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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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帝都で、皇子たちが《悪しきもの》の災厄により次々に落命したという。末の皇子、志貴を除いて……。しかも終也の友人・恭司は、事件への関与を疑われ逃亡しているといい——!? その報せを受けた真緒と終也は、恭司が逃れた可能性の高い禁足地・天涯島へと急ぐ。そこで待っていたのは、国の存亡にも通じる哀しい真実と夫婦の絆を試すかのような厳しい現実で……。
和風花嫁物語、緊迫のクライマックス!(裏表紙より)

成長が楽しみって言ったけどもさあ! なラストを迎えた第四巻。いやもう、守るべきものができたヒロインの強さよ……。
何故帝が神有を厭うのか? という謎の真相がきつい。人の世界の醜悪さと、誰かを思う清らかさと、もつれにもつれた関係。どうしてこうなってしまったんだろうと途方に暮れてしまう。それが結局子どもたちというか次の世代に及んでしまうのがなんとも。
健やかな強さを見せるようになった真緒が何を成し遂げるのか、次巻が楽しみです。
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真緒は終也と共に、二上の領地《白牢》を訪れる。二番様を有す二上家の当主から十織へ、病床の妻のために死装束を織ってほしいと依頼があったのだ。妻を想っての依頼だが、当の本人はこれを頑なに拒否している様子……。真緒は夫婦が互いに納得できる方法を、懸命に探っていく。他方、白牢には《悪しきもの》による傷を癒すため逗留している先客がいて——!?
「どんな未来でも、真緒は僕の隣にいます」(裏表紙より)

二人にとって夫婦とは? を考える第三巻。
真緒がこの世のことも人のことも神様たちのこともよく知らないので、開かれた世界を真っ直ぐに見つめて自分なりに受け止め、考え、自分のものにしていくところがとても清らかで眩しい。
神有の人たちも、神に近いからその性質が強く出て怖いところを見せながら、愛した存在に対して不器用ながら情を尽くすところが、悲しくも愛おしい。
それだけに、人と人の関わりのどろどろしたところが多い世界だ……というのがわかってきて、なんというか、人の世界だなあ! と。
真緒がだいぶしっかりしてきて「真緒さん」という感じになってきたので、彼女の成長も楽しみです。
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《神迎》のため帝都に向かう終也と共に、真緒は初めての遠出をすることになった。帝都行の鉄道の中、真緒はひどく懐かしいような不思議な夢を見て——!?「お前の目は特別だから、きっと冬の天の川も見えるだろう」「ともに還ろう、——」隻眼の青年との出会いから明かされる真緒、出生の真実とは……! それでも旦那様の隣に……和風花嫁ファンタジー、待望の第二巻。
帝都で、仲睦まじい二人を引き離す出来事が……!?(裏表紙より)

先祖返りに愛された機織りの和風マリッジロマンスファンタジー第2巻。
神の気質が強く出ている終也が、それを大いに発揮して真緒を自分のものにしたという、とても神様らしい事実が判明した1巻でしたが、第2巻では切られた縁が誰のものであったかがわかるお話。
真緒のルーツもわかりますが、なんというか、なるべくしてなったというか、たとえ縁を切って新たな縁を結んだのだとしてもそうあるべき結婚だったのかもしれない、なんてことをふんわりと感じさせるなあと思いました。変わりゆく時代の中心に二人がいるのか、それともひっそりと影のようにそれを見守るのか、これからどういう選択をしていくんだろう。
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幽閉され、一途に機織をして生きてきた少女がある時、縁を結び縁を切る神=十番様を所有する神在の一族、十織家の当主・終也に見初められ、真緒の名をもらい、運命は動き出す。「迎えに来ました——僕と結婚してくださいますか?」虐げられ続けた日々から救い出された真緒は、十織家でも機織りの才を生かし過ごすうちに、終也の背負ったある秘密を知ることになり……?
街一番の機織り上手を、領主の花嫁とする——(裏表紙より)

神々とその血を引く者たちがいまなお生きる、過渡期の和風世界を舞台にしたファンタジー。「街一番の機織り上手を花嫁とする」のがとてもシンデレラ。
機織りの腕だけを求められて叔母や祖父母から幽閉され、外を知らない真緒なので、はっきりとした年齢もわからず、言動もとても幼い。けれど聡明で、自分の考えを率直に口に出すこともできる性格のおかげで、物語はさくさくと進む。普通ならものすごく重くなりそうな終也の正体も、真緒だからこうなったんだろうなあと思わせるものでよかったな。
そして真緒に美しいものだけを見せたいと考え行動する終也の、彼の本質が垣間見えるところにぞくぞくしました。なんだかんだ言ってもやっぱり先祖返りだし神様の一部なんだな……とその恐ろしさにぞくぞくにやにやしてしまった。
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“ダンチュー先駆者”の一人である著者は、「料理とは愛情ではない。技術である」と言い放つ。なるほど、日常の家庭料理にいちいち愛情に介入されては、美味いものも不味くなり、迂闊に食べちゃいられない。まずいものはまずいと言いたかった諸君、まず、その前に自らも台所に立ってみることをおすすめする。超初心者のための男厨料理入門、超指南書。(Amazonより)

