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日本の童話名作選 現代篇 (講談社文芸文庫 こJ 23)
七〇年代から日本社会の激動は童話の世界を大きく変えた。大人が子どもに与える教訓的な物語は影をひそめ、子どもの空想を刺激し日常とは別の次元に誘う幼年童話、ファンタジーの名作が生まれる一方、いじめや受験戦争に蝕まれる十代の心を繊細に描くヤングアダルト文学も登場。若い才能ある書き手達が大人と子どもの文学の境界を双方から軽やかに突破していった。山下明生、灰谷健次郎、江國香織、村上春樹等の名品二六篇。(裏表紙より)

先生が貸してくださった一冊。詩から童話から現代小説っぽいものまで。
現代小説っぽいもの、川島誠「電話がなっている」はこの人の短編集に収録されている。受験によってクラス階級が決まり、それが未来を決めるという時代の、彼と彼女の恋の話。暗い。「電話がなっている。君からだ」の文章から、電話を取らない「ぼく」がすぐに浮かび上がってきて、どうなるんだろうとびくびくしていた。中学生高校生くらいで初めて読んだ時は、かなり怖かった。ダークなものを書く人なんだなあと思って読み返してなかったけれど、久々に読んで、面白いなあと思った。
池澤夏樹「絵はがき屋さん」が良かった。どこかの島の海の青色が見える気がした。本当に『その時だけの魔法』が描かれていて、現代の童話だなあとか。
江國香織「草之丞の話」は「つめたいよるに」にも収録されている。この話も好きだなあ。お母さんと草之丞の出会いが見たい。
書影貼る時に気付いたけれど、この本ちょーたけー!! 1400円もするのか!
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