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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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世界のへんな肉
地域紙の記者を経て世界放浪の旅に出た著者。訪れた国は100にのぼる。その国でしか食べられない肉や魚がある。驚きの肉や魚とそれを食べたエピソードがまとまった一冊。初出は「おとなの週末.com」の連載「世界一周"仰天肉グルメ"の旅」。

すごく面白かった。インドで牛という比較的ソフトなものから始まって、羊の脳みそ、ラクダ、キリン、アルマジロ、カブトガニなどなど。食べた国でのエピソードとともに、食べた料理と味の感想もあり、すごく興味をそそられました。
そそられたんですが、あんまり美味しくなさそう……笑 そういう風に食べるっていうことはいままでそうやって食べられてきたってことなんでしょうが、すごく野性味あふれているのでなんとか美味しく調理できないものかなあと読みながら考えてしまった。
ダチョウは食べたことがあるので、兎やカエルくらいは一回食べてみたい。
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後宮の烏 (集英社オレンジ文庫)
後宮の奥深く、妃でありながら夜伽をすることのない、「烏妃」と呼ばれる特別な妃が住んでいる。その姿を見た者は、老婆であると言う者もいれば、少女だったと言う者もいた。彼女は不思議な術を使い、呪殺から失せ物さがしまで、何でも引き受けてくれるという——。時の皇帝・高峻は、ある依頼のため烏妃の許を訪れる。この巡り合わせが、歴史を覆す禁忌になると知らずに。
誰もが知る"彼女"の、誰も知らない正体。(裏表紙より)

面白かった! あわいの世界を描きながら中華後宮ものという、華やかな場所を選びながらもしっとりとした雰囲気を楽しみました。
なにせ語句の選び方が綺麗なんだよなあ。中華ものはどっしりした印象があるんですがこの作品は語句が優美で綺麗な気がして、雰囲気にとても合っていたと思います。
後宮ものなのでどろどろかと思いきや、そうしたものとは薄い壁を一枚隔てたところにあって、謎解きも妖しのものとそのわざを用いていて美しくてファンタジックだなあと感じました。こういう柔らかくてしとやかなお話、好きです。恋愛に振り切らないところもとてもよかった。
夏は終わらない 雲は湧き、光あふれて (集英社オレンジ文庫)
弱小野球部の三ツ木高校は、エース月谷と主将笛吹のもとで確実に実力をつけていった。急成長を遂げるチームの中、捕手の鈴江は月谷の投球に追いつけず苦しむ。一方、ライバル東明学園の木暮も、思わぬ乱調でエースナンバーを剥奪される危機に。それぞれが悩みと熱い想いを胸に秘め、最後の甲子園へ向けて走り出す!! 感動の高校野球小説、クライマックス!
まばゆいほどにきらめいていた、あの夏。(裏表紙より)

雲は湧きシリーズの三巻目。三ツ木高校のメンバーで長編になっています。
いやあ本当に面白かった。高校野球の描写も人間関係も爽やかで、年頃の少年たちの悩みとか野球に打ち込むことの懊悩を気持ちよく書いていて、読んでいて楽しくなりました。やっていることは野球だけれど相手を思うこととかチームであることなど、個人としての立ち位置やスタンスがあるよなあとよくわかる。こういう「みんな違う」ことを描いている作品、大好きです。
マネージャーの瀬川さんに後輩が出来た話、嬉しかったなあ。自分のしてきたことをちゃんと見ていてくれる人がいて、後を継いでくれるってすごく嬉しいことだ。
エースナンバー 雲は湧き、光あふれて (集英社オレンジ文庫)
県立三ツ木高校に赴任した庸一は、野球部の監督を任せられることに。初戦敗退常連チームに、野球経験のない素人監督。だが今年の選手たちは、二年生エース月谷を中心に「勝ちたい」という想いを秘めていた。やがて迎えた夏の甲子園地区予選。初戦の相手は名門東明学園。弱小チームと青年監督の挑戦が始まる…!! 少年たちの熱い夏を描いた涙と感動の高校野球小説集。
勝ち残りたい。一日でも長く。(裏表紙より)

