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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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貴族令嬢アイルの事件簿 偽学生、はじめました。 (富士見L文庫)
 19世紀英国——女性の権利拡張に燃えるお転婆お嬢様アイルは、その逸脱した行動によって、ついに女学院を退学になってしまった。
 実家に戻ったアイルの前に、エリックと名乗る病弱な少年が現れる。彼は兄の死の真相を調べるため、アイルの父親が理事を務める学校に転校を希望していた。
 病に倒れた彼の代わりに、アイルは自らが転入すると宣言! しかしそこは男子校で……。
「間違っているのは、女学生をうけいれない向こうよね」
 アイルは、誰にもバレずに事件の真相を突きとめられるのか——?(裏表紙より)

ヴィクトリア時代。女性の権利がまだまだ認められていない時代に、花嫁学校を卒業して結婚するだけの人生なんていや! と問題行動を繰り返した結果退学になったアイリーン。自分ができるということをもっと認めてもらいたいと思った結果、兄の死の真相を知りたいという少年の身代わりになって男子校に潜入。
男装ものの美味しさもあり、パブリックスクールものの美味しさもあり、と楽しい一冊でした。また男性陣が魅力的で、超優秀な監督生(かつ未来の夫候補、であることをアイルは知らない)従兄のウィリアム、粗野な問題児ながらも何かとアイルを助けてくれるデレク、アイルが最も愛する父親ジェフリー卿と声がそっくりなケネスなど、誰といい感じになってもときめくなあという布陣。
学期が終わるまでの潜入とのことですが、今度は何をやらかしてくれるのか楽しみです。
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カーマリー地方教会特務課の事件簿 (1) (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)
隊長、これ左遷って言いませんか?
レストラニクス聖教国神教会聖騎士団の若き騎士であるジークフリートは、ある日、騎士団の上司・サーバルト卿から食事の誘いを受ける。『イイ話』に違いないと思い込んでいたジークフリートは、なんと「カーマリー地方教会特務課」への人事異動を受けてしまう。カーマリーといえばやたらと悪魔や不死の魔物の発生率が高い土地で、その特務課といえばそういった魔物退治などでレストラニクス東方教区一番の殉職率を誇る戦場だった!
しかもサーバルト卿がカーマリー特務課主任に賭けチェスで負けた代償に、若い人員を差し出すという、なんともお粗末な約束が成立し、見事にジークフリートに白羽の矢が立ってしまったのだった…。ああ、哀れや、ジークフリート…。
あまりにもひどい仕打ちに自暴自棄になりつつも、「左遷」を受け入れカーマリーにやってkちあジークフリートは、そこで見慣れない黒い片眼鏡を掛け、背が高く神父でありながら僧服の襟元は大きくはだけている金髪ので長髪の男——特務課主任・オブザーに出会う。(裏表紙より)

内容紹介書くの下手すぎか!? っていうくらい裏表紙に小さくて細い文字でびっしり話の始まりが書かれている。これ頑張ったら削れると思うんだ……。
それはともかく。
上司の賭けチェスにより、凄まじい殉職率を誇るカーマリーに左遷された騎士ジークフリート。もちろんカーマリーにいる聖職者たちは一癖も二癖もある人物で、中でも主任のオブザーは飛び抜けていた。
危険はあるもののお気楽な地方教会の記録かと思いきや、最後の最後にだいぶと心をえぐる展開になり、胸が痛かったです。だってさ、一番最初に挨拶してくれたのブラウンさんじゃん! きついわ……。
どうやらカーマリー(?)を陥れようとしている者たちがいる様子。これ以上犠牲が出ないといいけど、難しかろうなあ……。
征馬孤影: アルスラーン戦記5 (光文社文庫)
王都エクバターナ奪回へと西進するアルスラーンに、北方の強国トゥラーン軍急襲の報が入る。反転してペシャワール城に戻ったパルス軍は、智将ナルサスの指揮の下、敵の大軍を迎え撃つ。一方、虜囚の身から抜け出したパルス国王アンドラゴラスは、王妃タハミーネとともに、王都脱出を図っていた。父子は再び相まみえるのか? 急展開に目が離せないシリーズ第五弾!(裏表紙より)

