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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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 文芸部に峰岸舞耶も加わり、今日も文集『芝姫』の編集に勤しむ文芸部メンバー達。
 ある日、名瀬美月と栗山未来がふたりだけで妖夢退治に行く計画を立てていることを知る。
 怒る博臣に聞く耳を持たない美月。
 結局、妖夢退治には舞耶もふくめた秋人、未来、美月、博臣の文芸部全員で行くことに。
 どうやら妖夢は遊園地にいるらしい。

 小物の妖夢だからと高をくくっていた美月だったが——!?(裏表紙より)

第3巻なので決戦めいたことがあるのかと思いきや、とても日常。ゲストキャラとはいえ死者が出てしまいましたが、ほとんどがみんなでわちゃわちゃボケとツッコミを繰り返しています。
名瀬家に立ち向かう兄と妹と、秋人と未来の関係もわずかながら進展あり。この先彼らが大きく変わるとすればやはり妖夢絡みなんだろうなあ。
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 虚ろな影を倒し、平穏な日常を送る神原秋人だったが、白銀の狂犬——峰岸舞耶と出会ってしまう。
 彼女は異界士殺しの罪で異界士協会から追われていた。
 そんな中、未来は真城優斗行方不明の重要参考人として協会の査問官である藤真弥勒に拘束されてしまう。
 未来を助けたいなら、峰岸舞耶を拘束しろと弥勒から取り引きを持ちかけられるのだった。
未来を救うべく、秋人、博臣、美月の3人は行動を開始するが…。

しかし、これは大きな陰謀の序章にすぎなかった——。(裏表紙より)

人外の少年と異界士の少年少女の、青春と戦いの異能ファンタジー。
多少読みづらさはましになった気がするのですが相変わらずボケとツッコミが多くて話が進まないのがなあ……。大人の事情だの家の格だの、ラスボス的身内の存在とか美味しいところがいっぱいあるのに、一ページに一回ボケツッコミがあるくらいの頻度なので……。
秋人の秘密と、ラスボスの存在がはっきりした巻という感じかな? 名瀬泉という人がやばいというのはわかるんですが、パーソナルな話がほとんどないので謎めいている。3巻まで読み終わったらアニメも見てみたらいいだろうか……。
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 きっかけは偶然だった。
 人間と妖夢の間に生まれた少年——神原秋人はある日、学校の屋上で今にも飛び降りそうな少女——栗山未来と出会う。
 異界士のなかでも特異な”血”の能力をもった少女は、孤独のなか戦い続けていた。
「私は——普通の人間に見えますか?」
 その少女と自分を重ねてしまった少年は、彼女を助けることを決意する。
 だが、そんななか、少年たちの周りで不穏な事態が起こりはじめる…。
 第二回京都アニメーション大賞奨励賞受賞作の学園バトルファンタジー!(裏表紙より)

劇場版のみ視聴済み。
現代日本と異能力、古い家と血といったものに縛られる少年少女のファンタジー、なんですがアニメと全然印象が違ってびっくりしました。どうでもいいボケとツッコミが多すぎて、話が進まなさ過ぎるのに疲れてしまい……バトルの緩急どこいった!? みたいな進行具合なのに終盤が怒涛すぎて。当時の流行だったのかな……。
秋人のあわいのものらしい孤独、未来の異質な能力と失ったものゆえの孤独、身内すら疑わなければならない家に縛られる博臣の孤独、前線で戦えず遠ざけられてしまう美月の孤独、といったものをもっと読みたかった。もっとぎすぎすしてよかったのよ……。
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澪が大坂に戻ったのち、文政五年(一八二二年)春から翌年初午にかけての物語。店主・種市とつる家の面々を廻る、表題作「花だより」。澪のかつての想いびと、御膳奉行の小野寺数馬と一風変わった妻・乙緒との暮らしを綴った「涼風あり」。あさひ太夫の名を捨て、生家の再建を果たしてのちの野江を描いた「秋燕」。澪と源斉夫婦が危機を乗り越えて絆を深めていく「月の船を漕ぐ」。シリーズ完結から四年、登場人物たちのその後の奮闘と幸せとを料理がつなぐ特別巻、満を持して登場です!(カバー折り返しより)

