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新月の前夜祭 スカーレット・クロス (角川ビーンズ文庫)
ヴァンパイアの少女ツキシロは《神の子》と謳われる不良神父ギブの《聖なる下僕》。“主人と下僕が恋をしてはならない”という禁忌の前に、自分の想いを告げられない日々を送っている。だがある夜、彼女はギブを狙ってきた《使徒》に襲われ、駆けつけたギブの師匠のビル司祭らに助けられる。ギブの抹殺をはかる枢機卿一派の動きが激しさを増すなか、ツキシロは主人を守ろうと必死になるのだが、宿敵ヨセフもついに暴走を始めて——。(裏表紙より)

スカーレット・クロス第三巻。思いの自覚と物語の本格始動。話がいきなり始まったので意表をつかれる。話の流れに一瞬乗っていけなくて焦った……。
登場人物の過去背景が複雑化。瑞山さんは過去をよく決めていらっしゃるよなあと思う。ラリーとデリラの過去がいいなと密かに思っています(あれって多分そうですよね)。自分の領域に立ち入れさせなかったギブも、信頼を置いている師匠が現れたことで、思いを自覚。ツキシロもはっきりと自覚したので、がんばれ少女! と拳を握ってしまう。
引きがすごかったので、続きはどうなるんだろうとどきどき。
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