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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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華鬼4 (レガロシリーズ)
鬼ヶ里に戻った華鬼と神無。どこかぎこちないけれど、確実に変化した穏やかな関係で共同生活を送るようになった二人。雪の季節を迎えた学園では、鬼ヶ里祭の開催が宣言される。いつもとは違う学園の空気の中、鬼頭と花嫁を巡って、『本山』の手先である選定委員たちが神無を狙い始めて……。

ちょっとこの巻だけ帯がどっかいっちゃったので私の適当紹介文です。
ごちそうさまでしたー!! 幸せな花嫁いただきましたー! デレてからの華鬼のかわいいこと!! ちょっと途方に暮れた感じがほんっとうに! かわいくて! 「無自覚もえー!!」と叫びました。
一巻の冒頭がすっごい凶悪だったので、痛めつける系の傲慢俺様かと思ったら、単純に感情の発露が下手で、性格的にも不器用な、寂しい人が、華鬼でした。普通に育ったら普通にいい子だったろうに……。神無が花嫁で本当によかったね!!
桃子のあれこれは、ちょっと理解できるだけに辛くて……。でも、うーん、そうかー。出て行っちゃったかあ、と寂しかったです。そこは華鬼と響が和解して仲良ししてほしかった……んですが、どうやら番外編で桃子と響のその後があるんですね!? 読みます読みます。
面白かったー。女の子が幸せになる話は本当にいい……。ごちそうさまでした。番外編までいただきます。
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華鬼3 (レガロシリーズ)
鬼頭の生家での猛襲から逃れ、再び鬼ヶ里に戻ってきた神無たち。華鬼の冷酷な瞳の奥にひそむ孤独を知った神無は、知らず知らず華鬼に惹かれていき、華鬼は、未だかつてない思いを神無に抱くようになる。ようやく向き合い始めたかに見えたふたりだったが、不気味に笑む存在が不穏な影を落とす。そんな中、華鬼は突如ひとり姿を消してしまうのだが——。
平凡な少女と美しくも冷酷な鬼とが織り成す学園伝奇、転換し加速する第3巻!!(帯より)

国一は結局なんなんだ! と叫びました、って大事なところはそこじゃなく、華鬼が! デレはじめて! 転がるわー!! 無自覚いいねいいね!
それから、この巻を読んでて、リアルでいやぁな気持ちになったのは、桃子の携帯電話への依存でした。……いや、企みがあった上での行動なんですけど、こうもしょっちゅう携帯電話をいじっている描写が出てくると、話してるところで携帯をいじられている気持ちになってきて、なんだか……。
華鬼と神無がそろそろいい感じなので、もっとらぶらぶが見たい! と期待しつつ、続きを読む。
華鬼2 (レガロシリーズ)
「いっしょに来ていただきます。鬼頭の生家に」
響、四季子に襲われた翌日、神無は己を庇い負傷した国一の安否が気にかかり、三翼に気遣われながら学園へと向かう。だがそこに国一の姿はなく、代わりにいたのは薄笑いを浮かべた四季子と、学園に不似合いな黒服の男たちだった!
神無をめぐる鬼と花嫁。それぞれの思惑が交錯する中、神無は華鬼と共に彼の生家へと連れ出される——。
平凡な少女と美しくも冷酷な鬼とが織り成す学園伝奇、鬼頭の生家編!(帯より)

まだ話が始まって三日しか経ってないのか!? と驚愕する第二巻。
神無に殺意を向け続ける華鬼。そんな華鬼が気になる神無。そして神無に求婚した三翼。そこへ華鬼と神無に憎しみを向ける響がいて、すごく盛りだくさんです。そのせいで、若干話の進みが遅いのがじりじりするー!! 生家の人たちの思惑は掴み損なったんですけど、華鬼と神無が急接近しつつあってどきどきしました。やっぱり心の中に棲んでるんじゃーん!! 華鬼は早くデレろ!!
華鬼 (レガロシリーズ)
『連れてこい。俺の花嫁を、ここへ』
少女の前に開かれた世界は、生まれたときから既に欲望と憎悪で塗り固められていた。「鬼の花嫁」の刻印を持つ少女「神無」は、16歳の誕生日に美しくも冷酷な鬼、「華鬼」のもとへ嫁ぐよう告げられる。なかば連れ去られるように向かったその先には、多くの鬼とその花嫁たちが生活する学園があった。鬼や花嫁たちの嫉妬が渦巻き、奸計がはりめぐらされるその学園で、神無は更なる地獄をみる。彼女に害をなそうとする鬼、命をかけて護る鬼、そして、彼女を疎ましく思う華鬼。さまざまな想いが交じりあう中、華鬼の残酷なまなざしの奥にひそむ苦しさを感じ取った神無は、知らず知らずのうちに彼に惹かれていくが…。(帯より)