本編後の番外編集。つる家をはじめとした関係者の人たちがいろいろありながら元気そうなのが嬉しく、救われた野江が次なる一歩を踏み出そうとしているのに涙し、大坂に戻ってもやはり苦労に見舞われ、それでも料理人として人を支える澪らしさが失われていないことがわかるお話など、読めて本当によかったと思いました。
最後の「月の船を漕ぐ」、最後の最後に声をあげて泣いちゃった。最後にその話題が出たからまさかな、と思っていたら。再会できたことも、お店にやってくる最初が澪の運命を変える三人だったことも嬉しくて、思い出すいまも泣いています……。本当に素敵な物語でした。
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起業した妻と二人の子どもという四人家族である会計士の悠。保育園のママ友、仕事の関係者、友人知人との話題は『子育て』について。しかしそれぞれに様々な選択と困難があって……。

保育園落ちた日本死ね、が根底に流れている国の問題を切り取った作品、というと大袈裟かもしれないんですが、全部リアルなんだよなあ……と思うなど。
比較的裕福な一般家庭である鶴峯家。それでも子どもを保育園に入れるか幼稚園に入れるかという問題や、入れるかどうかの問題、仕事、家事のこと、交友関係と生きていく上で様々な問題に直面する。こうした事情を乗り越えるためには、やはり家族の協力や助けがなければ不可能なんだなあと強く思いました。主要視点を担う悠がすごくできた人で本当によかった。作中でいろんな人が助かった。
いろいろきつい話題ばかりだったんですが、最後の毒親問題、実母が介入してくるのはだいぶきつかったな……。どうしても親を拒絶できないという子どもの気持ちが。ここでも悠の存在に救われた。
しかしこういう人の闇と苦しみを描いてくれるのはさすが辻村さん。よき読書でした。
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 僕、ダックスフントの"フンフン"。大好きな藍ちゃんには気になる人がいるの。相手はいかにも好青年ってかんじの人間のオス、鴨井。動物病院の待合室で毎週会う、いつもいじわるな白猫キャロルの下僕なんだよ。
 気にくわないけど、藍ちゃんの気持ちも応援したい。ただ僕は、鴨井が藍ちゃんと仲良くできない重大な秘密も知っているんだ……!
 飼い主たちの関係は、顔見知りから友達へのステップアップもまだみたいで!? 可愛い犬猫たちに見守られるなか、年の差ふたりの間にライバルまで登場してーー?(裏表紙より)

転勤族で友達を作るのは下手、だから一生懸命に勉強している真面目で律儀な高校三年生の藍。近くの高校で生物教師をしている鴨井。お互いの気持ちを隠しつつ、飼い犬と飼い猫も交えて少しずつ距離を縮める二人の、両思いになるまでのじれじれを楽しむお話。かーわーいーいー! 真面目な藍もですが、大人が純粋な欲求を隠して「大人」してるの大好きなんですよね!
犬と猫の豆知識やちょっとしたごはんの描写も楽しかったし、だからこそ最後のエピソードは悲しくて、でも嬉しくて。二人の関係性の発展も含めて、続きが読みたいと思いました。
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 凰朔国一の豪商鴻家の令嬢・蓮華には秘密がある。それは日本という国の大阪で生まれ大阪で育ち大阪で死んだアラサー女子、という前世の記憶があること。蓮華は前世の知恵で商売に成功し、娘の手腕を見込んだ父親によって後宮に送り込まれる。成り上がりの娘と蔑まれたり、うっかり大阪弁が出てしまったりしながらも、後宮で過ごしていたある日、蓮華の前に一人の男が現れる。不遜な態度の彼は、まさかの皇帝! 困惑する蓮華に、皇帝・天明はある計画を告げるが——。
 コテコテ大阪女子な蓮華が、たこ焼きで周囲の心を掴みつつ力業で後宮を変えていく!?(裏表紙より)

