読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

栗坂まもりは、イケメンでベランダ菜園オタクの亜潟葉二とお隣住まいの恋人どうし。
付き合ってはじめての12月。クリスマスに年越しにとイベント盛りだくさんのシーズンがやってきた! ベランダ野菜を使った葉二のおいしいご飯で関係も急接近……なんて期待をしていたら、招かれざるお客さんが次々現れて、全然二人きりじゃないですよね!?
年末には過保護な母まで来襲! お手伝いもしなかったずぼら娘・まもりの大掃除を心配したらしい。不意打ちの訪問から、母に葉二とのお付き合いがバレて――?(裏表紙より)
三巻目。クリスマスとお正月のお話です。
喧嘩して気まずくなったかと思ったら弟来襲。なんとかやり過ごしたかと思ったら母襲来。挙げ句の果てに亜潟さんが女性じゃないことがばれてしまった! 実家へご挨拶!
おおーめっちゃ恋愛小説だーおおーーー。にやにやして楽しみました。亜潟さんはちゃんとまもりのこと好きなんだなーと感じて嬉しかったです。30歳の大人が、年下の恋人のためにちゃんと大人の皮を被って礼儀正しく応対するって、当たり前のことなんだけどちゃんとしててかっこいいなあ。
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双子公子のどちらか選んで結婚する事になったリーゼロッテ。腹黒だけど紳士的なコンラート? 無愛想だけどワイルドなヴァルター? 二人を知るうち両公子と恋が芽生えて……。本気で好き。片方なんて選べない! 彼女の悩みを知った双子は「三人で恋人になろう」と提案!? 口づけ、胸、そして……。次々と二か所同時に責められて感じる目眩く快感……。刺激的なErotic宮廷ロマンス!(裏表紙より)
あらすじから想像されるエロさから6割くらい引いて、ラブコメっぽさを3割くらい足し、図太くたくましいヒロインの清々しさを3割足す、みたいな話です。あらすじちょっと詐欺だぞ!笑
双子の公子は並いる公妃候補を追い返しまくる性悪と評判。しかしどちらかが公妃を選んで結婚しなければ次の大公として即位できない。次々と候補者に逃げられて打つ手がなくなった大公は、信頼する部下(下級貴族)の娘リーゼロッテになんとか二人のうちのどちらかと結婚して次期大公を決めてもらいたい……というとんでもな結婚話を押し付けられたところからスタート。
主人公のリーゼロッテは、結婚しなければならないという教育を受けてこなかったせいで、結婚うんぬんに関する興味が乏しく、どちらかというと亡くなった母の代わりに実家のいろいろを回したり帳簿をつけることが好き。なので追い返されてきた姫君たちとはまったく違うタイプである、ということから、双子公子の興味を惹いてしまう。
このリーゼロッテの、啖呵やら、どっちかしか選べないなら逃げてしまえ! っていう行動的なところが非常に楽しい。それに協力してくれる使用人のエーリクもいい感じに有能で、TLものというよりかはラブコメとして面白かったです。
双子もそれぞれ優しく、深く突っ込むとやばいのですが最終的に三人で幸せになりましょうというエンド。楽しく読みました。

魔族達に伝わる、魔族に強力な力を与えることができる人間“花嫁”の伝説。水神を祀る神社の娘・小夜は洪水と病で相次いで両親を失い、絶望し、神域の湖に身を沈める。だが、そこは魔族達の世界への入り口であった。湖城の魔王・ヴィリは、奴隷の身から前魔王を倒し、魔王の座に就いたが、力を失い、その座を追われつつあった。ヴィリに凶刃が迫る中、小夜はヴィリの“花嫁”になれるのか!?(裏表紙より)
水害の折に父が行方不明になり、母は心と身体を壊して入院中。親戚の家族に世話になるも、ついに母の死が訪れた。居場所を希求する小夜は、母が亡くなったその日、実家の神社の神域である湖に行き、白睡蓮が咲くその水の世界に焦がれて沈んだところ、目が覚めた時には不思議な異界にやってきていた。
淡くて、胸を締め付けられるような切ないファンタジー。弱いことを憎み恐れる魔王ヴィリと、繊細だけれど芯の強い小夜が、二人寄り添うお話でもあります。この優しくてちょっとだけかなしいお話に、イラストがすごくマッチしていて、小夜ほんとかわいい美少女……! って思ってました。そして言動にちょっと弱さが透けてみえるヴィリのかわいいこと。ちょっと病んでいる風なのがはらはらして、小夜が負けないかどきどきしました。
寄り添った二人がこの先どんな道を歩みのか気になるなあ!

