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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ文庫 JA ミ 6-4)
18世紀ロンドン。外科医ダニエルの解剖教室からあるはずのない屍体が発見された。四肢を切断された少年と顔を潰された男。戸惑うダニエルと弟子たちに治安判事は捜査協力を要請する。だが背後には詩人志望の少年の辿った恐るべき運命が……解剖学が最先端であり偏見にも晒された時代。そんな時代の落とし子たちが可笑しくも哀しい不可能犯罪に挑む、本格ミステリ大賞受賞作。前日譚を描く短篇「チャーリーの災難」と解剖ソングの楽譜を併録。解説/有栖川有栖 (裏表紙より)

これを書くまで「開く」じゃなく「聞く」だと勘違いしていた。解剖だから「開く」なんですね。
解剖教室から発見された屍体と、それを巡る謎。捜査する盲目の治安判事サー・ジョンやダニエルたちの視点と、殺されてしまった詩人の少年ネイサン・カレンの視点が交互に語られていく。偏見に満ちた時代のものを読むと、そうしたものが登場した瞬間にこれが鍵だなと思うようになってしまったんですが、それでも最後にはあっと驚かされました。
結局どういう話だったのかなと考えてみたんですが、うーん結局愛されたかった人のお話だったのかなあ。お金よりも仕事よりも、誰かがそばにいることを求めていた人たちがいたということなのかも。もっとちゃんと噛み砕けるんだと思うんですが、切ない読後感がまだ強くて、うまく考えられない……。いやしかしすごい作品でした。
っていうか続編があるのか! それは読まなければ。
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Author:月子
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