読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
「だから——ルビーウルフ様もお花を飾りましょう!」
にこにこと笑いながら、キャスはルビーウルフの手をがっちりと掴む。
城中がお祭り気分に浮かれていた。
花飴選び。それは未婚の男女を結びつけるための行事だった。この日になると、独り身の女は各々の好きな花を胸元に飾り、その花を目当ての男性に取ってもらえたら、めでたく恋人成立。
「そういえば、ジェイド様のまわりにも、この日になると用もないのに近寄りたがる人が増えますね」
関係ないよと言いながら、やっぱり気になるルビーウルフ。しかも彼女が儀式のルールを知らなかったために……。
グラディウス城は今日も大騒ぎ! 狼王女の冒険譚、これが本当の大団円!(カバー折り返しより)
短編集2。ああー! 短編集の1に気づかなかったばっかりに、悔しい思いをしています。これから本屋さんに探しに行こう……。
本編ではしっかりした足取りで、自分自身の気持ちを確認し、それを伝えあった二人でしたが、この巻での二人は、そういうことを前提とした、ちょっと甘めの優しい短編が多くて、にやにやするところがたくさんありました。
いやしかし、それにしてもジェイドはなかなか理性の人だな……。
1巻だと、結構すれた感じのきつい人物かと思えたんですが、巻を重ねるごとに、しっかりとルビーを支える、穏やかで優しい、気苦労性の青年になっていましたね。懐広いわー。かつ理性の人って、おいしいわー……笑 だから「君に捧げる永遠の花」はたいへんごちそうさまでした。
シリーズ、短編集1は読めてませんが、すっごく面白かったです! ありがとうございました!
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