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青空チェリー (新潮文庫)
ゆるしてちょうだい、だってあたし十八歳。発情期なんでございます…。第一回「女による女のためのR-18文学賞」で読者賞受賞した「青空チェリー」。戦時下、「教授」と「ダーリン」の間で揺れる心を描いた「ハニィ、空が灼けているよ。」。そして文庫書き下ろし「誓いじゃないけど僕は思った」。明るい顔して泣きそな気持ちがせつない、女の子のための三つのストーリー。(裏表紙より)

私が読んだのは文庫版。単行本版から、「青空チェリー」以外の作品はかなり改訂してあるそうです。好きだなあ、豊島さんの作品。ちょっとふてくされているような、すましているような、けれど折れやすくて、破裂しそうな感情をめいっぱいに抱えた人たちが主人公だからなのかな。こういうのを、少年少女というのかもしれない。
一番好きなのは、収録作で一番長い「ハニィ、空が灼けているよ。」。主人公の頭の良さや、結末にちょっと物足りなさを感じるけれど、たった二十一歳の女性は、やっぱりまだ揺れ動く少女なのだなあと思う。「教授」と「ダーリン」に抱く感情はそれぞれ違うけれど、このどちらを選ぶかが、子どもと大人の境目なのかもしれないな。
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