読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

WEB制作会社「キングクラブ」に勤める三条のの香は、著作権のトラブルでチームが解散してしまう。そこへ著作権のスペシャリスト葉金塔子から新プロジェクトチームへの参加を求められる。塔子とともに「著作権」について学びながら、チーム内の意識改革とプロジェクト成功のために奮闘していくが……。
著作権の基本がわかるよう、身近な具体例を取り上げながらマンガと本文で展開していきます。文章、写真、イラスト、デザインなどの章に分かれ、著作権のことを知りたいクリエイター必読の入門書。(Amazonより)
文章、写真、イラスト、デザインにおける著作権の入門書。
合間に漫画を挟みつつ、一項目辺り1ページ、時々2ページくらいで解説されているので入り口としてはとてもわかりやすい。
こういうのを読むといつも思うのが、著作権的には問題ないとしても、人の感情はそうじゃないよなあということ。誰でも考えることだとしてもそれを身近な人が形にしたら微妙な気持ちになるよなあ。オリジナリティって難しい。
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雪媛が貴妃として皇宮に入ってから半年、皇帝・碧成は体調を崩しがちになっていた。実は雪媛が碧成を殺そうと毒を盛っているのだが、碧成は飲むと一時的に体調が上向くことから雪媛が煎じる薬を飲み続け、神女としての名声は高まるばかり。一方、碧成の娘を産み、後宮を掌握していた寵姫・芙蓉の影響力は健在だった。芙蓉のもとには、雪媛を忌々しく思う者達が集まり…?(Amazonより)
誰の話が始まったんだろうと思ったら、そういうことか……という、中華風後宮もの。
巻き戻り要素は少なめで、皇后と寵妃と雪媛の立ち位置の再確認と、今後のための地固めの第2巻という印象。でもまさか記憶喪失になるとは思わなかった。
自らの望むものを手に入れるために動きながら、彼女の慈悲の心が失われていないのが良いと思うと同時にすごく不安だ。そのせいで取り返しのつかないことになりそうなんだよなあ……というのを青嘉も感じているんだろうなあ……。

日々、お役目を真面目にこなしている聖女ルーナ。彼女の日常は、一度も失敗したことがない国を守る結界が張れなかったことで一変した。婚約者の第一王子に、偽聖女だと咎められ、婚約破棄を突き付けられたうえに、魔物がひしめく魔の森へと飛ばされてしまったのだ! 当然のように魔物に襲われ、死を覚悟したその瞬間、第二王子ラゼットに救われて――。王宮で散々な扱いを受けたときも、命の危機にも駆けつけてくれるあなたがいるから、くじけないでいられる。
明かせなかった恋心が花開く追放聖女のラブファンタジー。(裏表紙より)
平民ながら聖女の証が出現したせいで聖女になったルーナ。聖女だからと公爵家の養子となり、第一王子と婚約しているものの、婚約者からは疎んじられ、彼と恋仲の義妹には悪評を吹聴され、身を守るために訂正することもできず虐げられるままになっている。けれどその能力は間違いなく本物だった。
阿呆の第一王子と自己評価高すぎの馬鹿令嬢に何もかも奪われた、ように見えながら、何一つ損なわれなかった自分自身と、それを助けてくれる第二王子とその仲間たちとともに聖女の仕事でやり返す。
ルーナとラゼット、とても可愛らしい。白と黒かあ、お似合いだなあ。市井出身だからか根っこがたくましいルーナ、悪し様に言われて俯くしかないラゼットを庇うところが、幼なじみの男の子を庇う気の強い女の子という関係性っぽくて微笑ましかった。でも大事なところではちゃんと有能かつ強いラゼットがいいんだよねえ。
今回も敵役が大変な阿呆で面白かった。その自信はどこから……? という無能さよ。しかし一番許せないのは状況を把握できていなかった王家と養家の公爵家だよな。ルーナが死んだら国防に影響が出ていたかもしれないのに。

