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驚きの介護民俗学 (シリーズ ケアをひらく)
『神、人を喰う』でサントリー学芸賞を受賞した気鋭の民俗学者は、あるとき大学をやめ、老人ホームで働きはじめる。気づくと彼女は、「忘れられた日本人」たちの語りに身を委ねていた——。(帯より)

民俗学者の六車さんは、大学をやめて、老人ホームで働いていた。そのうち、とある利用者の反応に驚いた六車さんは、ホームにいるお年寄りたちに聴き取りをはじめる。彼らが語りだしたのは、民俗学に通じる、彼らの過去、日本の歴史、文化だった。
民俗学と介護の両方に関係する、聴き取り、傾聴というものを知る一冊だったかな、と思います。
介護の現場が、もうがんじがらめになった大変な場所(時間、人、場所の制約の厳しいところ)だというのは、いろいろ本を当たるとわかるんですが、その中でも六車さんの聴き取りをすることによって、利用者への対応に活かすことができるという視点は、すごいと思う。確かに、毎日忙しいから、継続するには難しいものなんだけど……。
そういう聴き取りが、驚きに満ちていた、という六車さんの反応もいいなあと思いました。そして、忙しくなればなるほど、驚かなくなっていたということも。そういう日々の中で取りこぼしていくものの大きさを思うなどしました。
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