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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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王弟殿下とお掃除侍女 掃除をしていたら王弟殿下(幽霊つき)を拾いました (一迅社文庫アイリス)
王宮でお掃除侍女として働く貧乏子爵家の娘アメリア。廊下に落ちていた黒モヤまみれの物体をモップでこすったら、中から出てきたのは天使のような美青年——神官長をつとめる王弟殿下だった!? 慌てて逃げ出したアメリアは、家族にも秘密にしていた浄化能力に目をつけられ、王弟つき侍女に配属変えされてしまい!?「君のモップさばきに惚れたんだ」…って、それは何の告白ですか?
憑かれ体質の王弟殿下とお掃除侍女のお仕事ラブ★(裏表紙より)

掃除によって悪霊を浄化する能力を持った子爵令嬢と、憑かれやすい王弟殿下のラブコメ。当たり前のように仕事をするアメリアがなんかいい。その分、王弟殿下セドリックはすごく策士というか、ゆるふわっぽく見せかけて実は結構やり手ですね? という根回しの良さを感じたので、そんな彼がアメリアに執着するところがとてもラブコメだなあと思いました。
一番意外だったのはたぬきがそんなに活躍しないことでした笑 もっとマスコットキャラっぽい動きをするのかと思ってた。
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後宮の烏 3 (集英社オレンジ文庫)
「梟」が残した羽根に、自らの行く末を重ねる寿雪。先代の戒めに反し夜明宮は孤独から遠ざかるも、寿雪自身は虚しさから逃れることが出来ずにいた。烏妃の元には、今宵も訪問者が絶えない。泊鶴宮での怪異は、やがて烏漣娘娘への信仰を脅かす『八真教』へと通じて? 他方、高峻は烏妃を「烏」から解放する一筋の光明を見出し、半信半疑ながらも寿雪と共にあることを決め!?
真の"救い"は光であり、葛藤……歴史が再び動き出す——(裏表紙より)

それまであんまり描かれていなかった、世界観の説明が冒頭から結構豊富に書かれていて、ちょっとびっくりしてしまった。読み落としている可能性が高いけれど、なんとなく大陸のように思っていたから、こういう込み入った世界だとは思わなかった。
それはともかく。
少しずつ寿雪が孤独から解放される一方で、彼女を含めたいろんな人の寂しさが深まっているような気がする三巻だった。新しい登場人物たちもそれぞれ裏があるようで、異なる寂しさや孤独を抱えた人たちが集まっている感じがとても好きなんだけれど、いつかばらばらになる予感もあって、とても切ない。
世界図が出たことで大河になりそうなので、この物語の行き着く先が楽しみだ。
旦那様の頭が獣なのはどうも私のせいらしい (一迅社文庫アイリス)
負の感情を持つ人の頭が獣に変化して見えることから引きこもっていたローゼマリー姫。頭が獣に変わらないクラウディオ王子に出会い彼とスピード結婚するけれど、彼女以外には旦那様の頭が恐ろしい獅子に見えているらしくて——!? え? 私にだけ旦那様が人間の頭に見えているんですか!? 俺の魔力を返せと言われても、返し方なんてわからないのですが……。獣の頭を持つ大国の王子様と引きこもり姫の、異形×新婚ラブファンタジー★(裏表紙より)