女の世界は恋の話題で溢れている。でも、なじめない人間だっている。恋愛願望がなく、感情に溺れられない29歳の喜世美。猫と同居し、ブログでだけ自分を解放できる26歳の翔子。勤続12年、次長の肩書きもあるベテランだが「前向き」が嫌いな35歳の鈴枝。男とつきあったことがないわけじゃないけれど、恋愛は苦手——そんな女性たちの本音をリアルに軽やかに描き、明日へのエールをおくる小説集。(裏表紙より)
特に結婚したいわけじゃないけれども、恋愛や結婚というモノから逃れられない、26歳、29歳、35歳の女性たち。悩みがそれぞれ段階を踏んでいるように感じて、ひええ……ってぶるぶるしながら読みました。男日照りがどうこうって焦っているわけじゃないのに、ランチ先で三人つるむようになったってところに、わかるーって思うような、やっぱりつるんじゃうのかって苦笑いしちゃうような。
恋愛に発展させるつもりがあれば次に進めるだろうに、自分の気持ちや周りの状況が見えすぎてて、ブレーキをかけるところがかっこよくてちょっと寂しい。気になる相手とのやり取りのちょっとした失敗なんかはごく普通に日常の延長でしかなくって、男性との出会いもそこかしこに転がっていて……っていうラストの雰囲気がよかったなあ。

栗坂まもりが一人暮らしを始め、お隣住まいのイケメン改め園芸男子の亜潟葉二と知り合って、はや半年。葉二の元カノとケジメもついて、秋のベランダ収穫ごはんで人心地……
と思いきや。「この際だから付き合うか」葉二からの告白で二人は恋人同士に。って見切り発車すぎじゃありません!?
恋の実りに動揺するまもりと、仕事が多忙を極める葉二。ベランダ菜園にも虫が付くしで、目まぐるしい日々に二人の関係は……?
大好評・園芸ライフラブストーリー。ベランダも、恋人も、お付き合いって難しい。(裏表紙より)
「おつきあい」のベタなやつじゃなくてストレートなやつだったー!! という始まり。しっかり確保されてしまったまもりさん。この辺り、亜潟さんの方が大人だなあ、とにやにやします。年の差ものの悩みもあってとってもおいしい。
大きな事件は起こらないけれど、日々の大事件(気持ちとか体力的にとかいろいろ)をこなしながら過ごしている感じが、ほのぼのとするところがあって、読み終わったあとほっとした気持ちになります。毎日のちょっとしたことが悲しかったり楽しかったり、なんだよなあ……。
最後のオチは意外で、でも可愛くて、にやにやしました。

超幸運体質のアイリは、運にたよらず、努力と実力で憧れの外務省へのキップをつかんだ……はずが、配属されたのは、軍の特殊部隊! しかも、「死に神が抱きたい男No.1」の異名を持つ、超不運体質の凄腕兵士ハイヅカと相棒を組まされることに!! ハイヅカ専用の人間お守り扱いに、憤るアイリだが、実は世界の鍵を握る特殊なタロットカードを使える能力を見込まれていて!? 世界の命運をかけて、吉凶混合コンビ本格始動!!(裏表紙より)
橋を通れば通行十万人目のお客様、宝くじに当たり、食べ物一年分にも当たり、クローバーを摘めば四つ葉……という超幸運体質のアイリ。かたや、歩けば看板が落ち、事件現場に行けば何もしていないのに建物は崩壊、などの超不幸体質のハイヅカ。そして、個性豊かな特殊部隊、七聖守護物対策室のメンバーの、相棒、お仕事物。
アイリが今どきの子っぽいんだけれど、元気がよくって、明るくて、一生懸命なので好感度高いです。逆に、ハイヅカの影がちょっと薄いなあと思うくらい。
この対策室の面々が、『黒の七星旅団』とどう戦っていくのか。気になります。アイリとハイヅカの体質って、魔術師ウィッカとどう関係しているのかなあ。

『銀二貫』、「みをつくし料理帖」シリーズなどで大人気の時代小説作家・髙田郁。その優しさと温もりに満ち溢れた作品の源流は、ここにあった!! 法曹界を志し、挫折を味わったこと。交通事故に遭い、後遺症に苦しんだ日々のこと。阪神・淡路大震災の経験――。艱難辛苦を乗り越え手にした希望とは? 文庫版あとがきを加えた、貴重な初エッセイ集。(裏表紙より)
すごくいいエッセイだったなあ……。『みをつくし料理帖』シリーズがNHKでドラマ化されるタイミングで読んだので、感慨深いです。
いかにして漫画原作者、そして時代小説作家になったかというエッセイで、漫画雑誌「オフィスユー」の連載をまとめたものです。
高田さんは、いろんな挫折や苦しみ、心が折れそうな経験をしてきた方だというのを、初めて知りました。漫画原作者として取材をしたことや、これが書きたいという気持ちで綴られた物語だったのだなあ、と今まで読んだ著作を振り返って思う。真摯な方なんだというのがにじみ出ているように思います。エッセイも読めてよかった。
我が家も、「ごちそうさま」と言ったら「よろしおあがり」(うちは「よろしゅうおあがり」の地域)と答える家だったので、そういう話を読んでちょっと嬉しかったりもしました。

奈良の薬師寺で働く明日香。地名やその由来が大好きで、愛読書は『日本霊異記』。とあることをきっかけに、薬師寺では予言をする女性職員がいるという噂になっているらしい……そんな明日香は、少し気になる絵馬を見てしまい……。
装丁が可愛い。本体も赤に金インクで印刷。連作短編集です。地名や『日本霊異記」を絡めているのは、すっごく面白いんですが……なんというか、後半になればなるほど、話が思っていたのは全然別の方向に行って、最終的に明日香の妄想なのか本気の怪異なのかわからない、不思議な話になっていたように思いました。
ちゃんとオチがついていたのは最初の「奇しき岡本」だけで、後は全部後味が悪いか、オチが分からないので「んん?」ってなります。なんかちぐはぐな話だなあと思って読み終わりました。