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「独りにしないで。お願い帰ってきて」
 世界には冬しか季節がなく、冬は孤独に耐えかねて生命を削り春を創った。やがて大地の願いにより夏と秋も誕生し、四季が完成した。この季節の巡り変わりを人の子が担うことになり、役目を果たす者は“四季の代行者”と呼ばれた――。
『春』の少女神雛菊には生涯の忠誠を誓う剣士が居た。名を「さくら」。職位は代行者護衛官。愛する主を拐かした者へ、悲劇を傍観していた者へ、自分達を傷つけた全ての者に復讐すべく刀を抜く。主を守って死ぬと決めた。だからもう迷わない。師と仰いだ男への恋慕は捨てた。これより先は、覚悟ある者だけが進める戦場なり。いざや、春の舞を踊ろうぞ。
 暁佳奈が贈る、春を世に顕現する役割を持つ少女神の物語。堂々完結。(カバーより)

拍手! 少女と春と神様の物語、素晴らしかった。
傷付いて壊れて、それでも立ち上がらなければならない痛みと苦しみとこの世界の残酷さに、それでも、と戦う雛菊やさくらが眩しい。そんな彼女たちを見つめる狼星と凍蝶な……。それぞれの大きすぎる感情に悶えてしまう。
愛しているけれど大嫌い、嫌いだけれど大好きという夏の双子も好きですが、秋主従の可愛らしさはなんなんだ。これ、後々竜胆が撫子の本気に陥落させられる流れじゃないか。美味しすぎる。
本当に良い物語だった。続く季節の物語も本当に楽しみだ。
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Author:月子
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