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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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15歳の夜、ライラのすべてを奪った蒼竜王・ルガー――種族を超えて慕う初恋の人。
唯一の復讐方法は、竜人にだけ効く毒を100日間口づけで与えることだった。
ライラは竜人の花嫁「番い」と偽り彼のもとへ向かうが――「手を取り合うことができれば、蒼竜の一族も、人間ももっと豊かになる」
仲間を思い人と共存を目指す姿に、戸惑いは復讐への迷いに変わり……?
第18回角川ビーンズ小説大賞〈奨励賞〉〈読者賞〉W受賞作!(Amazonより)

異種族恋愛、運命のつがいものに上品に喧嘩を売るがごとく挑戦している作品でとても面白く読みました。
少女の頃に出会った竜人との優しい思い出を胸に成長したライラ。しかしその竜人によって村を焼き尽くされ、たった一人の家族である兄まで失ったことで、同じく竜人を恨む薬師の元に身を寄せながら復讐のときを待つ。ライラに与えられたのは運命のつがいの香りを発する薬と、いずれ死に至るそれを解毒しつつ竜人の毒でも当たるもう一つの薬を口付けによって百日間含ませる使命。
運命のつがいだからと本能的にライラを愛するルガー。運命でないと真実を知りながらルガーに惹かれていくライラ。「運命って何?」「本当に愛するって何?」と問いかける終盤はどきどきしました。
つがいについての真相も面白かった。血の運命に抗っても恋をするお話、楽しかったです。
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騎士団にある付属のカフェテリア。多くの騎士たちが日々利用している。ロビンは、そこの料理長。ある晩、居残っていたところ、空腹の騎士団団長・サラがやってきた。残業帰りで空腹のサラに、ロビンは料理を振る舞う。やがて毎夜毎夜の習慣となり、いつしかふたりの距離は縮まるが――。(Amazonより)

孤児からの叩き上げで騎士団長にまで上り詰めたサラと、そんな彼女を偶然餌付けすることになってしまった心優しい料理人ロビンを中心とした、ご飯と生活の物語。
導入部分は吹っ飛ばしているのでサラがどうやって団長になったのかとか、仕事ぶり、過去の話などはなくちょっとした描写以外になく、この毎日を当たり前に生きていくだけのエピソードが続くのでのんびりと読みました。短い話が続くのが細切れに読むのにちょうどよかったかも。
サラとロビンがお互いに過去に会ったことを思い出すのか気になるなあ。
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通勤途中で事故に遭った市ノ瀬桜。目覚めると、魂だけが女子高生の体に乗り移っていた。そのまま女子高生・円城咲良として生活する羽目になった桜は、担任の鹿山守に事情を打ち明け、咲良の魂を探すことに。実は鹿山は、桜の高校時代の同級生だった。クラスで孤立していたらしい咲良の内面を探るうちに、鹿山と過ごした高校三年の夏の記憶が蘇り…。青春ミステリー!
あの夏、私たちの犯したあやまち。(裏表紙より)

深刻そうな内容紹介なんですが、読んでみると、軽やかでいてビターな、大人が「やり直す」ためのお話で、とてもよかった。
事故に遭って亡くなった桜は、同じ名前の女子高生・咲良となる。いつか彼女に身体を返すため、協力者の社会科教師・鹿山とともに状況を探りつつ生活するものの、ついに我慢ができず……。
そうね、そうなんだよね。大人になると「ああしておけばよかった」と思うことがあって、桜がやったことは私たちが過去に戻ったらやっておきたかったことNo. 1だと思いました。校則とか孤立とか陰口とかから真正面からやり合ったの、本当にスカッとしました。
桜の過去についてはかなり早い段階で気付きましたが、一番可哀想だったのは咲良かなあ。いつか起こる出来事をずっと夢で見ていて男性不信になって、最期がこれ。幸せだったって、もっと幸せになれただろうに。桜が泣くのもわかる。
桜はどうか新しい人生を、今度は幸せな大人になって生きられるようにと祈らずにはいられない。
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月面探査機が捉えた白い影が話題となり、みんなが正体を予想するなか、のび太はそれを「月のウサギだ」と主張して笑われてしまった。ドラえもんを頼ったのび太は「異説クラブメンバーズバッジ」の力で月にはウサギがいるものとしてウサギの国を作り、ジャイアンたちを驚かせようとする。そんなある日、謎めいた転校生がやってきたが……。