家事は女の仕事という考えがまだ残る頃に、男性ながら厨房に立つ著者のエッセイ。男性だから、という理由で料理をすることがないけれど、基本的に器用で要領がいい人が、料理をすることや献立をだいぶ理屈っぽく解説しているもの。
基本の味付けってだしに当たるものを変えればすべての料理に流用できる、と思っているので、それを文章化するとこうなるんだなという内容。ただ、出版年月日が1999年10月のものだからか、だいぶ大雑把だと感じる部分も多くて、自分一人で食べるならいいけれどその料理を家族や人に出さないでね……と思ったりもしました。
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鷹央先生、
これまで本当に……。

天久鷹央のもとで内科医として「診断学」を学ぶ小鳥遊優に、派遣元の純正医大医局から突然の通達が……。
驚愕し、激怒する鷹央だったが、通達の理由を調べたところ、
とある総合病院を舞台に起きた「密室殺人」の存在が明らかになる。タイムリミットはあとわずか。
果たして、天才医師は「密室で溺死した男」の謎を解明できるのか。
書き下ろし掌編「小鳥遊先生、さようなら」収録。(Amazonより)

今度は小鳥遊が呼び戻されることに、という第三巻。鴻ノ池をはじめ、他の登場人物たちが言うように、小鳥遊も鷹央もそれぞれ成長しているんだなあとしみじみと思った。一緒にいる人からいい影響を受けられるのは素晴らしいことだ。
「拒絶する肌」はわりと早い段階でもしかして……と想像できるだけに、こういう症状が出る人は本当に大変だな……と思いました。こういう可能性があると知っておくのが大事だな。
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病棟に現れた「天使」
謎めく事件の真相は?

書き下ろし掌編を追加した完全版‼

小児科病棟で相次いで起こった急変。同じ病室の男子三名が、原因不明の嘔吐、喘息発作、不整脈を起こした。さらに、この病棟で「天使を見た」と語る小学生まで現れ……。魅力的な「謎」があるにも拘らず、事件解決に動かない天久鷹央。なぜ? そして事件に秘められた「病」とは? 現役医師が描く医療ミステリー、シリーズ屈指の感動作! 書き下ろし掌編「ソフトボールと真鶴」収録。(Amazonより)

涙なくしては読めないエピソードが収録された第2巻。
医師としては超人的なのに、情緒や空気を読むことに関しては人並み以下の鷹央が、医師としては失格だと言われても仕方がないくらい患者の死に怯え、必死に寄り添おうとするところがな……。傍若無人だけれど人の心がないわけじゃないのが、彼女の魅力なんだろうと思う。
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「ごめん、愛してる。どうか幸せになって」
魔王と戦い、フローライトを助けたことで、カーネリアンは死んでしまった。
私が弱かったから──そう後悔しながら後を追ったフローライトは彼と婚約したばかりの十歳に戻っていた。
今度こそ彼を死なせない、戦わせないとフローライトは誓う。
愛を深めながらも、恐ろしい未来を変えたいフローライトと「私も君を守りたい」と言うカーネリアンは度々衝突。
まだ力が足りない。焦るフローライトの前に魔王が現れたかと思うと!?
お互いしか見えない二人の最強愛の行方は──?(裏表紙より)

上記内容紹介がオチだけ書いてないほぼ本文という、やり直しもの。
今度は愛する人を死なせないと、魔王にさらわれることのないように戦う術を身につけたら、学園生活を送ることになるなど前回とまったく違う人生になっていき、最終的に魔王すらも退けてハッピーエンド。
話が終わっているはずなのに全体的にさらーっと表面をなぞっているような印象の物語なのは、大きな起伏がないからなのかなあ。カーネリアンがフローライトに隠れて最強化しているのはすぐ予想がつくので、もうちょっとやり直しものらしい必死さが欲しかった。
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蜂の生態、蜂蜜のこと、養蜂や蜂を呼ぶ庭づくり、美容と健康に役立つレシピも記載したミツバチを知るための教科書。

蜂、ハチ、と呼びはするものの、あまりよく知らないんだなあ。蜜蜂って厳密には花蜂に含まれる蜂なんですね。
蜂についての本なので、人との関わりは歴史はさわり程度。蜂の生態も面白いですが、蜂と人の関わり、養蜂が面白いなあと思いました。動物を相手にするのとは違って昆虫を相手にするって、自然との関わりがもっと密な気がする。そういう蜂蜜や蜜蝋を使ったレシピもちょっとだけ載っていて面白い。しかしディッピングキャンドルの途方もなさ……。
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天久鷹央。天医会総合病院、統括診断部の部長を務める彼女は、明晰な頭脳と圧倒的な知識で、あらゆる疾患を看破する。そんな天才医師の元には各科で「診療困難」となった患者が集まり……。原因不明の意識障害。河童を目撃した少年。人魂に怯える看護師。その「謎」に秘められた「病」とは? 現役医師が描く本格医療ミステリー、ここに開幕 書き下ろし掌編「蜜柑と真鶴」収録。(Amazonより)

ずっと気になっていたんですがアニメを機に読みました。ミステリーはやっぱりいいなあ。面白い。
天才医師の天久鷹央と、彼女に振り回されるワトソン役は部下である小鳥こと小鳥遊優。鷹央の推理力に圧倒されるけれども、彼女自身が「空気が読めない」「人の心の機微をすくいとるのが不得手」という自覚があって、小鳥に頼り、時に傷つき、という関係性がなんだかいい。天才でも凄腕医師でもやっぱり人なんだよなあ。
病院という世界で患者と看護師、医師と医師など、人の心も絡んでいるお話で面白かった。
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Author:月子
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