これ関西出身の人ちゃんとわかる?? と思う大阪ネタが散りばめられた、コテコテ大阪人のアラサー女子が中華風異世界に転生して後宮妃になる物語。
どろどろな後宮や関係者を、大阪人独特のパワーで巻き込んで振り回して、みんな楽しく生きようと励ますようなお話で、読んでいて楽しくてものすごく元気が出た笑
大阪の人間としての諸々はちょっと古かったり誇張されていたりするんですが、根っこにあるのは「お節介」「行きすぎた親切心」「知り合いは友達」みたいな近すぎる距離感で、相手の言葉の裏を読んだり家柄だったりが重んじられる世界では、蓮華の行動は意味不明で、だからこそ疲弊した皇帝や皇太后、御令嬢方に効くんだろうなあ。
最後の最後に殺されそうになった件、蓮華と犯人(と思しき人)がどんな顔でやり取りするか気になるから続きも読みたい。
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 あの結婚式から二年経ち、ついに亜潟家でお正月を過ごすまもり。旅支度のためにひっぱり出したトランクをきっかけに、葉二と二人、シンガポールへの新婚旅行を思い出していた。
 そうそう、懐かしいですね葉二さん。ーーって、懐かしくても、鶏丸ごと一羽の海南ライスを作ったら食べきれないですよ!?
 食卓を囲んで、悩みも喜びにも向き合ってきた亜潟家の数年後。親友の湊、弟ユウキの恋模様など、気になる彼らの選択も描かれた書き下ろし4編と、書籍初収録となるショートショート13点を収録。(裏表紙より)

本編後の幸せな番外編集。最終巻でちょっとだけ話に出ていた新婚旅行を交えた食べ物の話と、義実家へ帰省した二人と小さな恋の物語、湊と周のだらだら付き合っちゃうカップルのあるあるな話、進学先で一人暮らしをしているユウキと葉二の二人飲みの話と、特典のショートショートまとめ。盛り沢山!
小さい子が絡む話は楽しいなあ! 慣れちゃっているけれど亜潟家の皆さんは本当に顔が良いのね笑
結婚後の番外編だからおめでたい話もあるんじゃないかなあと思ったら! 本人の視点なのではっきり書いてないけれど、めっちゃくちゃ嬉しかったんだろうなあと思うと微笑ましかった。
最後まで美味しく幸せな物語でした。ありがとうございました!
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15歳の夜、ライラのすべてを奪った蒼竜王・ルガー――種族を超えて慕う初恋の人。
唯一の復讐方法は、竜人にだけ効く毒を100日間口づけで与えることだった。
ライラは竜人の花嫁「番い」と偽り彼のもとへ向かうが――「手を取り合うことができれば、蒼竜の一族も、人間ももっと豊かになる」
仲間を思い人と共存を目指す姿に、戸惑いは復讐への迷いに変わり……?
第18回角川ビーンズ小説大賞〈奨励賞〉〈読者賞〉W受賞作!(Amazonより)

異種族恋愛、運命のつがいものに上品に喧嘩を売るがごとく挑戦している作品でとても面白く読みました。
少女の頃に出会った竜人との優しい思い出を胸に成長したライラ。しかしその竜人によって村を焼き尽くされ、たった一人の家族である兄まで失ったことで、同じく竜人を恨む薬師の元に身を寄せながら復讐のときを待つ。ライラに与えられたのは運命のつがいの香りを発する薬と、いずれ死に至るそれを解毒しつつ竜人の毒でも当たるもう一つの薬を口付けによって百日間含ませる使命。
運命のつがいだからと本能的にライラを愛するルガー。運命でないと真実を知りながらルガーに惹かれていくライラ。「運命って何?」「本当に愛するって何?」と問いかける終盤はどきどきしました。
つがいについての真相も面白かった。血の運命に抗っても恋をするお話、楽しかったです。
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騎士団にある付属のカフェテリア。多くの騎士たちが日々利用している。ロビンは、そこの料理長。ある晩、居残っていたところ、空腹の騎士団団長・サラがやってきた。残業帰りで空腹のサラに、ロビンは料理を振る舞う。やがて毎夜毎夜の習慣となり、いつしかふたりの距離は縮まるが――。(Amazonより)

孤児からの叩き上げで騎士団長にまで上り詰めたサラと、そんな彼女を偶然餌付けすることになってしまった心優しい料理人ロビンを中心とした、ご飯と生活の物語。
導入部分は吹っ飛ばしているのでサラがどうやって団長になったのかとか、仕事ぶり、過去の話などはなくちょっとした描写以外になく、この毎日を当たり前に生きていくだけのエピソードが続くのでのんびりと読みました。短い話が続くのが細切れに読むのにちょうどよかったかも。
サラとロビンがお互いに過去に会ったことを思い出すのか気になるなあ。
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Author:月子
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