「監督になりました」「甲子園からの道」「主将とエース」の三本。前の巻に当たる『雲は湧き、光あふれて』から引き続きの登場人物がいます。
この本は三ツ木高校を中心にした作品で、若杉監督、エース月谷、後に主将になる笛吹の三人がメイン。子どもたちの野球を見守る大人の視点も、野球をやる子どもの視点も、どっちもすごく説得力があってリアルで大変面白かったです。
読みながら心は大人側にあって、若杉の姿勢がいいなあと思ったり、記者の泉の見守りの視線に頷いたりと、甲子園という場所を目指す野球部員たちを応援する気持ちになっていました。三ツ木のみんなの今後がもっと読みたいなあ。
編集女子クライシス! (だいわ文庫)
念願かなって27歳で中途入社した出版社で、喜びも束の間、“あそこは特殊”と噂の男性誌「ANDO」編集部に配属になった文香。いきなり振られたのはAV女優のインタビューに添い寝クラブの体験記事、雑用の嵐をかいくぐって出かけた取材先では先輩のいやがらせ!?「もう自信ないよ……やっていけるの? 私……」編集長の不穏な行動、特ダネ合戦の意外な結末、謎のゲリラメール——アワアワで半泣きの日々の中に文香の居場所と幸せは見つかるのか!? 勇気と元気とやる気がもらえる、一気読みお仕事ノベル!(裏表紙より)

中途採用で、きらきらしい編集部ではなく特殊な男性誌「ANDO」に配属されてしまった文香。冒頭はともかく、だらだら不満を述べることなく仕事をこなす文香は、さすが中途採用だなあと思わせる。
事件もちょっと心がざわっとするくらいで大きな失敗もなく、周りに大事にされて助けられて、文香は仕事を一つ一つやり遂げていく。周りがいい人だっていうのは読んでいて安心感があっていいなあ。
仕事がメインなので恋の話は少しなのですが、作田さんといい感じだったけれどその後どうなったのかものすごく気になりました。
芙蓉千里
明治時代、人買いを探して自ら身を売ったフミは、海を渡り、遥か哈爾濱の地にいた。「酔芙蓉」という名の娼館でお職となることを目指すフミだったが、秘められた才能が見出されたとき、やがて芙蓉の名を戴くようになる。

古い時代の少女たちの物語。状況はだいぶときついんですが、フミの出世物語的な要素が強くて安心して読みました。恋の部分は、やっぱり揺れてしまうようなあとはらはらしてしまったんですが、彼女の選択がどこに行き着くのかとても楽しみ。
フミとタエだけでなく、酔芙蓉の女郎たちもそれぞれ魅力的で、最後に千代のシーンはしんとした気持ちになりました。彼女たちは花だなあと思う。

芙蓉千里 (角川文庫)
調理場という戦場―「コート・ドール」斉須政雄の仕事論 (幻冬舎文庫)
大志を抱き、二十三歳でフランスに渡った著者が、夢に体当たりして掴み取ったものとは? 「早くゴールしないほうがいい」「効率のいい生き方をしていると、すり切れていってしまう」。激流のように過ぎゆく日々をくぐり抜けたからこそ出てくる、熱い言葉の数々。料理人にとどまらず、働く全ての人に勇気を与えたロングセラー、待望の文庫化。(裏表紙より)

