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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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食べるクラシック
ショパン、ロッシーニ、モーツァルト、シューベルト、ブラームス、バッハ。クラシック音楽家たちと料理にまつわる小さなエピソードとまとめ、想像を巡らせる。
音楽家と美食というものが結びついていて、興味深く読みました。食べ慣れた味を愛したり、すごく健康に気を使ったり、放蕩三昧したりなど、食に抱く思いはそれぞれなのがわかって面白かった。
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うちの執事が言うことには (角川文庫)
日本が誇る名門、烏丸家の27代目当主となった花穎は、まだ18歳。突然の引退声明とともに旅に出てしまった父親・真一郎の奔放な行動に困惑しつつも、誰より信頼する老執事・鳳と過ごす日々への期待に胸を膨らませ、留学先のイギリスから急ぎ帰国した花穎だったが、そこにいたのは大好きな鳳ではなく、衣更月という名の見知らぬ青年で……。若き当主と新執事、息の合わない《不本意コンビ》が織りなす上流階級ミステリー!(裏表紙より)

当主と執事、主従でありながらもしっくりきていない関係が発展途上の二人が主人公のミステリー連作。キャラクターが面白いんですが、赤目がなんだかわけがわからない感じでもやもやしました。この人にまつわる話を含んで一冊にしてほしかったなあ。この本、文庫で220ページしかないんですよね。ちょっと物足りない。
わがままに見える花穎は、根は純粋で傷つきやすく、優しくて賢い若者なのがいいな。衣更月はどんな風にして彼を認めていくんだろう。
おいしいベランダ。 返事は7日後のランチで聞かせて (富士見L文庫)
 まもりとお隣に住む恋人・葉二のベランダ菜園には、華やかなパッションフルーツも加わって、夏が楽しみな季節。
 同時に、まもりは就職にむけて心が騒ぐ大学3年目に。教職を目指す湊ちゃんと違って、何をすべきか悩んでしまうけれど……!
 就職活動の手がかりに、企業インターンシップに参加したまもりは、自分がどう働きたいかを掴みはじめる。着々と将来を考える彼女の横で、葉二は「神戸に引っ越す」と言い出せないまま焦りばかりつのって——。二人とベランダの転換点がやってくる第7巻!(裏表紙より)

転換点というので、前回の規模くらいのものを想像していたら、想像以上に転換点だった。人生の大事な選択の一つじゃないですかやだー。
亜潟さんは思っていた以上にまもりにベタ惚れで、読みながら照れてしまいました。失いたくなかったから言い出せなかったんだなー。それにしてもヘタレすぎだけど! 可愛いから許す!
就活の話はやっぱり何を読んでもきついなあと思いつつ、まもりの選択がどうなるか、続きも楽しみ。
少年の名はジルベール
少女マンガを変えようよ
マンガで革命を起こそうよ(本文より)(カバーより)

『風と木の詩』や『地球へ…』で知られる竹宮惠子氏のエッセイ。
創作者として身につまされることばかり書いてあって、読んでいて苦しかった……。
空回りしている感じとか、焦りばかり募るとか、才能のある人を前にしてもやもやしてしまったりとか、どんなにすごい作家さんでもそれぞれの苦しみがあるんだなと思いました。比べるようなことはしたくないし、創作の苦しみは創作者それぞれのもので、大事な糧だと思うから、ちょっと勇気をもらえた気がする。
天球の星使い きみの祈りを守る歌 (角川ビーンズ文庫)
生まれた時から自分に宿る星の力を使う“星導士”が頂点に立つ世界、星の原。星をもたない少女・アステラを傍で守ってくれていたのは、謎の男・ロキ。でも彼の本当の目的も正体も、アステラには分からないまま。守られるだけなのは嫌――独り立ちを決意し、星導士の集う“学院”に足を踏み入れたとき、アステラの世界は変わり始めた……。「この子さえいれば、俺はもう何も要らない」星に導かれて、運命の恋が始まる――!(裏表紙より)

星座を扱ったファンタジーで、凝った設定が面白いなあと思いました。ファンタジックな世界を構築しているので世界観をつかむのにちょっと時間がかかるのですが、大事な言葉が詰め込まれた一冊だったと思います。
ただ主人公格の人たち以外の暮らしぶりがほとんど見えないのが気になったかなあ。闇市を開くだけ困っているという描写の根拠らしいものがあまりなかったように思うので、生活レベルがどんなものか掴みにくかった。
京都「私設圖書館」というライフスタイル
大学卒業後あえて就職しない道を選び、自分の理想の図書館を開いた。利用者の声を謙虚に、丁寧にすくい取りながら「私設圖書館」の歩みはつづく。平成最後の年、新たな時代を前に、著者が自らにあらためて問う、「型にはまらない生き方」。(カバー折り返しより)