辻村深月さんによる映画ドラえもんの小説。
物語が壮大で、中心人物と友情を築いて、主要人物たちの格好いいシーンがあり、ラスボスはちょっとグロテスクて怖い、という私たちの知るドラえもんの映画だ! という内容で楽しかったです。
最後の最後の仕掛け、異説があべこべで……という展開はちょっと難しいようにも思えるんですが、これを読んで「面白い!」と思った人がSFを好きになったら嬉しいな、などと思いました。
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酔っ払いに絡まれる美貌の外国人・リチャード氏を助けた正義。彼が国内外に顧客をもつ敏腕宝石商と知り、誰にも言えない曰くつきのピンク・サファイアの鑑定を依頼する。祖母が死ぬまで守っていたその宝石が秘めた切ない“謎”がリチャード氏により解かれるとき、正義の心に甦るのは……? 美しく輝く宝石に宿る人の心の謎を鮮やかに解き明かすジュエル・ミステリー!!(Amazonより)

ごく普通の大学生・正義が助けたのは絶世の美貌の宝石商リチャード。彼の信頼を何故か得てしまった正義はアルバイトをすることになったが、店にやってくるお客と宝石には様々な事情があって……。
謎解き、というより宝石と人のお話という印象。石がどのようにして人の手にあるのか。それを求める心や、大事に仕舞い込む理由など、宝石って人生なんだなと思わせるエピソードばかりでとても面白かった。
宝石に対する疑問を正義がリチャードや谷本さんにぶつけて、それぞれの答えをもらうところも違いがあって面白いと思いました。「それ」を好きな理由、自分にとっての価値がこんなにも明らかなのが宝石の面白さとわかりやすさだなあ。
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世界初のインスタントラーメンである「チキンラーメン」。
もちろん言わずと知れた人気商品ですが、2018年に放送されたNHK朝の連続テレビ小説『まんぷく』でさらにその人気が高まります。
そして「チキンラーメン」 ブランドは、発売60 周年目にあたる2018年度に史上最高売上を達成しました!
今回は、今最前線で活躍する料理家が集まりそんなチキンラーメンの魅力を活かした、さまざまなアレンジレシピに挑戦しました。
ずぼらさんでもできる簡単レシピから、おしゃれなおもてなしレシピまで、“すぐおいしい、すごくおいしい。”+ “すごく楽しい”、ものだけを100個厳選しています。
「試してみたい」が満載の1冊です(Amazonより)

必ずといっていいほど家に常備されている食材、チキンラーメン。
これをアレンジするレシピがあるなら困ったときめちゃくちゃ助かるんじゃない? という興味本位で読みましたが、まあお腹が空くこと!
スープのアレンジから、別の食べ物に混ぜ込んだり、焼いてみたり、まぶしてみたり。二日連続で同じものを食べるときに味変してみたり、ちょっと味を変えたいなと思ったときにやってみるとよさそうだなー。
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「私たちはね…異世界に、トリップしたんだよ」。実家のパン屋ごと異世界にトリップしたサトコ、18歳。「大きな地震のたびに先祖代々トリップしてる」と母に聞かされ、大混乱!戸惑うサトコをよそに、15年ぶりの営業にお店は満員御礼の大賑わいだった。ある日、配達先のお城でサトコは一人の美しい姫君・コズサ姫と出会う。“王の中の王”への輿入れをひかえたコズサ姫は、悪い魔法で子どもの姿に変えられてしまっていた。天下泰平のためのこの縁組、実現させないわけにいかない。相手は悪の大魔法使い、このままでは姫の身が危ないと遠方に避難することになるが―。「一緒に来てほしいのじゃサトコどの!旅先でもそなたの焼いたパンが食べたい!」(Amazonより)

