読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

幽宮と楽宮の神の境界である界島へと渡ろうとする寿雪だったが、海底火山の噴火で海路は鎖されていた。噴火の原因が、鼇の神が楽宮の海神を怒らせたことだとすれば、鼇の神を倒すことで怒りは静まる。しかし倒すには烏の半身を取り戻さなければならず、その半身は界島にある。堂々巡りだった。一方、界島を歩く白雷の手には、烏の半身である黒刀が握られていて…?
特別な妃が誘う圧倒的中華幻想譚、ここに完結!(裏表紙より)
寿雪は自分の翼で飛び立ち、望むところに戻ってこられるようになったんだな……と感慨深く読み終わった完結巻。
みんながみんな、誰かの止まり木で、傷付いた翼を癒すものであって、道を指し示すもので、背を押す風だったのかもしれないな。果てしない空ではなく、場所と場所を繋ぐ海、命が生まれるという場所で終わったのが印象的だった。
楪の話がめちゃくちゃ胸に刺さってぶわっと泣いてしまった。生贄が二度も追い返されるって、確かにそれは愛されている、生きなさいって言ってくれる神様がいるんだなあと思ったんですよね。
自由になった寿雪が一人でなくて本当によかった。自分から高峻に会いに行けることはきっと寿雪にとって素晴らしい未来だったと思います。
最後まで楽しみました。ありがとうございました。
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寿雪の銀髪が、衆目にさらされた。その銀髪こそが、前王朝の血を引く証だった。高峻が策をもって隠してきた寿雪の秘密がしられてしまったのだ。しかも寿雪の魂は何処かへと去り、その肉体に宿っているのは“烏”。加えて衣斯哈の行方も不明となり、状況は緊迫の度合いを高める。そんな中、寿雪の魂を呼び戻すためには肉親の存在が必要だという情報がもたらされるが…?
宿命が心を惑わせ、運命が魂を呼び戻す。(裏表紙より)
とうとう寿雪が前王朝の生き残りと知られてしまった。さらに烏が現れ、鼇の神との決戦が迫ろうとしている。完結直前巻らしい、それぞれの緊迫した状況が描かれる第6巻ですね。
第1巻を読んだときは烏がだいぶ得体のしれない感じがあって恐ろしかったんですが、ここまでくると、人の常識外の存在らしい、無垢で直情的な幼い女神なんだなとわかって、憎めなくてどうしようもないなという気持ちになってしまう。
世界が一気に広がった感じがする巻だったので、きっと大丈夫だろうと思いながら次を読みます。

ただし、彼女は俺がロシア語わかることを知らない。
「И наменятоже обрати внимание」
「え、なに?」「別に? 『こいつホント馬鹿だわ』って言っただけ」「ロシア語で罵倒やめてくれる!?」
俺の隣の席に座る絶世の銀髪美少女、アーリャさんはフッと勝ち誇った笑みを浮かべていた。
……だが、事実は違う。さっきのロシア語、彼女は「私のことかまってよ」と言っていたのだ!
実は俺、久瀬政近のロシア語リスニングはネイティブレベルなのである。
そんな事とは露知らず、今日も甘々なロシア語でデレてくるアーリャさんにニヤニヤが止まらない!?
全生徒憧れの的、超ハイスペックなロシアンJKとの青春ラブコメディ!(Amazon
より)
アニメ視聴済み。
ハイスペックな家柄に生まれながらまったくやる気がない少年と、やる気がありすぎて空回り気味なロシアの血が入った美少女の、学園ラブコメ。
面白いのが、普通高校ではなくかなり良い家柄の生まれかつ優秀な生徒が通っている学校であることと、政近自身にその家柄だの期待だののトラウマがあってダウナー系主人公になっているところ。ファンタジー作品の王道設定を上手く現代物に落とし込んであるなあと思いました。アーリャのロシア語の呟きで思いっきり現代ラブコメになる。
1巻は生徒会選挙に向けてやる気を出したところまで。
表紙のアーリャさんが可愛い。コミカライズを含めて読者の心を鷲掴みしたであろうキャラクターデザインの美麗さ、可愛らしさをもしっかり表現したアニメだったんだなあと再確認しました。

