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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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雑誌やウェブ等で発表された詩をまとめ、加筆修正を行った刺繍。

言葉がとても若い! 読んでいると、なんだか声に出して滔々と語りたくような作品だなあと思いました。思いきり叫んだり、流れるように呟いたりしてみたい。
言葉の並びが、どこにも所属できない、曖昧な場所に漂っている感じがあって、不思議な読み心地でした。
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まがいものの伯爵令嬢だとバレないように、死んだふりをして婚約話から逃げ出した少女マリア。彼女は隣国の王子レイヴァルトのおかげで、夢だった薬師となり、充実した日々を送っていた。そんなある日、ガラスの森に棲む幻獣のハムスター達に異変が!? それは、とあるガラスの木に咲いた花が原因だと王子に教えられて……。この花が幻獣達だけじゃなく、町の人達の恋心を大暴走させているのなら、全力で特別なお薬を作って治療します! 幻獣に愛されまくる少女の薬師ライフラブコメディ第2弾!(裏表紙より)

貴族の血を持たない元伯爵令嬢でいまは薬師のマリアと、幻獣と深い関わりを持つ王子レイヴァルト、そして幻獣の住むガラスの森を巡るファンタジー。第二巻。
表紙の馬に乗ったハムスターに笑い、ピンナップのエプロンをしたハムスターにまた笑い。作中でも、当たり前にマリアの手伝いをしていくハムスターの可愛らしさに癒されつつも、シュールすぎてやっぱり笑ってしまう。
今回はレイヴァルトが穏やかながらもマリアに迫るという恋愛方面の進展と、ガラスの森と青の薬師関係の謎の一端が明かされるという進展があり。マリアが恐れていた過去の事情に関してはレイヴァルトと、マリアの匂い笑 がお気に入りの女王陛下が何とかしてくれそうでよかったよかった。
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強面だけど心優しいコンビとして国民的人気者の、青春時代の素顔とは?――安アパートで10年間、布団を並べて眠った。二人で舞台に出たら観客も二人だった。トイレには「みー君へ」と書かれた富澤から伊達へのメモが貼られていた。恋人も嫉妬する(!?)長~蜜月!笑いを心底愛し、震災後の東北を支援し続ける二人の、バイタリティの原点。

芸人になるまでの話、芸人になってから、そしてM-1優勝、その後のこと、と二人の視点で当時のことを振り返る内容。
そうやって書いているんでしょうけれど、お互いにお互いを見て感じていることがほとんど相違ないのがすごいなあ。長く一緒にいるからこそ自然と感じ取れるようになるんだろうな。
相手を相方と信じて、怠けつつも、最後にはスターへの道を駆け上がるサクセスストーリーとして読めて、M-1グランプリの描写はすごく興奮した。しのぎを削る場で負けて悔しいと思いながら「頑張れ」と言える人は、徳が高い人だなあ……。そんな風な人間になりたい。
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中国にかわり技能実習生の最大の供給国となったベトナム。「労働力輸出」を掲げる政府の後押しもあり、日本を目指す農村部の若者たち。多額の借金を背負ってまで来日した彼らの夢は「三〇〇万円貯金する」こと。故郷に錦を飾る者もいれば、悪徳ブローカーの餌食となる者もいる。劣悪な企業から逃げ出す失踪者は後を絶たない。日越の関係機関、実習生、支援団体を取材し、単純労働者の受け入れ先進国・韓国にも飛んだ。国際的な労働力移動の舞台裏を全部書く。(カバー折り返しより)

いかにメディアで流れている外国人労働者に関する報道がごく一部の過激な内容のみで構成されているのか、よくわかる本だった。
単純に労働環境の劣悪さが原因かと思いきや、そのほかに「稼ぎたいのに稼げないから」という理由で仕事を求めて疾走する人たちがいるんだな。そしてそうした失踪者が続出するのは、それらに関わる機関が民間企業だったり手続きの歪みがあったりするせいなんだな……。
日本だけでなく韓国のことも最後の方に触れられていますが、やっぱり外国人労働者は人手不足解消のためなのか。労働環境がひどいところはどの国にもあるし、良いところは良いし。冒頭の著者の、成功した技能実習生に対する思いを読み返して、働くってなんだろうな……と遠い目をしてしまった。
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ユミィ護衛の任務を勝ち取るため、チームで選抜試験に参加するシェルティス。今までひとりだった彼は、仲間と協力する戦闘に戸惑ってしまう。一方、ユミィは謎の女性・ツァリに“千年前の記憶”を見せられて……!?(Amazonより)

第4巻。シェルティスたちがチームを完成させる話がメイン。
明らかに味方側に怪しい動きをしている人たちがいて、それとなく世界の秘密に関わる存在がシェルティスやユミィの周りをうろうろしていることがはっきりしてきた。エデン側にもそれらしき存在がいるのがちらついているので、そろそろ話が大きく動きそう。
ヴァイエルのツンツン具合から、秘密とやらはそういうやつかなと思ったら大当たりで笑ってしまった。早めにデレてほしい。絶対に頼りになるから。
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クビを宣告されたプライドばかり高い圭輔、自身の夢と家族との間で葛藤する武、やりたいことが何もない超現実主義の心花……。そんな彼らが、ど田舎のスーパーなどで働きながら、共に野球をするはめに。目標はまさかの全国制覇!? はみ出し者の彼らは、人生の逆転ホームランを放つことができるのか。かっこ悪くて愛おしい、大人たちの感動物語。(Amazonより)

