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 人々は彼女をこう呼んだ。時に蔑み、時に畏れながら、あれは「竜の姫」と。
 帝国軍の大砲が竜の胸を貫く、そのおよそ700年前——邪竜に脅かされる小国ノーヴェルラントは、神竜と契約を結び、その庇護の下に繁栄していた。
 国で唯一、竜の言葉を解する「竜の巫女」の家に生まれた娘ブリュンヒルドは、母やその母と同じく神竜に仕えた。 竜の神殿を掃き清め、その御言葉を聞き、そして感謝の貢物を捧げる――月に、七人。
 第28回電撃小説大賞《銀賞》受賞の本格ファンタジー、第二部堂々開幕!(カバー折り返しより)

帝国を揺るがした「ブリュンヒルド」より遡った、かつてのノーヴェルラント。その時代の「ブリュンヒルド」は神竜の巫女として、竜と意思疎通を交わし、供物を捧げていた。だが高潔なブリュンヒルドはその事実に耐えきれず、行き倒れたところを助けて従者とした感情を理解しない青年ファーヴニルと、幼馴染の王子シグルズ、その騎士で魔槍の持ち主スヴェンと協力し、神竜を討つが……。
ブリュンヒルドシリーズ、第二巻。シリーズとはいえ、これ一冊で完結していますが、楽園や神竜の関わりや邪竜が発生する理由などは一巻を踏まえてのものなので、最初の巻は押さえておいた方がよさそう。
一巻はどこまでもブリュンヒルドと神竜の思いの深さともつれ合い、身近な人に抱く憎悪が色濃い話でしたが、二巻は迷い悩みながらも身近な人たちと竜を屠り、平和な国を作ろうとする話。それだけに犠牲が出てしまったり、どうしようもない選択をした人たちの悲しみが深いのですが「思いの深さ」がそれぞれに描かれている、比較的明るい印象の話だったように思います。どシリアスだけど。
ファーヴニルが愛おしい人だったなあ……。実感できていないだけで、相手を尊重しつつ、適切な選択ができる容赦のなさって、一種の愛じゃなかったのかなあって。
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