忍者ブログ
読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7]  [8
4591169723
学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”は、部屋の鏡をくぐり抜けた先にある城に通うようになる。そこで出会ったのは、境遇の似た仲間たち。7人それぞれの事情が少しずつ明らかになるなか、城の終わりの日が刻々と近づいてくる。鍵は見つかるのか、果たしてこの中の誰の願いが叶うのか——。
ラストには驚きと大きな感動が待つ。本屋大賞受賞作。(裏表紙より)

3学期の初日に学校に来て、みんな会おう。そう約束したはずなのに誰一人として会えなかったこころ。それどころか、約束した日は3学期の初日の日付ではない。これはいったいどういうことなのか?
リオンの時差から始まり、今度は日付、そして、と散りばめられていた辻村作品らしい設定が少しずつ集まってくるラストは見事としか言いようがない。最後の最後に、思いがけない感動があることも。今回はさらに、こころたちと同じような境遇にいる子たちに贈るみたいな奇跡もあって。
映画ではわからなかった個々の事情がはっきりと読めてよかったなあ。特にフウカとスバルの家庭環境は、映画で見て感じ取ったものとは違っていたので原作を読んだ方が絶対いい。
スバルはグレて人生がめちゃくちゃにならなくてよかった……。他にもっと楽しいものがあるってこと、それを作る人生があるってことを選ぶことができて本当によかった。あなたのそれは将来たくさんの人たちを繋ぐツールになるんだよって思った。
最後、映画で何故だろうと思った、喜多嶋先生の描写。原作ではこうなのね。こういうことなのねということがわかってよかった。やはり原作を読まないとだなー。
PR
4591169715
学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはオオカミの面をつけた少女が待ち受け、こころを含め、似た境遇の7人が集められていた。城に隠された鍵を探すことで願いが叶えられるという。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。本屋大賞受賞作。(裏表紙より)

公開された映画を先に見てしまいましたので、この度ちゃんと原作を読みました(積んであった)。アニメがいかにデフォルメされていたのかわかりましたし、映画の表現の描写の理由もわかりました。わかりましたが、削られた細部が、辻村作品で好きなところなんだよなあ……。
とにかく。
学校に行けなくなった中学二年生のこころ。家族からの理解は薄く、こうなった理由が理由なだけに説明することも躊躇われ、毎日不安を押し殺している。ある日自室の鏡の向こうの世界で、同じような年頃の少年少女と巡り合うことで、お互いに未来への道を見つけ始める。
上巻は3学期が始まる直前まで。それぞれが抱えている問題、性格だったり言動だったり、家庭環境だったりがうっすらわかる上巻。ゲームでちょっとだけ距離が近くなるのがいいな。面と向かって喋らなくてもちょっとだけ、たとえば初めて話しかけるときの最初の一歩になってくれる感じ。知らない子同士も一緒に遊べる現代っ子ツール。
434442669X
仕事も恋も上手くいかないつき子は、ある晩、ガラクタばかりの骨董品屋に迷い込む。そこは古道具に秘められた”物語”を売る店だった。未亡人を未来へと導いた時刻表、母と娘の拗れた関係を解いたレース、居場所のない少女に特等席を与えた椅子……。人生の落し物を探して、今日も訳ありのお客が訪れる。つき子もまた、ある指輪を探していた。(Amazonより)

ガラクタばかりの骨董品店、ブロカントと呼ばれるものを売りながら品物に秘められた物語を語る店主。それはつき子とその周囲にとって、悩みや変化を解消しより良い道へと導くようなものとなっていく。
とはいえそれが大きく人や人生を変えるわけではないという塩梅がいいなと思います。つき子も天地も、新しい一歩を進めるようになっただけ、でもそれが本当に長らく待ち望んだ一歩だというのがいい。
作中で結構あるあるなのかな? と思ったのが、子どもの頃に友達に合わせて好きな人を作ったという一文。もしかしてみんな周りに合わせて好きな人? あの子かなみたいなこと言うの? と思って覚えがある身だけにちょっと嬉しかったのでした。
4163913807
かつてカルト集団として批判された団体の敷地から子どもの白骨が発見された。
弁護士の法子は、遺体は自分の知る少女のものではないかと胸騒ぎを覚える。
三十年前の記憶の扉が開き、幼い日の友情と隠された罪があふれだす——。(帯より)

