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紅牙のルビーウルフ〈6〉自由の風が吹く夜明け (富士見ファンタジア文庫)
 陸路を使い帰国の途についたルビーウルフたち。神具は失われたまま、見えない敵にいつ襲われるかという危険と隣り合わせの旅路であった。しかも——
「ねえ、暑いのよ。扇いでちょうだい」
 温室育ちのコロナード王国の姫君・エミリエンヌは、お荷物以外のなにものでもない。イライラを募らせながらたどり着いた砂漠の国境で、一行は何者かの魔法攻撃で離れ離れになってしまったのだ。
 お荷物エミリエンヌと二人きりという貧乏くじを引いたルビーウルフ。そんな彼女に、さらなる試練が降りかかる。
 追い込まれた極限状態の中で、ルビーは己の奥底に眠っていた感情に気づく。
 狼王女の冒険譚、最大クライマックス!(カバー折り返しより)

最終巻だとは思わずぼーっと読んでたら、本編の最後の話だとあとがきに書いてあってびっくりしました。いつまでもルビーの物語が続いていくように感じていたから。
いやあ、淡路さんの作品は、『花守の竜の叙情詩』が最初に読んだものだったので、すごくしっとりしたリリカルな話を書かれる方かと思ってたんですけど、違った。淡路さんって、すごくすごく丁寧で、無駄のない、綺麗な話を書かれる方なんだ!
ルビーウルフは、古き良き、というのか、元盗賊の女王と伝説にまつわる王道ファンタジーで、登場人物の配置、その世界観を表現するにふさわしい道具、設定がきっちり整頓されていて、とても読みやすくて入り込みやすい、美しい構造の話だと感じました。読んでいて、すっと入ってくる。ささいな台詞まで気を配られているし、決め台詞もかっこいいし。
あくまでルビーたちは自分たちの手の届く範囲で、できることをしながら、ついでに世界も守ろうという感じで、その距離感もなんだか心地よかったなあ。
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