読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
人が巨大な虫と化す奇病「カガステル」による世界のあり方が変わって三十年。駆除屋のキドウはある日虫に襲われた男から彼の娘イリを母親の元へ連れて行くよう託される。父の死によって心を閉ざしていたイリだったがキドウとの出会いやガーデンマリオでの暮らしに癒され、多くの大切なものができる。だがイリの存在はカガステルと密接に結びついたもので……。
原作は未読。お名前だけは存じ上げておりました。
カガステルによる一気に混沌と化した過酷な世界で、腕利きでぶっきらぼうながら情に厚い駆除屋の青年と、秘密を抱えた天真爛漫な少女の恋も絡めたSFもの。
いやあ、とってもいいですね。こういう、すべての始まりと終わりが一人の少女にかかっているっていう。親世代の悲しみと愛おしさもいい。その精算を娘と、彼女が愛する男が果たすんですよ。うん、とてもいい、すごくいい。
弱くて守られていて甘っちょろいイリが、最終話で見せる気高さがな! 最高だな! そんな彼女に魅了されてしまったキドウの台詞が甘くて随所で笑っちゃった。まじ惚れてんだなあ。
異形との戦闘ものと思いきや一人の少女とそれを見守る青年の成長物語でもあり、とても楽しく見ました。
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