社交界で燦然と輝いていた公爵令嬢リディアナの世界は、男爵令嬢に騙された愚かな令嬢と知れ渡った日から一変した。婚約は破棄され、国内での立場は地に堕ち、隣国へ逃げるように遊学することになってしまった。それもこれも、すべては自分のせいだと受け入れていたけれど……。商人のふりをしている騎士アレクサンダーに出会ったことで、彼女の運命は動き出し!? どんな姿の時でも助けてくれるあなたに、惹かれずにはいられないの。この恋が叶うなんて思えないのに——。
苦しい恋で輝く令嬢の純愛ラブファンタジー。(裏表紙より)
平民出身の男爵令嬢の言葉を鵜呑みにして、ある令嬢へのいじめを先導し、真相が明らかになった後は「公爵令嬢であるにもかかわらず騙され利用された愚かな娘」とされ、婚約は破棄し、他国へ逃げるように遊学に出たリディアナが、過去を省みつつ、彼女らしさを損なわないまま新しい出会いを得る話。
めちゃくちゃリディアナがいい子! どうしてマリーナなんかの言いなりになったのかという理由が明らかになっていたり、フィオーリをいじめた行動力や強さを今度は正しい形で使えたりと、ちゃんと救済される話になっていてよかったなあ。
しかし敵役がちょっと……思い込みが激しい男性(親は止めたり止めなかったり)と、悋気の強い女性(嫉妬のあまりヤバい組織に手を貸す)って、書き出してみるとやっぱり相当アレだな……。話が通じない人が心底怖いと最近思っているので、ジェレミィはともかくイグナルトが本当に怖かった。
リディアナのことだろうから、アレクと結婚するとなったときはフィオーリやアドニスにちゃんと報告して許可をもらうのかなあとか、一度帰国したときに色々ありそうだなあ、などと考えました。でもきっと幸せになれると思う。

「剣は鞘にお前を選んだ」
美しい長女と三女に挟まれ、目立つこともなく生きてきたオードル家の次女サクラは、「軍神」と呼ばれる皇子カイにそう告げられ、一夜にして彼の妃となる。
課せられた役割は、国を護る「破魔の剣」を留めるため、カイの側にいること、ただそれだけ。屋敷で籠の鳥となるサクラだが、持ち前の聡さと思いやりが冷徹なカイを少しずつ変えていき……。
すれ違いながらも愛を求める二人を、神々しいまでに美しく描くシンデレラロマンス。(Amazonより)
賢い姉と可憐な妹に挟まれたサクラはごくごく平凡な娘。しかし軍神と呼ばれる第二皇子の破魔の剣の鞘に選ばれ、彼の名ばかりの妃となる。何も求められないのであれば望み通りにするだけだと、己の境遇を受け入れた静かな佇まいに、皇子は彼女を鞘以上としての存在として見るようになる。
描写が少なすぎて、名前だけが和風の洋風の世界なのか、明治大正っぽいのかとか、破魔の剣の鞘って結局なんぞやとか、亡くなった狩人のサラは思わせぶりに名前が出るけど何故かとか、わからないことだらけなのですが、それがサクラが見ている世界だということ……なのかなあ。
ただの添い寝はロマンである。穏やかに眠れるっていいよねえと思いました。

植物を育てることが好きな伯爵令嬢フィオーリの世界は、可憐な男爵令嬢にワインをかけたと誤解された夜に一変した。根も葉もない悪女の噂のせいで、社交界からは弾かれ、婚約も破棄されてしまった。そのうえ、王家から化け物魔導師として恐れられている辺境伯アドニスに嫁ぐように命じられて!? 平穏な日々から転がり落ちたフィオーリは未来に絶望していたけれど……。出会ったアドニス様はとても温かい人だわ。こんなに素敵な方に私が愛されてもいいの? 噂に振り回された不遇な令嬢のシンデレラ・ラブファンタジー。※電子版はショートストーリー『美味しい時間』付。(Amazonより)
何故か男爵令嬢とその親友だという公爵令嬢に目をつけられ、根も葉もない噂が流れたことで、婚約破棄されてしまったフィオーリ。貧乏ながらも由緒正しい伯爵家の娘であるフィオーリーは王命によって化け物魔導師と噂されている辺境伯に嫁ぐことになる。しかしその地にもフィオーリの悪評は広まっており、使用人たちから侮蔑の目を向けられ、婚約者は会おうともしてくれない。けれどその秘密を知ったとき、フィオーリの未来が開かれていく。
不遇な令嬢のシンデレラストーリー。血筋は由緒正しいのに発言力がないせいで悪評を覆すこともできないフィオーリが本当に可哀想で、婚約者の領地に行ってもみんな冷たいし、中盤くらいまでだいぶ胃がキリキリしました。でも自分に何があったか素直に言えたのは本当によかった。アドニスは本当に優しい人だなあ……。ちゃんと幸せになれて本当によかった。
しかしマリーナの言動が本当に最低で、怒涛のように真相が明かされたときは頁をめくる手が止まりませんでした。こういう最低ぶりが明らかにされるところ、やっぱり面白いんですよね……。ただここのアドニスはちょっと性格が悪い感じがして怖かった……笑
リディアナは本当に可哀想でしたが、続くシリーズで幸せになるのかな? 思いきり叩き潰されてしまった彼女が本当に花開くところが見たいので次も読もう。