皇帝・碧成との間に唯一子をなし、後宮で威勢を誇った寵姫・芙蓉に皇后暗殺の濡れ衣を着せ、追い落とした雪媛。
民衆の間にも雪媛の信奉者は確実に増え、もはや雪媛を脅かすような存在はもういないかと思われた。
しかし芙蓉は、幼い頃から自らを慕い付き従う潼雲を使い、雪媛を陥れようと画策し始めた。
そんな中、雪媛が潼雲を自らの護衛のひとりに任じたことで、未来の記憶を持つ青嘉は警戒を強めていた。
水面下では、雪媛が寵を得たことでそれまで異民族として冷遇されていた尹族は増長を始め、その横暴は雪媛への悪評となり広がりはじめていた。
不貞の疑惑、密偵の暗躍と、いくつもの危機が雪媛へと襲いかかり――? 壮大な中華転生幻想譚、第三弾!(Amazonより)
死んだ奴隷の娘は、過去へと遡り、一族で最も権勢を振るった悪女に宿った、逆光転生中華風後宮もの。
仲間を得ながら自らの道を進む雪媛ですが、このままでは虐げられてしまう尹族を救うはずが、その一族の人間が自らの名前を使って傍若無人に振る舞っていることを知る。これが、こう、常に立場がくるくるとひっくり返る現実の無情さや虚しさ、権力争いをする者たちの諸行無常さを感じさせて……。このときの思いが彼女の未来にきっと大きく影響するんだろうという予感がなんとなくある。

「お前が色づいていくところが見たい」
目立つ左頬の痣のせいで、顔を隠して生きている王女ファウナ。彼女は海神に身も心も捧げる聖王女とは名ばかりの、いてもいなくてもいい存在になっていた。そんなある日、ファウナは母から死んでくれと言われ、彼女の望み通り、海に身を投げた。もう、生きている意味なんてないと思ったから……。
ところが、なぜか海神に助けられ、海底で彼と暮らすことに!しかも、ことあるごとに彼から口づけられて!?
すべてを諦めていた死に損ない王女と海神の純愛ラブファンタジー。(裏表紙より)
次期国王の兄と身分の低い母の足を引っ張るまいと、母の希望通りに死ぬことを決めた王女ファウナ。祭りの日、事故に見せかけて海へ身を投げたけれど、目が覚めたらそこは海の中。ファウナを助けたのは国が祀る海神で。
あちこちに散りばめられている設定が特に深掘りされず話が進んで終わってしまい、こんなところでいきなり都合のいい設定が明かされるのか……みたいなものが多くて消化不良。頬の痣はなんだったの? 守り石ってそれだけの役割? 穢れってどうにもできないの? ノクト周りのあれそれってアリなのか? ミロスの感情が見える設定ってもうちょっと何かなかったの? 死を命じた実母が改心するような展開もなし……? 二人は幸せな結婚をしたようだけれどちょっと他人事のように読み終わってしまいました。

WEB制作会社「キングクラブ」に勤める三条のの香は、著作権のトラブルでチームが解散してしまう。そこへ著作権のスペシャリスト葉金塔子から新プロジェクトチームへの参加を求められる。塔子とともに「著作権」について学びながら、チーム内の意識改革とプロジェクト成功のために奮闘していくが……。
著作権の基本がわかるよう、身近な具体例を取り上げながらマンガと本文で展開していきます。文章、写真、イラスト、デザインなどの章に分かれ、著作権のことを知りたいクリエイター必読の入門書。(Amazonより)
文章、写真、イラスト、デザインにおける著作権の入門書。
合間に漫画を挟みつつ、一項目辺り1ページ、時々2ページくらいで解説されているので入り口としてはとてもわかりやすい。
こういうのを読むといつも思うのが、著作権的には問題ないとしても、人の感情はそうじゃないよなあということ。誰でも考えることだとしてもそれを身近な人が形にしたら微妙な気持ちになるよなあ。オリジナリティって難しい。

