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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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〈椿屋敷〉と呼ばれる一軒家に住む香澄と柊一は、ワケあって結婚した“偽装夫婦"。——しかし最近、偽装とも言い切れない感情が、お互い芽生えつつあるような。そんな時、香澄の元・許嫁の晶紀が、椿屋敷の裏にあるアパート〈すみれ荘〉に引っ越してきた! 彼の目的はもちろん――。また、ひょんなことから、すみれさんに二人の秘密を知られてしまい……? 第3巻。
椿屋敷で、まさかの三角関係、勃発か!?(裏表紙より)

お互いを大事に思い合っているのに契約結婚という関係性が臆病な二人を縛り付ける、じれじれ夫婦の謎解きもの。このシリーズ、人の黒い感情にどきっとさせられるところがありつつも読んでいて心地良くて大好きなんですよねえ。
柊一の大学時代の同級生の話をはじめ、彼の過去の、どことなく影のあるたたずまいが感じられる巻だったかな。子どもの頃の気持ちがなかなか消えないまま、誰も見ていないとふっと暗いところに滑り込んでしまう、みたいな。
二人の距離が縮まりつつ、すみれ荘でも恋の気配。檀と絢さんはどうなるのか気になっています。
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坂本真綾が紡いだ130編の歌詞を完全収載
ひと針ひと針、まるでキャンバスに「刺繍」をほどこすように、CDデビューから25年かけて丁寧に紡いできた歌詞の数々。そんな珠玉の歌詞を年代ごとに順を追って辿りながら、アーティスト・作詞家としての坂本真綾の軌跡を体感できる1冊です。(帯より)

坂本真綾さんが手掛けた歌詞を収録した一冊。やっぱり繰り返し聞いた曲は歌詞を読むだけで頭の中で曲が流れちゃう。
しかし小さなエッセイにある、十代の真綾さんに作詞を勧めた菅野よう子さんと、手直しさせないで書かせてくださいとお願いした劇団の先生がすごいな。書けると信じた菅野さんと、大人の考えでコントロールしてはいけないと考えて書かせた先生、どっちも最善の選択をしてくれたと思う。
「光あれ」の裏話が少しあったのが印象深かったな。収録されているアルバム「少年アリス」、めちゃくちゃ楽しみにして、手に入れて聞いたけれど、あのアルバムの収録曲はなんだかひりついた印象のものが多くて、この本のエッセイを読んであの頃そんな風に考えていたんだなといまになって知った。
どれが一番好きってどうしても言えないんだけれど、今回読んで歌詞がやけにしみたのが「スピカ」だった。なんかうるっときちゃった。
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九州の静かな港町で叔母と暮らす17歳の少女、岩戸鈴芽。
ある日の登校中、美しい青年とすれ違った鈴芽は、「扉を探してるんだ」という彼を追って、山中の廃墟へと辿りつく。
しかしそこにあったのは、崩壊から取り残されたように、ぽつんとたたずむ古ぼけた白い扉だけ。
何かに引き寄せられるように、鈴芽はその扉に手を伸ばすが……。

やがて、日本各地で次々に開き始める扉。
その向こう側からは災いが訪れてしまうため、開いた扉は閉めなければいけないのだという。
―――星と、夕陽と、朝の空と。
迷い込んだその場所には、すべての時間が溶けあったような、空があった―――

不思議な扉に導かれ、すずめの“戸締まりの旅”がはじまる。
新海誠監督が自ら執筆した、原作小説!(Amazonより)

映画公開日、朝一で見に行って、そのまま本を読みました。
映画がすごくよくできているとわかる、すごく忠実な小説だと思いました。
小説と映画の違いはさほどありません。ちょっとした設定や台詞が足されている(映画では特に必要ないと省かれたのかな)、映像だけだった部分に描写があるなど。だから映画を見ていて「こう思ったな」「こういうことに気付いたな」と感じ取れたことがちゃんと小説に書かれているし、映像にもなっているという、新海誠監督の描写力の高さに唸らされる。
そう、だから決して「東日本大震災」の言葉はどこにも出ていないんです。東北の方でとても大きな地震があった、というほどの描写。それでも私たちは何があったのか知っているし、推し量ることができる。それだけに、想像することができないという苦しさも感じました。
映画のわからない部分や台詞を確認するのにちょうどいい小説だなあと思いました。本当に、よくできたノベライズ(?)だ。
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まぶしい日射し、あふれる緑、静寂に満ちた、聖マルグリット学園——極東からの留学生・久城一弥と智恵の泉を持つ少女、ヴィクトリカは初めての夏休みを迎えた。大図書館で、庭園で、芝生で、謎を解き、世界を語る2人の距離は少しずつ近づいてゆく。やがて訪れる大きな嵐の予感すら、この輝きを曇らせはしないのだ——。
人気ミステリシリーズの名探偵コンビ、つかの間の安らかな日日を描いた外伝短編集。(裏表紙より)