トゥラーン軍との交戦、宝剣ルクナバードを巡るヒルメスとギーヴの対峙、アンドラゴラス王の合流とアルスラーンの次の展開まで。
ここまであからさまに蛇王ザッハークの存在が匂わされていたかなあと、アニメを思い返すもよく覚えていなかった。これやっぱり後に蛇王や魔導士たちと戦うんだよね……?
ヒルメスとイリーナの邂逅が切ない。
汗血公路: アルスラーン戦記4 (光文社文庫)
王太子アルスラーンのもとに、各地の諸侯や領主たちが次々と集結。瞬く間に大軍が形成されていった。新生パルス軍は、ついに西方千キロ彼方の王都エクバターナ奪還に向け出撃する。対するルシタニア軍も王弟ギスカールの指揮の下、パルス軍を上回る軍勢で迎え撃つ。大陸公路を血で染める決戦が、いま始まる! いよいよ佳境、激動の展開を見せるシリーズ第四弾!(裏表紙より)

アルスラーンの出撃前、仲間たちが集結するところとギーヴの離反、アンドラゴラス王が牢を脱出するところまで。
ここでエトワールの話が出てくるのか。漫画版はとてもわかりやすく書き足してあるんだなあと思いました。あとイリーナ姫の登場もこの辺りだったのか。
表紙がファランギースなんですが、彼女がたくさん登場して喋ってくれるので嬉しい巻でした。
トッカンvs勤労商工会 (ハヤカワ文庫JA)
京橋中央税務署を揺るがす大事件が発生した。あの、悪質な滞納者から隠し財産を差し押さえまくり “京橋中央署の死に神"と恐れられる、特別国税徴収官(略してトッカン)の鏡が訴えられるかもしれない。しかも背後には、税務署の天敵・勤労商工会のお抱え弁護士がついていた。鬼上司のピンチにぐー子(トッカン付き徴収官)が立ち上がる! 面白くって、ためになる、大好評の税務署エンターテインメントシリーズ第2弾。(裏表紙より)

滞納者が首吊り自殺してしまい、担当者だった鏡を訴えるという事件が発生。背後には勤労商工会。トッカン付きを外れて一人で仕事を回すようになっていたぐー子は、勤労商工会側の弁護士の吹雪に粘着されて、鏡の危機を知る。鏡の過去を知る親友(?)二人も登場して、ぐー子は事件のきっかけとなった滞納者の自殺とその直前の動きを調べ始め。
社会人になって四年め、税務官になって二年、自分の仕事としてのスタンスや居場所を求めるぐー子の気持ちがリアルで苦しかった……。もがいている感じが自分の経験と重なって、どうすればいいのかなあと読みながら悩んでしまった。ぐー子はその悩みを突破できるのかな……。
東京會舘とわたし(下)新館
「直木賞の時に帰ってきます」
あの日、この場所で交わした約束があった——渾身の感動長編、堂々の完結。

東京會舘が建て替えられてからのお話、越路吹雪のディナーショーに居合わせたスタッフ、3月11日のあの日の出来事、東京會舘で行われる授賞式と作家のお話、そして再び建て替えられる直前の東京會舘のお話。
建物が見つめてきた時代と人の物語。積み重ねていく時間って大きくて愛おしいなあと思わせるお話ばかりでした。人がつなぐものってすごいなあ。それが東京會舘っていう場所が最初に作ってくれたものなんだと思うと、場所の力、そこに集まる人の力ってすごいんだなあと思う。そこを愛する、ということが何か一つ、お守りのような力になるのかもしれないなあなんてことも思う。
「煉瓦の壁を背に」で、結局両親の無理解へのくすぶりがはっきり解消されないままなのが、少しもやもやするけれど、仕方ないんだよな……。でも喜んでくれる気持ちは本物だといい、と思いました。
東京會舘とわたし(上)旧館
ここは夢が生まれる場所。
大正十一年、丸の内に誕生した国際社交場・東京會舘。〈建物の記憶〉が今、蘇る。
激動の時代を生きた人々を描く。
直木賞作家の傑作長編小説!(帯より)