雪媛が貴妃として皇宮に入ってから半年、皇帝・碧成は体調を崩しがちになっていた。実は雪媛が碧成を殺そうと毒を盛っているのだが、碧成は飲むと一時的に体調が上向くことから雪媛が煎じる薬を飲み続け、神女としての名声は高まるばかり。一方、碧成の娘を産み、後宮を掌握していた寵姫・芙蓉の影響力は健在だった。芙蓉のもとには、雪媛を忌々しく思う者達が集まり…?(Amazonより)
誰の話が始まったんだろうと思ったら、そういうことか……という、中華風後宮もの。
巻き戻り要素は少なめで、皇后と寵妃と雪媛の立ち位置の再確認と、今後のための地固めの第2巻という印象。でもまさか記憶喪失になるとは思わなかった。
自らの望むものを手に入れるために動きながら、彼女の慈悲の心が失われていないのが良いと思うと同時にすごく不安だ。そのせいで取り返しのつかないことになりそうなんだよなあ……というのを青嘉も感じているんだろうなあ……。

日々、お役目を真面目にこなしている聖女ルーナ。彼女の日常は、一度も失敗したことがない国を守る結界が張れなかったことで一変した。婚約者の第一王子に、偽聖女だと咎められ、婚約破棄を突き付けられたうえに、魔物がひしめく魔の森へと飛ばされてしまったのだ! 当然のように魔物に襲われ、死を覚悟したその瞬間、第二王子ラゼットに救われて――。王宮で散々な扱いを受けたときも、命の危機にも駆けつけてくれるあなたがいるから、くじけないでいられる。
明かせなかった恋心が花開く追放聖女のラブファンタジー。(裏表紙より)
平民ながら聖女の証が出現したせいで聖女になったルーナ。聖女だからと公爵家の養子となり、第一王子と婚約しているものの、婚約者からは疎んじられ、彼と恋仲の義妹には悪評を吹聴され、身を守るために訂正することもできず虐げられるままになっている。けれどその能力は間違いなく本物だった。
阿呆の第一王子と自己評価高すぎの馬鹿令嬢に何もかも奪われた、ように見えながら、何一つ損なわれなかった自分自身と、それを助けてくれる第二王子とその仲間たちとともに聖女の仕事でやり返す。
ルーナとラゼット、とても可愛らしい。白と黒かあ、お似合いだなあ。市井出身だからか根っこがたくましいルーナ、悪し様に言われて俯くしかないラゼットを庇うところが、幼なじみの男の子を庇う気の強い女の子という関係性っぽくて微笑ましかった。でも大事なところではちゃんと有能かつ強いラゼットがいいんだよねえ。
今回も敵役が大変な阿呆で面白かった。その自信はどこから……? という無能さよ。しかし一番許せないのは状況を把握できていなかった王家と養家の公爵家だよな。ルーナが死んだら国防に影響が出ていたかもしれないのに。

社交界で燦然と輝いていた公爵令嬢リディアナの世界は、男爵令嬢に騙された愚かな令嬢と知れ渡った日から一変した。婚約は破棄され、国内での立場は地に堕ち、隣国へ逃げるように遊学することになってしまった。それもこれも、すべては自分のせいだと受け入れていたけれど……。商人のふりをしている騎士アレクサンダーに出会ったことで、彼女の運命は動き出し!? どんな姿の時でも助けてくれるあなたに、惹かれずにはいられないの。この恋が叶うなんて思えないのに——。
苦しい恋で輝く令嬢の純愛ラブファンタジー。(裏表紙より)
平民出身の男爵令嬢の言葉を鵜呑みにして、ある令嬢へのいじめを先導し、真相が明らかになった後は「公爵令嬢であるにもかかわらず騙され利用された愚かな娘」とされ、婚約は破棄し、他国へ逃げるように遊学に出たリディアナが、過去を省みつつ、彼女らしさを損なわないまま新しい出会いを得る話。
めちゃくちゃリディアナがいい子! どうしてマリーナなんかの言いなりになったのかという理由が明らかになっていたり、フィオーリをいじめた行動力や強さを今度は正しい形で使えたりと、ちゃんと救済される話になっていてよかったなあ。
しかし敵役がちょっと……思い込みが激しい男性(親は止めたり止めなかったり)と、悋気の強い女性(嫉妬のあまりヤバい組織に手を貸す)って、書き出してみるとやっぱり相当アレだな……。話が通じない人が心底怖いと最近思っているので、ジェレミィはともかくイグナルトが本当に怖かった。
リディアナのことだろうから、アレクと結婚するとなったときはフィオーリやアドニスにちゃんと報告して許可をもらうのかなあとか、一度帰国したときに色々ありそうだなあ、などと考えました。でもきっと幸せになれると思う。
