読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

乙女ゲームの悪役令嬢・セシリアに転生したアラサーOLの神崎真理子。このままでは処刑ENDまっしぐら! 運命を変えるべく、手始めにカイゼル王子(腹黒)との婚約イベントを失敗させようとするが「貴方のような方は初めてです」と逆に気に入られてしまい!?その後も個性の強い攻略対象者達からの求愛が止まらず……!? 怒涛の逆ハーラブコメ!(裏表紙より)
第4回カクヨムコン特別賞受賞作の書籍化作品。悪役令嬢に転生した元OLが、ヒロインの代わりに逆ハー攻略をしてしまうお話。
ゲームの知識以外は現代知識でチートすることもなく、ヒロインのイベントをかっさらい続けるわけでもなく、誰かと協力して自分の願いを達成するわけでもなく……。まるでアプリの乙女ゲームシナリオを淡々と読んでいるような感じだったんですが、最後の最後で、ああ、主人公がセシリアだったからかと腑に落ちました。
PR

あたしはメアリ・キャサリン・ブラックウッド。ほかの家族が殺されたこの屋敷で、姉のコニーと暮らしている……。悪意に満ちた外界に背を向け、空想が彩る閉じた世界で過ごす幸せな日々。しかし従兄チャールズの来訪が、美しく病んだ世界に大きな変化をもたらそうとしていた。“魔女”と呼ばれた女流作家が、超自然的要素を排し、少女の視線から人間心理に潜む邪悪を描いた傑作。(裏表紙より)
誰しも心の中に抱く、ちょっとした意地悪な気持ちがあると思うんですが、それが小さな村で集団的に大きくなると、憎しみや暴力として降りかかるのは、本当に怖いと感じるんですよね。コントロールが効かない感じ……なんて思っていたら、このコントロールの効かなさが最終的にメリキャットに感じられてぞーっとしました。これ、ある意味語り手を信用しちゃだめなやつですね。

『風の谷のナウシカ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』etc…ジブリはなぜ常に予想を超えるヒットを生みだし続けることができたのか。そこには作品の力に加え、プロデューサーである著者と、仲間たちの力があった。「宣伝の本質は仲間を増やすこと」という思想の下、監督と激論を交わし、企業を巻き込み、駆けずりまわり、汗まみれになって体得してきた経験則とは——。秘話満載で綴る、三〇年間の格闘の記録。(裏表紙より)
これまで読んできた鈴木敏夫さんのジブリ関係の本というと、作品とか制作現場の話が多かったように思うんですが、これは鈴木さん自身の仕事、宣伝やプロデュースにかなり筆が割かれています。時代に即して宣伝を変えたり、仲間とどう繋がってきたのかという話があったり、とても面白く読んだ。
個人的にはずっと不思議だったことの理由がわかって納得できました。私は映画の宣伝スポットとか予告を見るのが好きなんですが、ジブリの初期作ってどうも、作品世界とはちょっと違うようなコピーや宣伝ナレーションが入っているような気がしていて。わかりやすいはわかりやすいんだけど、どうしてこう、言い方は悪いんですが「おじさんがファンタジーについてわかりやすく説明している感」があるんだろうと思っていたんですよね。そういう積み重ねでそういう人たちが作ってたからなのかーと思いました。

『CREA Traveller』連載時から人気のガイド・エッセイが待望の文庫化。1995年から続ける個人サイトでは3000軒におよぶレストラン・レビューを書き、おいしい食事のためには労を惜しまない著者が、悩みに悩んで選び抜いた15エリア珠玉の二泊三日旅。旅先の食事は絶対に外したくない人必見の旅(食べ)エッセイ。旅のお供に、かばんにどうぞ。(裏表紙より)
金沢、伊勢志摩、仙台、高知、札幌、広島・尾道、大阪、那覇、長崎、軽井沢、秋田、名古屋、福岡、京都、東京というエリアで、二泊三日するなら何を食べるか、コースを作ってみたという本。二泊三日じゃ足りない! というのが伝わってくるようだった。食時期に行く回数があるから全部回れないものなあ。
食エッセイというよりは紀行文に近かった。これはこれで面白いな。

王宮でお掃除侍女として働く貧乏子爵家の娘アメリア。廊下に落ちていた黒モヤまみれの物体をモップでこすったら、中から出てきたのは天使のような美青年——神官長をつとめる王弟殿下だった!? 慌てて逃げ出したアメリアは、家族にも秘密にしていた浄化能力に目をつけられ、王弟つき侍女に配属変えされてしまい!?「君のモップさばきに惚れたんだ」…って、それは何の告白ですか?
憑かれ体質の王弟殿下とお掃除侍女のお仕事ラブ★(裏表紙より)
掃除によって悪霊を浄化する能力を持った子爵令嬢と、憑かれやすい王弟殿下のラブコメ。当たり前のように仕事をするアメリアがなんかいい。その分、王弟殿下セドリックはすごく策士というか、ゆるふわっぽく見せかけて実は結構やり手ですね? という根回しの良さを感じたので、そんな彼がアメリアに執着するところがとてもラブコメだなあと思いました。
一番意外だったのはたぬきがそんなに活躍しないことでした笑 もっとマスコットキャラっぽい動きをするのかと思ってた。