4巻と5巻の間の話。久城とヴィクトリカの周囲の人々のエピソードと謎解きを描く短編集。
夏休み、二人で過ごすと決めた小さな謎解き「仔馬のパズル」。
地中海に行っているアブリルが遭遇した幽霊事件の話「花降る亡霊」。
隠された手紙と学園にいた過去の生徒の話「夏から遠ざかる列車」。
極東の島国にいる姉から届いた手紙に記された謎「怪人の夏」。
二人きりの夏休みに遭遇した事件「絵から出てきた娘」。
グレヴィールの初恋といまを描く「初恋」。
短いのにどれも魅力的で面白くて、さすがだなあとため息。
友情のお話もいいのですが、やはりロマンスの気配がする「怪人の夏」が好きだな。十年後本当に来てくれるんだろうなあ、なんて想像するとにやけてしまう。
そんな作品に対するかのように、叶わない恋を未だ抱えている警部とジャクリーヌのお話もよかったな。出てくる女性たちの多くは少女らしさを残しているけれど、彼女はずるい大人の女性なのが面白いなと思いました。
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〈椿屋敷〉と呼ばれる一軒家に住む香澄と柊一は、仲のいい新婚夫婦だ。しかし、二人はワケあって結婚した偽装夫婦でもある——。ある日、柊一の母・美幸が椿屋敷を訪ねてくる。柊一を自分の選んだ相手と見合いさせたがっていた美幸だが、香澄との結婚には一切の反対をしなかった。それには何か思惑があるのではと言う人もいて……。椿屋敷で嫁姑問題が勃発、か……!?
築六十余年の古屋敷が語る、ふんわりご近所事件簿(裏表紙より)

わけありの二人が利害の一致で夫婦になったけれど、一緒に暮らすうちにお互いに居心地のよさを感じ始めて……という二人の淡くもじれったい恋と、個性豊かなご近所の皆さんのちょっとした事件を解決したり、話を聞いたりするシリーズ第2巻。
読んでいてふわっと心地いいのは、香澄さんが毎日を細やかに丁寧に暮らしている感じがするからかなあ。ごはんを食べるって、ちゃんとした距離感や関係性ができていないと居心地が悪いものだと思うし。二人がお互いを尊重している空気が生活の描写のあちこちにあってすごくいいと思うんです。
柊一が宣戦布告したのが、そしてそれをわかっていないのがじれったくてきゃー! となってしまったので、早くちゃんとくっついてほしい!
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〈君は、わたしを捜せないかね……?〉あの日の囁きが予告であったかのように、突然学園から消えたヴィクトリカ。
遠くリトアニアの修道院“ベルゼブブの頭蓋”に幽閉され、ゆっくりと弱ってゆく彼女を救うため、一弥はひとり旅立った。豪華列車で出会った奇妙な客たち、遠い戦争の記憶。謎の夜会“ファンタスマゴリア”の血塗られたショー。かつてこの地で何が起こったのか。そして、一弥とヴィクトリカの運命は——!?(裏表紙より)

久しぶりに続きを読む。
修道院に連れ去られたヴィクトリカの元へ旅立つ一弥。珍しく導入が長く、ヴィクトリカに会うまで事件の雰囲気はあるものの何も起こらず、どこでどうなるのか結構どきどきしました。思っていたより二人が危険な目に遭わなくてほっとした……。
しかしストーリー全体としては重要人物が集まってきて、そろそろ終わりかという気配。コルデリアの伝言はなんかじいんとしたし、彼女の言葉がもしかしたら一弥とヴィクトリカの関係の変化を後押ししたのかなと思ったりしました。
そして最後にまた事件が起こったことが示唆されて次巻へ続く。
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前世好きだった恋愛ゲームの世界に転生した公爵令嬢のセシリア。破滅エンドまっしぐらの悪役令嬢だと知り、大ピンチ! 平穏な学園生活を送るため、魔力最強なイケメン守護騎士・アルヴィンに恋人のふりをしてもらうことになるけれど――なぜか甘いセリフを囁かれて、ドキドキが止まらない! しかも彼の正体が隣国の公爵様であることが判明。偽りの関係だったはずが、彼の溺愛に火がついて過保護に愛される日々が始まって…。(裏表紙より)