仕事のやり方って生き方に通じるなあ。本当に人それぞれだ。
フランスで働いたときのこと、職場や同僚の話を交えつつ、斉須さんが何を感じてきたかというエッセイです。
居心地のいい働き方って幸せな人生につながると思うんですよね。代表されるのが掃除とか綺麗にしているということで……と思って自分の部屋の汚さに打ちひしがれる。
自分という個性を最後にきちんと表現出来る環境。それでいてみんなが協力し合える場所。すごく難しいことだけれどそういう場所で働くのはすごく素敵だと思うし羨ましいと思います。そんな天国が本当に存在しているのか……?
翼の帰る処〈2〉鏡の中の空〈下〉 (幻狼ファンタジアノベルス)
四大公家のひとつ《黒狼公》となったヤエトのもとに、砂漠に巣食う盗賊を捕縛しようと第二皇子の使いがやってくる。その盗賊団と接触を試みたヤエトは、自らの恩寵の力と対になる未来視の力を持つ女性と出会い…。一方、兄である皇子同士の激しい後継争いを目の当たりにし、衝撃を受けた皇女は、ヤエトの助けを得ながら、自らの進むべき道を模索し始める。——陰謀と謎が渦巻く中、ヤエトの過去視の力が視た『真実』とは!?(裏表紙より)

読んだのは幻狼版。
二巻の下巻。北嶺にいるはずの皇女がやってきてしまったことから始まって、暗躍する皇子たちの一人に恩を売ろうという話。そして物語全体に関わってきそうな、「世界の罅」と呼ばれるものに世界が脅かされていることがちらりと明かされる。相変わらず命を狙われながらふらふらになっているヤエト先生……らしいというか、お大事にというか。
皇女はヤエトに導かれて王道を行くんだろうなあ。この世界の行く末に関わらされてしまったヤエトも気になりますが、彼女の未来もすごく気になります。いやしかし面白いなあこの作品。

翼の帰る処 2 ―鏡の中の空― 下
翼の帰る処〈2〉鏡の中の空〈上〉 (幻狼ファンタジアノベルス)
蛮族との戦で傷ついた北嶺部の復興のため、病弱な体を押しながらも奮闘するヤエト。そんな彼に、皇女の推薦で貴族に出世するという「悪い知らせ」が飛び込んでくる。失意の中、新年祭のために皇女と都に向かった彼は、その式典の最中、さらなる衝撃の事実を知らされることとなる……。妹尾ゆふ子の人気ファンタジー、待望の続編が登場!!(裏表紙より)

読んだのは幻狼版。
前に読んでからだいぶと時間が空いてしまった。
隠居願望を持ちながらも周りが放っておいてくれない、巻き込まれ体質のヤエトはついに逃げられないような高貴な身分に叙されてしまう。めんどくさいとぼやきながらも、見事に采配しているヤエトはやっぱり有能なんだなあとしみじみします。根がいい人なのでみんなに好かれるから、みんな助けてくれて、いいキャラだなあ。
ただ助けてくれるだけでなくちゃんとお互いの利があった上で、相手のことを信用・信頼しているというのがいいですね。
スーリヤの思いはどうなるんだろう。続きが気になる。

翼の帰る処 2 ―鏡の中の空― 上
神の棘 2 (ハヤカワ・ミステリワールド)
1940年代、次第に狂気を暴走させるナチスドイツ。SS将校アルベルトはユダヤ人虐殺部隊と怖れられた特別行動隊の任務に赴き、この世の地獄を見る。一方、司祭を志していたマティアスも衛生兵として召集された前線で、自らの無力を噛みしめていた。地獄の底で再会した二人は、思わぬ共通の目的の下、ローマを目指す。その先に待つのは、絶望か、希望か。心を揺さぶる衝撃の結末が待つ歴史ロマン巨篇完結(裏表紙より)

棘はとげでも、いばらの方だったか……。最後の最後にタイトル回収していくの、憎いなあ……。
マティアスはひたすらに神への道を歩みながら自分にできることをやり通した、と思ったところで、アルベルトの行動の真の意味が明らかになって。彼もまた自らにいばらを課して、自分自身を貫き通したのだということがわかって、胸が苦しくて仕方がなかった。お前、お前な……! と言ってがくがく揺さぶってやりたい。
どれだけ苦しかっただろう。孤独だっただろう。その氷みたいな心でどうしてそこまで進めたんだろう。最後にマティアスと会ったとき、どんな思いでその笑顔を見せたのかと思うと、涙が溢れてきてしまう。
凄まじい作品でした。
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Author:月子
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