「梟」が残した羽根に、自らの行く末を重ねる寿雪。先代の戒めに反し夜明宮は孤独から遠ざかるも、寿雪自身は虚しさから逃れることが出来ずにいた。烏妃の元には、今宵も訪問者が絶えない。泊鶴宮での怪異は、やがて烏漣娘娘への信仰を脅かす『八真教』へと通じて? 他方、高峻は烏妃を「烏」から解放する一筋の光明を見出し、半信半疑ながらも寿雪と共にあることを決め!?
真の"救い"は光であり、葛藤……歴史が再び動き出す——(裏表紙より)
それまであんまり描かれていなかった、世界観の説明が冒頭から結構豊富に書かれていて、ちょっとびっくりしてしまった。読み落としている可能性が高いけれど、なんとなく大陸のように思っていたから、こういう込み入った世界だとは思わなかった。
それはともかく。
少しずつ寿雪が孤独から解放される一方で、彼女を含めたいろんな人の寂しさが深まっているような気がする三巻だった。新しい登場人物たちもそれぞれ裏があるようで、異なる寂しさや孤独を抱えた人たちが集まっている感じがとても好きなんだけれど、いつかばらばらになる予感もあって、とても切ない。
世界図が出たことで大河になりそうなので、この物語の行き着く先が楽しみだ。

負の感情を持つ人の頭が獣に変化して見えることから引きこもっていたローゼマリー姫。頭が獣に変わらないクラウディオ王子に出会い彼とスピード結婚するけれど、彼女以外には旦那様の頭が恐ろしい獅子に見えているらしくて——!? え? 私にだけ旦那様が人間の頭に見えているんですか!? 俺の魔力を返せと言われても、返し方なんてわからないのですが……。獣の頭を持つ大国の王子様と引きこもり姫の、異形×新婚ラブファンタジー★(裏表紙より)
人の顔が獣に見える姫君と、獣の顔を持ちながら姫にだけは人間の顔に見えている王子様のラブファンタジー。タイトルの印象からどたばたするのかと思いきや、引っ込み思案でおとなしい姫が、マイナスから始まる結婚と王子様の気持ちを変えていく可愛らしいお話でした。
クラウディオ王子のギスギスっぷりが続くのが結構きつかったのは、ローゼマリーがやり返さないしあんまり怒りもしないからだったかもしれない。多少なりとも反発して欲しかったんだろうなあこれを読んでいたときの私の心理状態は……。
結局二人はどんな初対面だったのとか、魔力を奪ったって方法は? とか、わからないところがあってもうちょっと読んでいたかった。

大切な人の死から、どこかなげやりに生きてる僕。高校生になった僕のクラスには、「発光病」で入院したままの少女がいた。月の光を浴びると体が淡く光ることからそう呼ばれ、死期が近づくとその光は強くなるらしい。彼女の名前は、渡良瀬まみず。余命わずかな彼女に、死ぬまでにしたいことがあると知り…「それ、僕に手伝わせてくれないかな?」「本当に?」この約束から、止まっていた僕の時間がふたたび動きはじめた――。読む人みんなが涙――この圧倒的感動に、山口幸三郎、綾崎隼、loundrawも大絶賛! “今を生きる”すべての人に届けたい、最高のラブストーリー。(Amazonより)
発光病という不治の病に侵されたクラスメートの少女と、たまたま接点を持った主人公が彼女の「死ぬまでにやりたいことリスト」を代わりに達成していく。だが主人公もまた喪失を経験したことがあり。
傷ついている人たちがみんな苦しくて、痛くて、それでも生きなくてはならないのかと絶望に打ちひしがれながらも前に進もうとする。ファンタジックな青春小説だなあと思いました。拙くて不器用な感じが伝わってきて、胸がひりひりした。

居酒屋「のぶ」の正面入口は、なぜか異世界に繋がっている。古都と呼ばれるその街には中世ヨーロッパのような、しかし全く別の文化が息づいていて、そこに住む衛兵たちや貴族、聖職者、ギルドのマスターなどが、今日もこの居酒屋の暖簾をくぐる。彼らは今まで味わったことのなかった“トリアエズナマ”という冷えた酒に驚き、未体験の料理に舌鼓を打つのだ。新感覚の異世界グルメファンタジー。(裏表紙より)
連作短編集。謎の居酒屋「のぶ」を訪れる人々の視点から、謎の「タイショー」と給仕の「シノブ」が出す料理を美味しく味わうグルメもの。
話が進むにつれて「のぶ」が古都に根付くように、しっかり異世界と関わってしまう事件も起こったりして、楽しく読みました。食べるものへの執着はすごいというか、人に愛される店ってすごいなあとか、いろいろ思ったけれど一番は居酒屋料理は本当に美味しいよなあということでした。揚げ物、食べたい!