ウソがバレて“秘密の共有者”ができました。WEB発! 焦れ恋ラブ☆
本好き公爵令嬢アルティナに王子との婚約話が舞い込んだ!
だが、いくら嫌だと訴えても誰も聞く耳を持ってくれない。
だから声が出ないとウソをついてみた。
すると婚約話は流れ、図書館に入り浸っても咎められず……これって大勝利?
そう喜んだのも束の間。無口で謎多き司書長のシジャルにウソがバレてしまい!?
――私の人生終わりましたか?(Amazonより)
過保護な兄とおしゃべりな姉たちがわずらわしくて、誰も話を聞いてくれないならいっそ声が出ないことにして好きな本を読みまくろう! と決めた末の公爵令嬢と、そんな彼女にめろめろになった司書長のラブコメ。
ある程度の年齢になるとヒロインとヒーローの年齢差が気になりすぎて読めなくなる、という話を聞いたことがあり、そういうものかーと思っていたんですが、この作品で初めて体験しました。
14歳の女の子と20代男性のカップリングはだいぶ犯罪だな!? 14歳の子に異性として可愛いという気持ちを抱くのは、ちょっと……。
そんな感じで年齢差は気になりましたが、気付いていないのは本人ばかりで、周りがどたばたしているのを楽しく読みました。でも悪事を働いた人はもうちょっとしっかり罰してほしかったなあ。

同日の同時刻に苦悶と驚愕の表情を残して死亡した四人の少年少女。雑誌記者の浅川は姪の死に不審を抱き調査を始めた。――そしていま、浅川は一本のビデオテープを手にしている。少年たちは、これを見た一週間後に死亡している。浅川は、震える手でビデオをデッキに送り込む。期待と恐怖に顔を歪めながら。画面に光が入る。静かにビデオが始まった……。恐怖とともに、未知なる世界へと導くホラー小説の金字塔。(Amazonより)
原作の貞子は井戸から出てこないし、テレビからも出てこない。
遠い昔に映画を見ましたが、この度原作を読みました。1991年の発行なんですね。確かに登場人物の男性の女性に対する視線に時代を感じた。
不審な死を遂げた四人を結び付けてしまったことで呪いのビデオとそれを放った者に関わることになった記者と、破滅的な思想を持つ協力者、二人の男性が主人公。バディ感があってとてもいい。
呪いのビデオの内容を解いて、手がかりを辿っていく展開が予想以上に面白かった。はらはらどきどきさせられて、最後にこれかー! というラスト。映画も見たくなってしまいました。

領土を拡大するとともに各地の甘味をも手中に収めたハプスブルク家。世界に君臨したロイヤルファミリーが愛したスウィーツとはどんなものだったのか。巻末にはハプスブルク家秘伝のレシピを再現、皇家の味をご家庭で。(裏表紙より)
ハプスブルク家の出身者と歴史とスイーツ、そのエピソードをまとめた一冊。読んでいるだけで砂糖が大量に使われているのがわかって口の中が甘くなる……。
お菓子ばかり食べているわけじゃないとは思っても、こんなに甘いものを好き好んでずっと食べていたなら健康を害するに決まっているとわかる。しかし食べる人は食べるし、意識が高すぎて身体を追い詰めるようなことをする人もいるし、さすがハプスブルク家の人たち。極端すぎる。
巻末にあるレシピ集がめちゃくちゃ甘くて美味しそうなので機会があったら作ってみたい。

幸せな新婚生活を営んでいた田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。取り次いだ後輩の伝言に戦慄する。それは生誕を目前にした娘・知紗の名前であった。正体不明の噛み傷を負った後輩は、入院先で憔悴してゆく。その後も秀樹の周囲に不審な電話やメールが届く。一連の怪異は、亡き祖父が恐れていた“ぼぎわん”という化け物の仕業なのだろうか? 愛する家族を守るため秀樹は伝手をたどり、比嘉真琴という女性霊媒師に出会う。真琴は田原家に通いはじめるが、迫り来る存在が極めて凶暴なものだと知る。はたして“ぼぎわん"の魔の手から、逃れることはできるのか……。怪談・都市伝説・民俗学――さまざまな要素を孕んだ空前絶後のノンストップ・ホラー!!(Amazonより)
先に映画を見た人です。やっぱり原作と映画では話の流れが違うんですね。
映画は映画でお祭り感(と言っていいのか)があって楽しかったですが、こちらはこちらで、どうしようもない人間や家族の因果を感じられて面白かった。特に比嘉姉妹のちょっと複雑な、でも確実に相手のことを大事に思っている不器用さが際立っていて、この話の中でだいぶほっとさせられる。
「ぼぎわん」の因縁がとてもホラーでよかった。人間とはそういうものなんだっていう。ぼぎわんそのものが何かはわからなくていいと思うんですけど、それを利用して恐れ、あるいは敬いながら共存してきた歴史があると思えるのが、和製ホラーのいいところだと感じました。