海外ヴァイオリニストのコンサート、戦中での結婚式、GHQに占領されている最中のバーでの出来事、という東京會舘が生まれ、震災で崩れ落ち、再び再建されるも戦争が、など東京會舘という場所と時代の出来事が描かれる。
その場所を愛し、あるいは大切な思い出を持った人たち。生きているなあって感じがします。東京會舘のような場所って、生きていく上で誰しもみんな持っているんじゃないかなあ、という気がします。特に「しあわせな味の記憶」の章は、家族の光景が見えてうっかり涙腺が緩んだ……。
恋するアクアリウム。 (富士見L文庫)
 ある事情で26歳のOL・浅見桐子が身を寄せることになった先は、美人顔の年下幼なじみ・佐倉井真也のもと。そこはアロワナの水槽が鎮座する魚マニアの部屋だった!
 しかし真也は、桐子が食卓に出した「食べる魚」は苦手と物申し、桐子は好き嫌いを克服させる事に!
 一緒に出かけた水族館、熱帯魚ショップ、展望台。突然始まった同居は、食卓をともに囲むたびに二人の距離を縮めていく。東京での日々を通じて、地元では知らなかった互いの一面を知り——。
 アクアリウムと料理が結ぶ、年の差幼なじみの恋物語。(裏表紙より)

「おいしいベランダ。」シリーズのスピンオフ。まもりにかつて恋して玉砕した佐倉井くんが、実はその後恋をしたらしいというのは本編でちらりと触れられていましたが、その恋のお話です。
視点は女性側、幼馴染で年上の「桐姉」こと桐子。とある事情で会社を辞めて東京にきたはいいものの、住んでいた部屋が火災の被害を受けて行き場をなくし、佐倉井くんのところに転がり込むことになってしまったという……家がなくなるとか、家(生活)が脅かされるとか、暮らすって大変だなあと思ってしまった冒頭でした。
アクアリウムという部分が強調されるのかと思いきや、メシウマ小説なのは変わらず、桐子が美味しそうなご飯を作る作る。夜中に読んでいたのですごくはらへりーでした。
年上がヒロインだからか、恋愛も落ち着いていて、でも仕事とか過去の恋とかは結構痛くて、本編シリーズとはまた違った味わいがあってとても面白かったです。
落日悲歌―アルスラーン戦記〈3〉 (光文社文庫)
ペシャワール城塞に入城したパルス王太子アルスラーンの元に、シンドゥラ軍襲来の報が届く。王子ラジェンドラ率いる大軍は五万。対する軍師ナルサスは、巧みな計略を用い、たった五百の騎兵で王子を捕虜にしてしまう。王子と同盟を結んだアルスラーンは、シンドゥラのもう一人の王子ガーデーヴィとの対決へと向かうが……。超絶人気シリーズ第三弾! 解説:森福 都(裏表紙より)

ペシャワールからシンドゥラへ。シンドゥラの兄弟の跡目争いに介入した後、アルスラーンが王都奪還に乗り出すまでのお話。悪びれないラジェンドラが腹たつなあー笑 と思いつつも、生真面目なジャスワントが愛おしいシンドゥラ編です。
これリアルタイムで読んでたら引きが狂おしすぎて大変だったろうなーという諸々。アルスラーンとヒルメスの本当の出自は? とか。あとはバックボーンがわからないギーヴやファランギースも何か秘密を持ってそうな気がするし!
王子二人―アルスラーン戦記〈2〉 (光文社文庫)
辛くも死地を脱出したアルスラーン王子ら一行は、味方の兵力が集結する国境城塞へと向かう。追っ手をかわすため三組にわかれた彼らに、ルシタニア軍、そして銀仮面の男とその配下が襲いかかる。過酷な逃避行の先に待つ運命は? さらに、パルス王国の存立を揺るがしかねない王家の血の秘密が明かされようとする……。超絶スペクタクル・ロマン第二弾! 解説:柳 広司(裏表紙より)

カシャーン城塞へ向かうところから、ペシャワールで銀仮面卿が襲ってくるまで。
こうして改めて物語を追って行っていると、アルスラーンの出自にはもう一つ何かありそうだなあ(※本編はアニメで見たところまでしか知りません)と思う。アルフリードの対してそっけないナルサスはこの先どうなるのか……と思ったり、王妃タハミーネは何者なのかとか、暗躍している魔導士たちのこととか、早く続きが知りたい!
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Author:月子
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