独自の理念を抱いて集団生活を送る団体「ミライの学校」。それに関わった人々と、隠された事件。教育学部で学んでいていまお子さんのいる辻村さんだから書ける作品だったように思います。
『クローバーナイト』が保育園問題、すなわち子どもの教育の光と影を描いたもので、この『琥珀の夏』は同じ問題を取り扱いながら当事者、子どもの視点に立つ内容。学校や集団に放り込まれた子どもたち自身が何を見て、感じて、心を揺らしているか。人と人とが関わる上での嫌な雰囲気を描き出すと本当に辻村さんはお上手で、思い出して心臓がぎゅっとしました。
大人になった子どもたちがいま、自分が親になって何が思うか。その葛藤と、「正解なんてない」というのは、『クローバーナイト』のときも思いましたが、辻村さんが描きたいものなんだろうなと思います。子育ても教育も、何がよくて悪いかなんて本当に誰にもわからないからなあ……。
最後の最後に最初のエピソードが活きてくるのが上手い。上手すぎる。うっかり涙が込み上げてしまった。上手く思いを言い表せない子ども同士だったからこそ、このときの触れ合いは三十年後になってもずっと強く心にあって、彼女を支え続けていたんだろうな……。
正直さと誠実さ、大人たちがミカに行った仕打ちについて考えだすと止まらなくなる。心に響くものを読んだなあ。
4829669616
降嫁して自由な生活がしたい王女フレイは、恋愛に興味のなさそうな冷徹宰相ハイネと都合良く結婚し、仮面夫婦となった……はずだったけれど!? 「あなただけは特別です。ずっと愛していました」溺愛されすぎて身動きがとれない新婚生活に♡ 夜ごと抱かれ、思考がトロトロになりながらも、想いを伝えてくるハイネへの愛情が湧いてくる。気づけばオシドリ夫婦になっていて……!(裏表紙より)

ヒロインのきっぱりさっぱりした性格が魅力的なTL作品。結婚によって自分の時間がなくなるのは嫌だ、と考えた王女フレイが自分を溺愛してくれている兄に、それらしい提案を理由にお願いに行ったら、まったく接点がなかった冷徹宰相が最適だということになり、という、ちょっと考え無しなところのある王女が色々企ててみたら、うっかり自分がすっ転ばされました、という溺愛もの。
あくまで自国内、お城と結婚後の自宅と狭い範囲でのお話に終始するので、フレイとハイネの関係性の変化や思いの進展がじっくり描かれていてときめきましたし、やっぱりフレイの性格がすごくよくって。愛されてどうしよう、ではなく、興味なかったのに困った……となりながら、溺愛ぶりに流されたり、呆れたり、ときには諌めたり、というやり取りがフレイのさっぱりした性格を表していてとても素敵だなあと思いました。
大きな障害となるエピソードも二人の関係性や人柄についてだったのも、この作品が描こうとしているものが感じられて面白かったです。だって原因がヒーローの性格や振る舞いって! 溺愛もこういう弊害があるよなあと苦笑い。
4866692944
騎士団最強の女騎士ユディト。そんな彼女に女王から世継ぎをもうけるため「王子の子供を産め」と命令が下される。忠義一筋のユディトはこれも職務だ! と受け入れるが、気難しくて人間不信なアルヴィン王子は断固拒否。「私は陛下を信じる! 私と子をお作りになれ!」「俺は絶対嫌だからな!」相性最悪で決闘まで挑む二人だったが、王家の圧力であっという間に外堀埋められて婚約披露パーティーまで一直線。そんな時、王女の誘拐事件が勃発し!?(裏表紙より)

あらすじから想像する内容よりもずっとシリアスで真面目な話。女性騎士の、この世界での在り方、生き方、自分らしさを考えるお話で、とても面白く読みました。
ばりばりの騎士であるユディト。口調は勇ましく、剣の腕もなかなかのもの。そんな自分を誇る一方、規格外の自覚もあって、結婚を喜ぶ両親に胸がちくちくする感覚には共感を覚えずにはいられない。そう、自分はいいと思っていても周りを見るとやっぱりな、と悲しくなることはしょっちゅうある。
そんな感じで結婚を強制されたユディトとアルヴィンですが、二人がぎこちないながらも二人らしく距離を縮めていく展開にはきゅんきゅんしました。なんというか、やっぱり犬が好きなんだなって(身も蓋もない)。
面白く読みはしたものの、一つだけどうしても納得できないところが。「キリスト教」の表記や設定、変えた方がよかったと思うんですよ。あの辺りの時代のあの国くらいの話なんだろうなーとぼんやりわかるんですが、多分実在の宗教が出てくるとはっと冷めてしまうので……。
4907064071
 文芸部に峰岸舞耶も加わり、今日も文集『芝姫』の編集に勤しむ文芸部メンバー達。
 ある日、名瀬美月と栗山未来がふたりだけで妖夢退治に行く計画を立てていることを知る。
 怒る博臣に聞く耳を持たない美月。
 結局、妖夢退治には舞耶もふくめた秋人、未来、美月、博臣の文芸部全員で行くことに。
 どうやら妖夢は遊園地にいるらしい。