めちゃくちゃ面白かった。最後感極まっちゃった。
プロ野球という輝かしい舞台を思い、あるいは憎み、それでも嫌えない、野球を愛した人たちが社会人野球で再生する。町おこしの一環として田舎にやってきた寄せ集めの集団が各々の物語を持って優勝を目指す。諦められない、俺はここで終わりなのか? という問いに対する答えがタイトル「ゲームセットにはまだ早い」なんだ、と思うと最後泣けて泣けてしょうがなかった。
試合の描写もわかりやすくて、手に汗握る。こういうドラマを野球好きの人たちは愛しているんだろうな、と思わせる熱を感じました。
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モニカと共に部隊を結成するシェルティス。三人目の隊員として、華宮という風変わりな少女をスカウトするのだが……。同じ頃、天結宮で護士行方不明事件が発生して!? 自分の信じた道を進む、重層世界ファンタジー。(Amazonより)

第3巻。敵側が少しずつ姿を見せてきつつ、シェルティスも少しずつ仲間を増やしているところ。まだ全体像が謎で、この世界が何と戦わなければならないか、ほとんど見えないのがもどかしい。本当の敵は外にいるのか? というのも重要なところかも。
しかし相変わらずシェルティスは強いなあ……。けれどユミィとの絡みがないのが! 寂しい! ますます二人が早く一緒に要られますようにと祈ってしまう。
このシリーズ、結構女子率が高いのにハーレム感がなくて読みやすくてよいな……。いやでも微妙に矢印を向けられている感じがもぞもぞしちゃうけど……。
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今宵も、夜明宮には訪いが絶えない。泊鶴宮の蚕室で、大切な繭がなくなったという宮女……。一方、花娘を通じ城内での謎多き失せ物探しも舞いこんで!? 烏妃を頼る者は日に日に増え、守るもののできた寿雪の変化に、言いようのない感情を抱く高峻。やがて二人は、真実眠る歴史の深部へ。鍵を握るのは名もなき幽鬼か、あるいは——。圧倒的中華幻想譚、待望の第四弾!!(裏表紙より)

じりじりと世界の秘密に近付いている第四巻。思惑はそれぞれあるだろうけれど、やっぱり根本は烏漣娘娘なのか。後宮妃の懐妊もあり、5巻はよりいっそう大変なことになりそうな予感がするぞ……。
賑やかになった居場所に落ち着きを見出し、守るべきものだと思う寿雪がとても愛おしく、そして切ない。彼女を孤独に押し込めようとする世界の成り立ちが辛い。『烏妃』がそういうものだと思っている人たち、他にも、沙那賣の在り方。そういうものを守りたい気持ちも、壊したい気持ちも、どちらも守りたいものがあるからで。
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友だちは何よりも大切。でも、なぜこんなに友だちとの関係で傷つき、悩むのだろう。人と人の距離感覚をみがいて上手に〈つながり〉を築けるようになるための本。(裏表紙より)

様々な人間関係の幻想、という言葉にどきりとさせられる。
そうなんだよなあ。大学のサークルのルールのエピソードもそうだけれど、昔といまとではそぐわない考え方やルールがあって、私たちは人間関係のあり方について見直した方がいいのだと思う。私も「一年生になったら」という歌に違和感を覚えた一人だったので、この本を読んで少し楽になった気がします。全員と仲良くできなくてもいいんだ、距離をとってお互いに傷つけ合わない付き合い方があっていいんだ。
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「8号(出版用紙を製造する巨大マシン)が止まるときは、この国の出版が倒れる時です」
――2011年3月11日、宮城県石巻市の日本製紙石巻工場は津波に呑みこまれ、完全に機能停止した。製紙工場には「何があっても絶対に紙を供給し続ける」という出版社との約束がある。しかし状況は、従業員の誰もが「工場は死んだ」と口にするほど絶望的だった。
にもかかわらず、工場長は半年での復興を宣言。その日から、従業員たちの闘いが始まった。食料を入手するのも容易ではなく、電気もガスも水道も復旧していない状態での作業は、困難を極めた。東京の本社営業部と石巻工場の間の意見の対立さえ生まれた。だが、従業員はみな、工場のため、石巻のため、そして、出版社と本を待つ読者のために力を尽くした。
震災の絶望から、工場の復興までを徹底取材した傑作ノンフィクション。(カバー折り返しより)

製紙工場復活までを描くノンフィクション。東日本大震災での出来事を語る本でもあります。
様々な偶然や巡り合わせ、仕事をする人間の矜持といったものが、あの震災の中でも絶えなかったことを心から嬉しく思うと同時に、あの日失われた多くの人々の命を悼みます。
みんな一人の語り手として、経験したことを伝えようとしてくれていた、という著者の思いがすごく心に残ったなあ。
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Author:月子
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