人の顔が獣に見える姫君と、獣の顔を持ちながら姫にだけは人間の顔に見えている王子様のラブファンタジー。タイトルの印象からどたばたするのかと思いきや、引っ込み思案でおとなしい姫が、マイナスから始まる結婚と王子様の気持ちを変えていく可愛らしいお話でした。
クラウディオ王子のギスギスっぷりが続くのが結構きつかったのは、ローゼマリーがやり返さないしあんまり怒りもしないからだったかもしれない。多少なりとも反発して欲しかったんだろうなあこれを読んでいたときの私の心理状態は……。
結局二人はどんな初対面だったのとか、魔力を奪ったって方法は? とか、わからないところがあってもうちょっと読んでいたかった。
マンガでわかる アンガーコントロールガイド
怒ってばかりで自分が嫌になる瞬間、ありませんか?
「怒り」を「コントロール」する入門書のようなもの。怒りをなくすんじゃなく、たとえば怒りを感じた瞬間に五秒待つとか、義務感や役割からくる怒りは危険だとか、自分が怒ったことを書き出していってそれを0〜100まででランクづけして自分の沸点を探るとか、怒りを制御するためのやり方って実は結構色々あるんだなあと思いました。こういう感情を制御する方法で「考え方を変えなさい」っていうのに終始するように思えるんですけど、これはそれだけじゃなくて具体的な作業を紹介してくれているところがあるので面白かった。
君は月夜に光り輝く (メディアワークス文庫)
大切な人の死から、どこかなげやりに生きてる僕。高校生になった僕のクラスには、「発光病」で入院したままの少女がいた。月の光を浴びると体が淡く光ることからそう呼ばれ、死期が近づくとその光は強くなるらしい。彼女の名前は、渡良瀬まみず。余命わずかな彼女に、死ぬまでにしたいことがあると知り…「それ、僕に手伝わせてくれないかな?」「本当に?」この約束から、止まっていた僕の時間がふたたび動きはじめた――。読む人みんなが涙――この圧倒的感動に、山口幸三郎、綾崎隼、loundrawも大絶賛! “今を生きる”すべての人に届けたい、最高のラブストーリー。(Amazonより)

発光病という不治の病に侵されたクラスメートの少女と、たまたま接点を持った主人公が彼女の「死ぬまでにやりたいことリスト」を代わりに達成していく。だが主人公もまた喪失を経験したことがあり。
傷ついている人たちがみんな苦しくて、痛くて、それでも生きなくてはならないのかと絶望に打ちひしがれながらも前に進もうとする。ファンタジックな青春小説だなあと思いました。拙くて不器用な感じが伝わってきて、胸がひりひりした。
異世界居酒屋「のぶ」 (宝島社文庫)
居酒屋「のぶ」の正面入口は、なぜか異世界に繋がっている。古都と呼ばれるその街には中世ヨーロッパのような、しかし全く別の文化が息づいていて、そこに住む衛兵たちや貴族、聖職者、ギルドのマスターなどが、今日もこの居酒屋の暖簾をくぐる。彼らは今まで味わったことのなかった“トリアエズナマ”という冷えた酒に驚き、未体験の料理に舌鼓を打つのだ。新感覚の異世界グルメファンタジー。(裏表紙より)

連作短編集。謎の居酒屋「のぶ」を訪れる人々の視点から、謎の「タイショー」と給仕の「シノブ」が出す料理を美味しく味わうグルメもの。
話が進むにつれて「のぶ」が古都に根付くように、しっかり異世界と関わってしまう事件も起こったりして、楽しく読みました。食べるものへの執着はすごいというか、人に愛される店ってすごいなあとか、いろいろ思ったけれど一番は居酒屋料理は本当に美味しいよなあということでした。揚げ物、食べたい!
【電子オリジナル】ガラスの靴たたき割ります! シンデレラの娘と麗しき侍女(♂) 「シンデレラの娘」シリーズ (集英社コバルト文庫)
続刊行決定!! の注目シリーズ第二弾。千年王国では、二十歳を過ぎれば嫁き遅れ。規格外ヒロインのクリスティーナ、通称・骨董姫ことクリスと訳あり侍女(♂)のステファニーちゃんが大活躍の連作短編ミステリー! 今宵も華麗なる千年王国、プルーリオン公爵領メリーディエスの街は平和ながらも賑やかなようで……? クリスが欠伸まじりに観劇に向かったのは、本物の「ガラスの靴」が使われているという噂もある、話題の歌劇『シンデレラ』。しかし上演開始直後、劇場は暗転!? 煌めく「ガラスの靴」が姿を消してしまい……? 『ガラスの靴より輝く靴(リアル・ジュエル・スリッパー)』より。/あろうことか骨董姫を狙ったスリの少年を、ネームレス・ジャックと名付け公爵城に迎えることになったクリスだが……? 『我が麗しの若き騎士(マイ・フェア・ボーイ)』より。「かたや睦言」「かたや脅迫」W王子からの求婚ラブコメ『ガラスの靴はいりません! シンデレラの娘と白・黒王子』の少し前のお話――。(Amazonより)

