読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
「私は、アルベルトに流される女の子にもバイオリニストにもなりたくない」——第三楽団員選抜で、アルベルトはミレアを選ばない。しかし天才指揮者リアムが、ミレアをコンマス指名した。最終選考はアルベルトとリアム、二人の指揮者の楽団が同じ曲を演奏し、観客投票するというもの。リアムの誘いを受けたミレアは、アルベルトにある勝負を持ちかけて!? 二人は“本当の恋人”になれるのか、想いを奏でるラブ・ストーリー!(裏表紙より)
思い込んだら一直線、一途すぎて予想外な天才バイオリニストのミレアと、そんな彼女を影に日向に守ってきた天才指揮者アルベルト、個性豊かな演奏家たちをはじめとした登場人物たちの、近代風世界の楽しいラブストーリー。
いま読んでみると本当に、アルベルトは苦労してるな……とかわいそうになってくる笑 惚れたら負け、という言葉が浮かぶわ……。
しかし音楽のために感情を利用されるミレアも可哀想な巻だった。幼いと表されてしまう彼女の真っ直ぐで純粋な気持ちを、癖の強い音楽家たちを束ねる大人がよろしくない意図で転がすなんて容易いわけで。怖い、と思っているミレアが本当に可哀想だったし、リアムにすごく嫌な気持ちになってしまった。怖がらせたらアウトなんだよな。
それでもなんだかんだでミレアもアルベルトもやっとまとまるかな(もう二転三転するだろうけど)と感じられるラストはにやにやして楽しかったです。そうやって家族も巻き込んだらそれはもう幸せになるしかないんだわ。
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