読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
幸せな新婚生活を営んでいた田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。取り次いだ後輩の伝言に戦慄する。それは生誕を目前にした娘・知紗の名前であった。正体不明の噛み傷を負った後輩は、入院先で憔悴してゆく。その後も秀樹の周囲に不審な電話やメールが届く。一連の怪異は、亡き祖父が恐れていた“ぼぎわん”という化け物の仕業なのだろうか? 愛する家族を守るため秀樹は伝手をたどり、比嘉真琴という女性霊媒師に出会う。真琴は田原家に通いはじめるが、迫り来る存在が極めて凶暴なものだと知る。はたして“ぼぎわん"の魔の手から、逃れることはできるのか……。怪談・都市伝説・民俗学――さまざまな要素を孕んだ空前絶後のノンストップ・ホラー!!(Amazonより)
先に映画を見た人です。やっぱり原作と映画では話の流れが違うんですね。
映画は映画でお祭り感(と言っていいのか)があって楽しかったですが、こちらはこちらで、どうしようもない人間や家族の因果を感じられて面白かった。特に比嘉姉妹のちょっと複雑な、でも確実に相手のことを大事に思っている不器用さが際立っていて、この話の中でだいぶほっとさせられる。
「ぼぎわん」の因縁がとてもホラーでよかった。人間とはそういうものなんだっていう。ぼぎわんそのものが何かはわからなくていいと思うんですけど、それを利用して恐れ、あるいは敬いながら共存してきた歴史があると思えるのが、和製ホラーのいいところだと感じました。
PR