代々異世界にトリップする伝統(?)があるパン屋さん。困惑する娘のサトコに、母親は異世界にいてもやることは同じ、とみんなパンを焼いてきたと言って、ここに異世界のパン屋さんが開店する。
という出だしからほっこりした話を想像していたんですが、お姫様が子どもの姿になっていたり、異世界と思いきやお城はエード城で、地図を描いてもらったら日本列島で、江戸の姫様が京都の宮様に嫁ぐという歴史大河的な側面もあり。姫様の呪いを解くために旅に同行するところなんて活劇ものっぽくもあり、子どもやご年配の方々はお好きそうなわちゃわちゃ感。
1巻では終わっていないので、姫様の今後とサトコの恋がうまくいくのかがめちゃくちゃ気になります。
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 無事に大学を卒業し、神戸で葉二との新婚生活をはじめたまもり。
 遠距離から、一緒に食卓を囲んで手料理を食べられるようになり、幸せいっぱい……と思っていたのに、結婚式にむけたダイエットという名の強敵が襲う!?
 さらに、希望通りの仕事に配属されたはいいものの、まもりは同期の急な無断欠勤やパワハラ疑惑の対応でてんやわんや。葉二さん、市民農園を借りられるかもって浮かれている場合じゃないですっ!
 ベランダ菜園からはじまった関係は、形を変えて続いていく——。大人気シリーズ本編、堂々の完結!(裏表紙より)

シリーズ本編完結! ご結婚おめでとうございます!
結婚式、社会人と新婚の新生活、会社のことなどめまぐるしくも、二人でいるから頑張れるというのを体現したような最終巻だったと思います。いや本当に、慣れない関西の地で頑張っていると思うよまもりは……(思い出して遠い目をする)。上司に恵まれて会社の居心地も良さそうで本当によかった。病んでしまったらどうしようかと思った。
最後まで明るく楽しく前向きに、ごはんがおいしい毎日を送っていってほしいです。
本当におめでとうございました! そしてありがとうございました!
ココナッツ汁粉は絶対やろうと思いました。あまりにも美味しそう。
番外編集が出そうな感じなので楽しみに待っています!
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瓶子貴宣は、月収10万円の私大非常勤講師。博士号を持ち実力も抜群なのに、指導教官の不祥事で出世の道を閉ざされた。しかも姉が育児放棄した甥、誉を養ってもいる。貧乏でも正規雇用を諦めない貴宣の前に、千載一遇のチャンスが。だが誉を引き取りに姉が現れ、家庭問題まで勃発——。奮闘するポスドクの未来はどうなる! ? 痛快かつ心温まる、極上のエンタテインメント。『マル合の下僕』改題。(裏表紙より)

就活ものはメンタルにくるのできついとは気付いていたんですが、そこそこの年齢の社会人の非正規雇用の現状を描いたものも心にクると気付かされた作品。現実辛い。
しかもこれ瓶子先生は理系で情報関係だから、文系の講師陣はどれだけきついかと想像するともっとメンタルにくる。そしてまた学生たちとは違って、家族を養うってこんなに大変なのかと。誉がとてもいい子だからなんとかなっているけれど反抗期真っ盛りだったりやんちゃでぐれていたりするときっともうちゃんと生活できてないよ……。
ただ物語は、たとえお金にならなくても、努力したことや、身につけた知識、技術といったものは未来への選択肢を広げるから決して諦めるんじゃない、という内容。「どうして勉強するの?」という問いに対するアンサーだったように思います。そして人を踏みつけにして得られるものはないということも。
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ドラマ「コウノドリ」の医療監修を手掛けた医師が、小中高生にNICUのことや妊娠、出産、新生児について伝える授業を一冊の本にまとめたもの。

本そのものはそれほど分厚くなく、文章も平易で優しく、中高生なら教養として読むのにいいんじゃないかな、と思える本でした。
ただ成人してそこそこ経っている私が読むと、医療現場の忙しなさや、障害を抱えたお子さんを持つ親御さんたちの辛さをだいぶと薄めているなという印象で。家族として過ごせて幸せでした、だけじゃないと思うんですよね。誰もがそう思えるわけじゃないだろうって。医療従事者の皆さんも本当に毎日大変だろうし。
ただ、小さな命を守りたい、生かしたいという気持ちで医療に取り組んでくださる方々には本当に頭が下がります。こういう人たちがいるから私たちは望む人生を生きられるんだな。
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Author:月子
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