読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
ヨルサ大陸を流れるナリ川の下流には、砂漠の真珠と呼ばれる水の都ファロンがあった。ファロンの象徴である水の神殿で巫女のソルマが殺され、それから水の都に雨が降らなくなった。異常事態を回避するため、新たな巫女姫を選ぶことが決まり、サヒャンとリランら42人の舞姫が水の大祭で舞いを舞うことになる。巫女姫に執念を燃やすリランに不安を覚えながら、サヒャンは大祭にのぞむが…。(カバー折り返しより)
砂漠の国、水を尊ぶ都ファロンで、優れたる舞い姫であり女神の憑座でもある巫女姫を選ぶ。だが絶対に殺されない場所で先代が殺されたことは、過去に処刑されたとある女性と関わりがあった。
少女小説らしからぬ不穏さですが、ヒロイン二人、サヒャンとリランがなかなかの百合。子どもっぽくも無垢で天性の舞い手であるサヒャンと、賢くも毒と秘密を持つリラン。この二人のやりとりがなんだかとっても仄暗くて、なのに読んでいて悲しい。
処刑された国王の元恋人の存在が絡む復讐が、どのように行き着くのか。気になる。
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