ネット小説の書籍化が大流行している昨今、その走りとなった(と私は思っている)作品。すみません、Web版は未読です……。そして、私は梨沙さんの作品で最初に読んだのが『時計塔の怪盗』だったというひねくれ具合です!
はまるとやばそうだと思って、積んでしまっていたのですが……やっぱりもえました。ときめきました! ヒロインがひどい環境にあって自傷癖のある子だと聞いていたのでちょっと敬遠しているところもあったのと、絶対連れ去られた先で誰も味方がいなくてひどい目に遭わされるんだ! と思い込んでいたので、三翼にちゃんと慈しまれ守られているとは思わず、ときめきました! 思い込みよくない!
鬼の設定がいいなー。花嫁ときめた女性を、心から慈しみ愛する性質、というのは、女子の夢だ。花嫁と決まったら絶対に愛してくれるんですものね。だからこそ、華鬼と神無のすれ違いっぷりがどきどきします。がんばれー神無ー!
闇の公子 (ハヤカワ文庫FT)
まだ世界が平らだったころ、地底では妖魔の都が栄えていた。その都を統べる妖魔の王、絶大な魔力と美貌を誇るアズュラーン公子は人界に遊び、無垢なものたちを誘惑して愉しんでいた。育て上げ寵愛した美青年、残虐非道な女王、生まれる前にふたつに引き裂かれた魂……闇の公子の気まぐれないたずらは、あまたの人間の運命を変え地上を災いの種で満たしていく。傑作ファンタジイ〈平たい地球〉シリーズ第1作、待望の復刊(裏表紙より)

神のごとき力を持っている妖魔の王が、人界のものの運命を狂わせていく。人と妖魔と魔法が絡みあうすべての物語が伝説の幻想に満ちていて、文章が美しくてエロい! なんという美文だろう! と思いながら読みました。うっとりと酩酊してしまう。
人の世界と妖魔の時間は異なるので、遥か過去に起こったことが後の世の人に関わってきたり、人の恨みの一瞬が遥か未来へつながってしまったりと、繋がる物語が好きとしては好みドンピシャでした。アズュラーンが関わると一気に物語が耽美めいて、妖しい雰囲気を醸し出し、人間が悪に誘惑され引きずり込まれていくところがはらはら、興奮しました。
クライマックスのシーンは荻原規子さんの解説にも抜粋されていましたが、なんて美しいんだろうとどきどきした。それまで妖しく美しい魔のものだった存在が、逆転する瞬間に感動する。そうしてラストで、次なる世界へ繋がっていくところは、読み終えるとほっと溜め息になりました。
面白かった。シリーズ続きも読みたい。
花宵の人形師    あるじ様の熱情 (角川ビーンズ文庫)
「何も言うな。そばにいる。…だから、心配するな」平凡女子高生・あかねと俺様形人師・美言は忽然と姿を消した同居人・ルイスを救出するためフランスに旅立つことに。しかし旅先で夫婦と勘違いされ、一夜を共に過ごすことになってしまう。あかねへの感情が恋だと自覚し始めた美言は、ある決断を下し——!?ついに明かされる過去の因縁と、動き出す美言の熱情。『華鬼』の梨沙が贈るひとつ屋根の下“キケンな恋”完結巻!(裏表紙より)

フランス旅行編。学園生活と同居ものだったはずなのにおもしろい方向に進んでいく完結巻です。
囚われたルイスを救出すべくフランスへ。幽霊屋敷の本来あった城へ向かいながら、人形師セリーヌと彼女にまつわる前世の因縁が明らかになっていく。しかしかなり駆け足で、前世組のもつれ具合がすごかったです。
三角関係がほとんど解消されたおかげで糖度は上昇。何かにつけて気にかけたり守ってくれたりする美言はかっこいい。それで終わるのかと思いきや、思いっきり急カーブして話が戻ってきたところで終わったので、置いてかれた気分でちょっと呆然としました。三巻分のあちこちに散りばめられた人物や設定は今後どこかでいきることはあるのだろうか……と気にかかる。
花宵の人形師    あるじ様と奪われたくちづけ (角川ビーンズ文庫)
「本気出さないなら、あかねのこと奪うよ?」俺様人形師・美言とナンパなイケメン・ルイス達の屋敷に借金返済のため同居中の女子高生・あかね。ある日、体調不良を起こしたあかねの魂が死神・サディアスに侵食されていると気付いたルイス。生気注入のキスであかねを救うが、それに対し美言はなぜか不機嫌に。そんな中、学園祭に現れたサディアスはあかねの魂を抹消しようとするが!?『華鬼』の梨沙が贈る同居ラブ第2弾!(裏表紙より)