 小物の妖夢だからと高をくくっていた美月だったが——!?(裏表紙より)

第3巻なので決戦めいたことがあるのかと思いきや、とても日常。ゲストキャラとはいえ死者が出てしまいましたが、ほとんどがみんなでわちゃわちゃボケとツッコミを繰り返しています。
名瀬家に立ち向かう兄と妹と、秋人と未来の関係もわずかながら進展あり。この先彼らが大きく変わるとすればやはり妖夢絡みなんだろうなあ。
4907064047
 虚ろな影を倒し、平穏な日常を送る神原秋人だったが、白銀の狂犬——峰岸舞耶と出会ってしまう。
 彼女は異界士殺しの罪で異界士協会から追われていた。
 そんな中、未来は真城優斗行方不明の重要参考人として協会の査問官である藤真弥勒に拘束されてしまう。
 未来を助けたいなら、峰岸舞耶を拘束しろと弥勒から取り引きを持ちかけられるのだった。
未来を救うべく、秋人、博臣、美月の3人は行動を開始するが…。

しかし、これは大きな陰謀の序章にすぎなかった——。(裏表紙より)

人外の少年と異界士の少年少女の、青春と戦いの異能ファンタジー。
多少読みづらさはましになった気がするのですが相変わらずボケとツッコミが多くて話が進まないのがなあ……。大人の事情だの家の格だの、ラスボス的身内の存在とか美味しいところがいっぱいあるのに、一ページに一回ボケツッコミがあるくらいの頻度なので……。
秋人の秘密と、ラスボスの存在がはっきりした巻という感じかな? 名瀬泉という人がやばいというのはわかるんですが、パーソナルな話がほとんどないので謎めいている。3巻まで読み終わったらアニメも見てみたらいいだろうか……。
4990581245
 きっかけは偶然だった。
 人間と妖夢の間に生まれた少年——神原秋人はある日、学校の屋上で今にも飛び降りそうな少女——栗山未来と出会う。
 異界士のなかでも特異な”血”の能力をもった少女は、孤独のなか戦い続けていた。
「私は——普通の人間に見えますか?」
 その少女と自分を重ねてしまった少年は、彼女を助けることを決意する。
 だが、そんななか、少年たちの周りで不穏な事態が起こりはじめる…。
 第二回京都アニメーション大賞奨励賞受賞作の学園バトルファンタジー!(裏表紙より)

劇場版のみ視聴済み。
現代日本と異能力、古い家と血といったものに縛られる少年少女のファンタジー、なんですがアニメと全然印象が違ってびっくりしました。どうでもいいボケとツッコミが多すぎて、話が進まなさ過ぎるのに疲れてしまい……バトルの緩急どこいった!? みたいな進行具合なのに終盤が怒涛すぎて。当時の流行だったのかな……。
秋人のあわいのものらしい孤独、未来の異質な能力と失ったものゆえの孤独、身内すら疑わなければならない家に縛られる博臣の孤独、前線で戦えず遠ざけられてしまう美月の孤独、といったものをもっと読みたかった。もっとぎすぎすしてよかったのよ……。
4758441979
澪が大坂に戻ったのち、文政五年(一八二二年)春から翌年初午にかけての物語。店主・種市とつる家の面々を廻る、表題作「花だより」。澪のかつての想いびと、御膳奉行の小野寺数馬と一風変わった妻・乙緒との暮らしを綴った「涼風あり」。あさひ太夫の名を捨て、生家の再建を果たしてのちの野江を描いた「秋燕」。澪と源斉夫婦が危機を乗り越えて絆を深めていく「月の船を漕ぐ」。シリーズ完結から四年、登場人物たちのその後の奮闘と幸せとを料理がつなぐ特別巻、満を持して登場です!(カバー折り返しより)

本編後の番外編集。つる家をはじめとした関係者の人たちがいろいろありながら元気そうなのが嬉しく、救われた野江が次なる一歩を踏み出そうとしているのに涙し、大坂に戻ってもやはり苦労に見舞われ、それでも料理人として人を支える澪らしさが失われていないことがわかるお話など、読めて本当によかったと思いました。
最後の「月の船を漕ぐ」、最後の最後に声をあげて泣いちゃった。最後にその話題が出たからまさかな、と思っていたら。再会できたことも、お店にやってくる最初が澪の運命を変える三人だったことも嬉しくて、思い出すいまも泣いています……。本当に素敵な物語でした。
Profile
Author:月子
読んだものやら見たものやらの記録
Search
Calender
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
Archive
Shopping
Analyzer
Counter
忍者ブログ [PR]