「私設圖書館」という有料の図書館についての本。有料の図書館(という名前だけど多分正確には図書館じゃない……?)をどのように作ろうと思い立ったのか、どういうものを目指したのかということが語られているのですが、すごく興味深かったのでどうやって運営しているのかをもうちょっと突っ込んで読んでみたかったです。
しかし儲からないというか、続けていくには難しいものなんだなということは伝わってきた。好きじゃないとできないよなあ。
毒草王子と臆病姫 (一迅社文庫アイリス)
第三王女なのに王位を継ぐことになったエリザベス。彼女はある日、隣国の第四王子トーマスと突然お見合いをすることに! 自分に自信がない彼女は、きっと彼は玉座を奪いにきた敵なのだと思い込んでいた。絶対に負けないと、エリザベスは怒りに燃えていたけれど……。想いが空回りしてとんでもないことを言ってしまったせいで、トーマスの恋心に火をつけてしまい!?(裏表紙より)

のんびりほのぼのしたお話。この設定だとテンション高めなラブコメになりそうな気配なんですけれども、全体的にまったりとした空気で、エリザベスの空回りを遠いところから眺めている感じ。
エリザベスとトーマスもそれなりに癖のある人たちなんですが、お付きの人たちも掘り下げたら面白いエピソードが出てきそうな感じがしたなあ。
王女フェリの幸せな試練 (角川ビーンズ文庫)
誰からも愛される美しい王女――とは、かりそめの姿。生まれてすぐ「祝福の魔法」を掛けられた王女フェリは、無条件に人を魅了する力の持ち主。しかし『自分自身』を見てもらえない空しさから超絶後ろ向きな性格になったフェリは、お城にひきこもり大好きなドレスや装飾品を作る日々。彼女の作った物を身につけると幸せになれるという噂が広まる中、それを聞きつけた隣国の王子ベルホルトの登場で事態は急展開して……?(裏表紙より)

目を見ることで誰をも魅了してしまう「祝福の魔法」ゆえに引きこもりになってしまった王女フェリシア。従兄弟で従者のアロイスと家族には効かない魔法ゆえに行動範囲はかなり狭い。だが夜会に憧れる気持ちから覗き見していたところ、隣国の王子ベルホルトに見つかってしまう。
そんなわけで、隣国を盛り上げるために力を貸して欲しいと言われた引きこもり姫が奮闘するラブコメ。可愛らしい話だなあという印象で、引きこもりゆえにあんまり行動できていないフェリが周りに助けられながらなんとか自分を保っているという感じではらはらしました。読んでいて突然ぶっ倒れてもおかしくない危うさがあって……笑
フェリの魔法が効かない人についての種明かしがかなり大事な部分だったので、それを知る日はいつになるのだろうと思いながら(多分次の巻だろう)、ルディがすごく好きだなあと思ったのでした。
迷惑メール、返事をしたらこうなった。 詐欺&悪徳商法「実体験」ルポ
パソコンの受信ボックスには毎日、たくさんの迷惑メールが送りつけられる。おそらく私と同じように日々せっせと迷惑メールの削除をしてから仕事を始める人も多いのではないだろうか。2012年度は全メール数の約6〜7割が迷惑メールという驚くべき数字になっている。そこで今回は、みんな興味はあるけれども、その見られない先の世界には何が待っているのか、「多くの人が行ってみたいけれども行けない世界」をあえて覗いてみた。
本書はその記録である。「はじめに」より(カバー折り返しより)

2013年11月の本なので、登場する迷惑メールは一昔前感がありますが、昔もいまも迷惑メールってほとんど根本は変わっていないんだなあと思いました。結局出会い系かっていう。
そうした迷惑メールを種類別に紹介しつつ、相手側とコンタクトを取れる場合はちょっとメールしてみたり電話してみたりと、メールの内容を眺めるだけではない内容。ただテレビ番組のようにさらに踏み込んで、というのはなく問い詰めたりやりこめたりっていうのはないです。
ただ最後に、迷惑メール被害者の相談に乗るっていう悪徳業者の紹介があったのはおおっと思いました。こういう詐欺もあるんだなあ。
半分だけの妖精に、キスを。 (一迅社文庫アイリス)
妖精にとりつかれ、半妖精になってしまった人間の男子——<アーダ>。そんなアーダに血や涙を与えて契約し、主従関係を結ぶ「妖精使い」。犬耳としっぽのファボ、六枚羽を持つセルカを使役する妖精使いのクレアは、濡れ衣を着せられて今はお尋ね者。そんな時、家族を失わせた憎き仇である王家の跡継ぎエンテ王と、彼に従うアーダ・ロロにさらわれてしまい——!? クレアの口づけを奪うのは誰? 王宮ファンタジーラブロマンス☆(裏表紙より)

世間知らずだけれど純粋で心優しいお嬢様クレアが、アーダであるセルカとファボに守られながら、取り潰しになった家と家族の名誉を取り戻したいと願いながら、女王国初めての男王となったエンテ王と彼に付き従うアーダ・ロロとともに女王国の革命に立ち会う物語。
全体的にゆるふわなのは、主人公であるクレアがまったく状況を把握できていないからかなあ。相手の反応について何か思ったり考えたりするだけで、女王国に起こっている混乱や妖精使いとアーダの秘密についてあんまり深刻に捉えることができないような書き方になってしまっている気がしました。守られるだけっていうのはやっぱりちょっとなあ。
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Author:月子
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