電子オリジナル。『ガラスの靴はいりません!』の前日譚で、クリスとステファニーが領内の事件を解決する連作短編集。謎解き要素があったり、クリスの賢さが際立っていたり、お裁きが清々しかったりと、面白かったです。
クリスが本当に頭のいい女性なんだなあと思いつつも、自堕落っぷりが羨ましくてならない笑 いや、ちゃんと考えてぐうたらしているんですけど、ここまで清々しく「公爵家を途絶えさせるために放蕩します」とやりきる覚悟があるのはすごいと思います。
有能侍女のステファニーちゃんは、クリスに夢中なんだなとわかるところもあり、このまま二人で突き進んでいってほしい。
ガラスの靴はいりません! シンデレラの娘と白・黒王子 (コバルト文庫)
千年王国では、二十歳を過ぎれば嫁き遅れ。かつては「比類なき一粒真珠」と称えられたクリスティアナも、今やぽっちゃり上等な三十路となり、色恋とは無縁の放蕩生活を謳歌していた。ところがある日……王国の美しき双子の王子から、なぜか同時に求婚されて!? 「僕を愛して」「俺を欲しろ」…もちろんお断りなクリスティアナは全力逃亡しながらも王子と自身の過去に向き合うことになって……?(Amazonより)

三十路、ぽちゃぽちゃで、贅沢ばかりの放蕩生活を送るクリス。彼女の両親は身分違いの恋を遂げた王子と庶民の娘で、戯曲シンデレラの題材にもなった二人だ。そんなクリスは父親から、この公爵家の歴史を終わらせろと言われ、結婚もせず財産を食いつぶすことに精を出している。
という状況で、次期国王と目されている双子王子から求婚を受けてしまう、逆ハーレムものです。
この双子王子の攻勢がかなり気持ち悪くて笑 でも同じことを言葉を変えながら繰り返されるの、コメディ感強くてめっちゃ好きです。双子の二人から迫られるから楽しいんだよなあ。
隠しキャラ的なステファニーちゃんもいい味が出ていて、楽しかったです。
女王の化粧師 (ビーズログ文庫)
五人の候補者が次期女王の座を競う小国デルリゲイリア。ある日、花街の化粧師であるダイの下に、女王候補の遣いと称する男ヒースが現れる。ダイの腕を見込んだ男は、専属の職人にとダイを誘うが、主となる娘は“最も玉座から遠い”と言われていて!?「わたしにできることはただひとつ。あなたを、あなたが望むように美しくするだけ」グランドロマン開幕!(裏表紙より)

序盤も序盤で、もっと先が読みたい! と思わせる作品でした。面白い!
花街の娼婦の子どもとして生まれて化粧師として生きるダイは、女王候補の使いであるヒースに引き抜かれ、ミズウィーリ家の女王候補マリアージュの化粧師となる。だが癇癪持ちでわがまま、世間知らずのマリアージュは容姿のこともあって誰からも期待されていない。もちろん自身も失意の底にいる……。だがダイの化粧と言葉が少しずつ彼女を変えていこうとする。
大きな物語の一部だけなのでもうほんと、もうちょっと分厚くして出してくれないか!? という気持ち。ここからじゃないですか! ここからめっちゃ面白くなるやつ! もおおお!!(だんだん!)って感じです。
ここまででも長期シリーズになってほしいなあという面白さなので、次巻めっちゃ待ってます。
王子の求婚は淫らで蜜甘~身代わりですが婚約者になりました~ (ヴァニラ文庫)
侯爵令嬢テレジアの身代わりとなったエリシアは、王子・ロイバッシュに求婚されてしまう。美しい赤い髪をもち『緋色の闘神』と呼ばれて恐れられているロイだったが、激しい執着と甘すぎる相武でエリシアを快楽に染めていく。「すべて私のものだ」絶え間なくロイに愛を囁かれ惹かれていくが、彼の側近に別人ではないかと詰め寄られ…!?(裏表紙より)

浅いところをなぞるような話……というのか、台本を読んでいるような簡素さでびっくりしました。TL小説って濃厚なラブシーンが必須ではなかったのか。
エリシアはどこまでも流されていくのはさすがにちょっとなあ。もうちょっと「本当のことを言わなくちゃ」って葛藤してほしかった。こういうジャンルの作品はヒロインに甘いのはわかっているんですけれども。
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Author:月子
読んだものやら見たものやらの記録
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