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黄金旋律  旅立ちの荒野 (カドカワ銀のさじシリーズ)
医者を夢見る少年・臨は、数百年後の廃墟と化した病院で目が覚めた。
ファンタジーの世界に迷い込んでしまったかのような未来に戸惑いながらも、優しい看護師ロボットたちと共に生活をはじめる。しかし人との触れあいを求め、病院を飛び出した臨は、地図にない街に手紙を届ける野性的な少年・ソウタと、どこか懐かしさを感じさせる黒い翼のはえた猫のアルファと出会い……!?(カバー折り返しより)

あらすじから、さっさと冒険に出るものだと思っていたのに、意外と進みが遅かった。この話は隠れ風早街シリーズらしい。(風早街シリーズは、村山さんの作品に登場する街とそれに関係する人々のお話)
出来る子と出来ない子のどちらが本当に強いか、の話はとても良かった。優がとても良い子。彼の大人になった後のメッセージはじんわりした。
近未来ファンタジーということで、たくさんSF要素とファンタジー要素が出てきて、登場人物も謎を抱えた人が出てくるけれど、解決していないし、続きが想定されたお話だと思うので、進みが遅いのが耐えられない人には向かないと思う。はるそらより文章量も多いと思うしページ数も多いと思うのに、終わっていないのが切なかったです……続きが気になります。
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