あとがきには第1部と第2部を合わせて一冊にしたとあり、多分それはやってはいけないことだったよな……という終わり方。後半の急展開、セシリアが何故かゲーム本編主人公にこれまでの出来事の後始末と魔族との戦いを全部ぶん投げてびっくりしました。前半は普通に読んでいたのにあんまりです。
内容紹介をじっくり読んでいなかったので気付かなかったんですが、ヒーロー側の重大設定のネタバレがひどいな!? ひどすぎていまも笑ってしまう。それはあかん。
お互いしか見えていない令嬢と護衛騎士のじれじれが可愛らしかったです。それだけに彼女たちや周辺の親や大人の事情がひどい。さっさと独り立ちして幸せにおなり……。
あと最後の最後で思いっきりずっこけたのが「てりやきバーガー」でした。醤油あるの!?!!!?
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その魔法には、香りと想いが込められている――。
 互いに偉大な魔術師と同じ魔法香を持つ孤児のシルヴィアとルグ。二人は優しい魔術師に引き取られ、日々幸せに過ごしていた。しかし、ある事件を境に溝が出来てしまう。
 それから数年後。16歳になった彼らの元に、名門と名高いフォルトゥナ魔法学園への入学案内が届く。期待に胸を膨らませるも、あまりにも珍しい二人の魔法香に、様々な噂が立ってしまい……?
 彼らの魔法香に秘められた謎、そして忌まわしき事件の秘密。魔法学園を舞台に、運命の歯車が回りだす――!(裏表紙より)

特別な魔法の才能を秘めた孤児の少女と少年。不遇の二人は優しい魔術師に引き取られて家族として暮らすも、兄と慕っていた少年が魔術師を殺したことで、二人の仲は決定的に壊れてしまった。少年に抑えきれない怒りと悲しみと憎しみを抱く少女、真実に手をかけながら憎しみを甘んじて受け入れて少女を守る少年。歪な二人がそれでも互いを必要とする、相反する感情に引き裂かれながら学園生活を送る物語。
ヴィアとルグの関係性の描写が多くて学園パートが少ないのがちょっと残念。魔力が香りを帯びている個性が面白くて、もっと魔法を使うシーンが見てみたかったな。
宗教が絡む諸々があるので殺されたアルはそれ関係なんだろうなと思いながら、ヴィアとルグが仲間を得ていく続きが読みたいなあと思いました。
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第三機関・異篇卿の拠点への潜入部隊に選ばれたシェルティス。彼は、己の魔笛を解除する手かがりを求め、異篇卿イグニドが知っている魔笛の情報を聞き出そうとする。一方、千年獅レオンの前には意外な敵が現れ……!?(Amazonより)

主要人物がそれぞれ運命の敵を見出す第7巻、といった感じでしょうか。第1部完というだけあって最後の最後にどでかい波がきた!
シェルティスの秘密が楽園を揺らすようですが、ここにユミィとモニカの恋模様もぶっ込まれるのか……。シェルティス頑張れ。まじ頑張れ。私はシェルティスが目指した塔の頂上へ、それが最も深い底へ落ちることであっても、ユミィとともに世界を変えてくれると信じているから。
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獣人の国の獅子王と政略結婚をすることになった王女に仕えるメイド、ソニア。彼女にはある密命があった。それは獅子王の暗殺! 主のため、悲壮な決意を胸に獣人の国に向かったソニアを待っていたのは、野蛮な獣ではなく、優しい獣人達だった。王の片腕である黒豹の騎士クレインと親しくなり、ソニアの決意は次第に揺らいでいく。そんなある日、訪ねてきたクレインが人の姿に変化して…。え? 獣人ってお腹が空くと人の姿に変わるんですか? メイドと獣人騎士との人外ラブ!!(裏表紙より)

かっっっっっっっっっっわいすぎか!!!?!?!? と悶え打ったメイドと獣人騎士の恋愛ファンタジー。設定が巧みすぎてきゅんきゅんしたしめちゃくちゃ楽しかった!
顔に傷を負ったため不遇の扱いを受けている心優しい王女は、父王の命令で下賤とされている獣人国の王に嫁ぐ、普通ならこれが主役なんでしょうが、主人公は王女に仕える孤児だったメイドのソニア。王女様を絶対お守りする! という強い使命感を残酷な王に利用され、王女が嫁ぐ獣人国の王を暗殺しろと命じられるという。
この時点で、ああ王女様は幸せになるし王様はちゃんとやり返してくれるのね、とわかる安心感。
オルデネア王国の日々は新鮮で、獣人たちの描写がめちゃくちゃ好み! 換毛期や冬眠があるとか、仕事のやり方、彼らの身体や個性のこと、読んでいてすごくわくわくしたし、ソニアが生き生きしているのが伝わってきて嬉しかった。
母王妃のことは別にいらなかったかもと思うくらい、王はちゃんと懲らしめられたし、嫁ぎ先でコーネリアはエドガルド王と想いを通じ合わせたし、ソニアは愛する人を見つけて、ルイはトラウマを克服しつつあって、とハッピーエンドにも大満足。
色気たっぷりのエドガルド王も素敵でしたが、不器用で実直な騎士のクレインもヒーローの魅力があって、一冊で二人のヒーローを楽しめるお得感も最高。
めちゃくちゃ楽しかったです。ときめきました!
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Author:月子
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