読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
リューナック伯爵令嬢のフィオナは絵を描くことが何よりも好き。妖精の姿を見ることのできるフィオナは、従者のウィルを伴って王国中を旅しながら、妖精の絵を描く日々を送っていた。そんな旅の途中、フィオナに執着する美貌の青年男爵クロウリーに捕まり、拉致されそうに。必死に追っ手から逃げるうち、誤って谷底に落ちてしまう。そんなフィオナを助けてくれたのは、彼女が理想と思い描いていた容貌の持ち主で…!(Amazonより)
電子オリジナル。これ電子だけなのもったいないなあ。とっても可愛らしくて楽しい話だったのに。挿絵も見たかったよー。
妖精的な容貌が持て囃される国で、かつて封印された「影の一族」の特徴である、黒髪と黒目、筋肉質で大柄の持ち主であるディオンと出会ったフィオナ。とある事情で妖精画を描いているフィオナは、彼自身が忌むそんな身体つきが理想と大喜び。肖像画を描いてほしいという依頼を受けて飛びついたものの、彼の素性と、肖像画にまつわる事件に妖精が関わっていると聞いて。
ラブコメっぽいタイトルですが、偏屈王と言われるほど性格がきつくもないし、筋肉が好きというのもエルフっぽい見た目よりはギリシャ彫刻風が好きみたいなちゃんと世界観や価値観に基づいたもの。妖精が起こしている事件を解決する楽しさもあったり、妖精というモチーフにまつわるフェアリーテール感のある大きな話も存在したりと、可愛い話なのに読み応えがありました。めちゃくちゃ好みでした。
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