二巻目の紹介文に要素のネタバレがありますが、女子高生と人形師と死神の現代ファンタジーです。一巻ではなんだその組み合わせは! となったので伏せましたが、すごい食べ合わせだと思いました。
二巻は学園祭の話。高校と大学が合同で主催する学校祭で、あかねが自分では気付かず狙われまくり、美言とルイスが奔走する話。そろそろあかねは何に関しても無頓着すぎるのではあるまいか! ちょっとぼうっとしすぎかなあと思いました。
サディアスが悪役イケメン枠なのにちょっと残念な人っぽくてわくわくするぞ! 復讐心に取り憑かれているイケメンはごちそうです。
しかし、私が一番怖いと感じるのはこの話の世界観なんですが……なんだか普通とちょっと違う感じがしてホラーのにおいがする。気のせいかなあ。
白馬の王子 (ハヤカワ文庫 FT 48)
王子は白馬を駆って荒野を走りつづけていた。自分の正体も、これから何をすればよいのかもわからずに。謎を解く鍵は、骨の城に隠されているらしい。城を守る竜を倒せば“世の秘密”が神瑛されるのだ。だが、魔女や巨人や妖怪変化が徘徊するこの異世界では、骨の城の竜退治など大いなる試練のほんの端緒でしかなかった……女流ファンタジストのキシュがユーモラスに語る、優柔不断でドジな王子のドン・キホーテ的探索の物語(裏表紙より)

ロマンチックファンタジーかと思っていたら、自分が誰で何をすればいいのか分からない、やりたくないのに勝手に旅が進んでしまう……という他称王子のファンタジーでした。表紙が中山星香さんだから手に取ったのですが、これ、中山さんが描くコメディファンタジーみたいな話だなあと思った。
怖いから行きたくないのに何故か行くことになっていたり、戦う剣が斬れないので文句を言うと「剣って投げるものでしょ?」みたいなこっちがおかしいことを言われたり、城が倒壊したり、月が四角かったりハート形だったり。物珍しくて面白かった。
花宵の人形師  あるじ様は今日も不機嫌 (角川ビーンズ文庫)
不慮の事故でアンティークドールを大量に破壊し、多額の借金を背負うハメになった女子高生あかね。月々のバイト代から捻出できるのは5000円…も心許ないあかねに、冷酷非道な人形師美言は借金返済のために彼の屋敷に住むよう命じる。謎めいたクラスメイトのルイス、寡黙な少年リョウも暮らす男だらけの住まいに乗り込むけれど、同居人たちは秘密を隠し持っていて!? 『華鬼』の梨沙が贈る、一つ屋根の下のキケンな恋物語開始!!(裏表紙より)

ちょっと異質な学園に通う女子高生あかねと、長身で目つきの悪い人形師、金髪碧眼の同級生?と、感情の起伏が怪しい少年の同居もの。かなりスローペースで、同居するまでが意外と長かった。
一巻なので、まだまだ謎めいたところがたくさんあって、はっきりと出てこない要素も色々あるのですが、女子高生×人形×(ネタバレ)という組み合わせは、なかなか見ない。食べたことのない要素の合体なので、どうなるのかちょっと、変にわくわくしています。
元気系、かつおかんっぽく、あんまり深く考えない性質のヒロイン、あかねが、これからルイスを振り回しつつ(恋愛的な意味で)、美言といい仲になってくれる三角関係を期待する!
オペラ座の怪人 (角川文庫)
十九世紀末、パリ。華やかなオペラ座の舞台裏では奇怪な事件が続発していた。首吊り死体、シャンデリアの落下。そして、その闇に跳梁する人影……“オペラ座の怪人”と噂されるこの妖しい男は一体何者なのか? オペラ座の歌姫クリスティーヌに恋をしたために、ラウルは、この怪異に巻き込まれる。そしてその運命の夜、歌姫とラウルは、まるで導かれるように、恐ろしい事件に飲み込まれてゆく。オペラ座の地下で、闇を支配する怪人と対峙したラウルが目にした、想像を絶する光景とは? そして怪人と歌姫の真実とは? 不朽の名作『オペラ座の怪人』の新訳決定版、ついに刊行!(裏表紙より)

アンドリュー・ロイド=ウェバーは罪深い……というのが読了時の感想でした。あんな華やかでロマンチックでファンタジーなミュージカルを作ったのは誰だ! あなたか!
原作は奇怪な事件と不幸せな男の物語という印象でした。記者がかつてオペラ座とその関係者で起こった事件を探っていく。手記や人から聞いた話を元に構成されています。登場人物はみんな偏った見方しかできない神経質すぎる人たちばかりで、特にラウルとクリスティーヌの夢見がち具合はすごかった……。泣くか叫ぶかでした。そしてやっぱりオペラ座の怪人は可哀想だった……。
終盤の畳み掛けがすごかった! ファントムが語る、クリスティーヌとの最後の触れ合いが、もう胸に突き刺さってきて、身も蓋もない言い方をすれば音楽の天使を崇めていたクリスティーヌこそ最後に天使になったんだ……という。すすり泣くファントムがどれだけ嬉しかったのかと思うと、胸が苦しい。
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Author:月子
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