傷を癒すため逗留している先客がいて——!?
「どんな未来でも、真緒は僕の隣にいます」(裏表紙より)
二人にとって夫婦とは? を考える第三巻。
真緒がこの世のことも人のことも神様たちのこともよく知らないので、開かれた世界を真っ直ぐに見つめて自分なりに受け止め、考え、自分のものにしていくところがとても清らかで眩しい。
神有の人たちも、神に近いからその性質が強く出て怖いところを見せながら、愛した存在に対して不器用ながら情を尽くすところが、悲しくも愛おしい。
それだけに、人と人の関わりのどろどろしたところが多い世界だ……というのがわかってきて、なんというか、人の世界だなあ! と。
真緒がだいぶしっかりしてきて「真緒さん」という感じになってきたので、彼女の成長も楽しみです。
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