読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
第二次世界大戦後、夫フランクとともにスコットランドを旅行中の従軍看護婦クレアは、不思議な力によって18世紀に飛ばされてしまう。夫の先祖であるイングランド軍人ランダルから逃れるため、クレアは助けてくれたスコットランド人のジェイミーと結婚することになり……。
アウトランダーシリーズのドラマ化作品。以前第1部の「時の旅人クレア」を読んだことがあって、ドラマ化されると聞いて見てみたいと思っていたんですが、ってどれだけ年数経ったんだ……? というくらい昔の話で長らく積んでおりました……。
18世紀の風景や衣食住が垣間見れてとても楽しいです。話は結構痛い(物理)ものが多くて、いまとは常識が全然違うんだなあということをしみじみ感じます。暴力の世界ですね……。
二人の男性の間で揺れるクレアの気持ちも、未来人としての医学の知識で困難を切り抜けるのも、熱い展開。でもこれ落ちが見えなくてめちゃくちゃ心配です。どんどん血と泥に塗れて生き抜いて行くところしか想像できないぞ……。
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エリザベスは、器量はそこそこだが才知溢れる魅力的な女性だった。だが娘たちを結婚させたい母親と低俗な妹たちのせいでベネット家の評判はよろしくない。近隣の屋敷にやってきたお金持ちのビングリー氏と姉ジェーンの仲もそのせいで上手くいかない。さらには氏の友人のダーシー氏に見えないところでこき下ろされているのを知ってしまい……。
BBC版のドラマ。めちゃくちゃ面白かったです。ダーシーってこんなに魅力的だったんだなと再確認しました。
勘違いと思い込みによるすれ違いロマンスで、周りのせいで上手くいかないことばかりの話なんですが、高潔であろうとする人たちが報われるのはやっぱり見ていて嬉しいし安心しますね。最初の悪印象が結構きついと感じたんですが中盤からめきめき面白くなってきて、ダーシーの不器用ぶりには色々なところで笑いました。エリザベスの賢さは台詞で際立っていたし、いいロマンスだった。
『Pride and Prejudice』は映画、小説、ドラマと色々見てきましたが、見る度に面白いなあと感じさせられてすごい。描き方や切り取り方がそれぞれなところが、比べるととても興味深いし面白い。
その夫婦の仲は完全に冷え切っており、どうにも噛み合わず険悪だった。葬儀を終えて帰宅するはずが、車がエンスト。早く帰りたいと山に分け入ったところ、山登り(遭難?)が二人の本音をあぶり出じ、なんだか奇妙な展開になっていく。果たして二人は無事に帰ることができるのか。
三谷幸喜作品。「大空港2013」より前の作品で、こちらもワンカット・ワンシーンドラマ。ひたすら夫婦が喋り、途中で第三者が現れたりなどもするのですが、よく喋り続けられるなという部分にとても感心しました。山道を歩き、妻と夫それぞれの違いが露見しつつも、ひたすら喋る。撮影、大変だったろうなあ。
ただ登場人物が少なく、二人に焦点が当たるだけなので途中で少しだれた気がしました。「大空港2013」が結構密だっただけに、さりげないシーンの積み重ねが少し見ていて疲れたかもしれません。
羽田着の飛行機が天候不順のため松本空港に着陸した。グランドスタッフの大河内はとある乗客と関わることになった。その田野倉一家、全員が訳ありの非常に面倒な人たちで、次から次へと明らかになる真実に大河内は巻き込まれていくことになり……。
ワンシーン・ワンカットドラマ。実は初めて見るタイプの映像だったのでおおー! と思いました。すごくいいですね。人に迫っている感じがする。
めんどくさい人たちの事情が絡み合いつつもオチにたどり着くまでのストーリーはお見事。安心安定の三谷幸喜という感じでした。何見ても面白いんだよなあすごいなあ。
いやでも最後の上司はないわー!笑 だれでもええんかい!!! って全力で叫ぶよね。面白かった。
マンションに引っ越して来た手塚翔太と菜奈夫妻。ある日菜奈は、マンションの住民会でふとしたことから「交換殺人ゲーム」をすることになった。誰にでも一人は殺したい人間がいる、その名前を記した紙を全員でくじのようにひく。他愛ないゲームでしかなかったはずが、管理人の死をきっかけに、次々と殺人が起こり始める。果たしては犯人は誰か。
毎回誰か死ぬ。誰が犯人なのかなーと思いながら見ていましたが、そう来たかーという感じ。でも情報の開示が遅くて推理させるものじゃなくて、はらはらしながら見るやつなんだなと思いました。毎回はらはらさせられて面白かったです。
もうみんな怪しくてどこか壊れていて、その中でまっすぐでピュアな翔太くんが眩しくて、でも怪しくて、と疑心暗鬼に陥る自分が嫌になったりなどしましたが、ぶっ飛んで怖かったのは尾野ちゃんです。最初から普通なところが見られなくて、何をしでかすんだろうと常に怖かった。翔太くんから二階堂くんへ対象が映ったとき、ウェハースを渡すところから始まったときは「あ、そういう……」と何を繰り返してきたのかわかってぞわぞわしました。
大学で生命科学を専門にしている女子学生の津軽継実は、山の中の森に足を踏み入れた際、何者かに助けられる。付着していた茸を手掛かりに、再び森に分け入った津軽は、「僕は人間じゃない」と告げる謎の「怪物」に出会う。120年生きるという彼は、津軽との出会いによって人間社会で暮らしていくことになるが……。
見たのはオーディオコメンタリー版。ドラマのオーディオコメンタリーってめずらしいですね。ラジオ感覚で視聴できてこれはこれで面白い試みだなあと思いました。
老いることなく生き続け、謎の能力を持つ「怪物」と、命に限りを持つ人間の女性。二人の恋を主軸に、異形のものが人間とその優しさを知っていくストーリーで、役者さんたちの力がなければファンタジックすぎて見られなかった気がする、とてもおとぎ話めいた作品。とにかくみんなこんな風に演技してるんだなと感じられて、オーディオコメンタリーはすごくよかった。
想定された物語展開を大きく外さない、けれど丁寧な作品だと思いました。
麻里子は同棲している彼と上手くいっておらず、朝ごはんすら一緒に食べられない毎日に苛立ちを募らせていた。しかしある日「朝ごはんを一緒に食べよう」と友人たちと集まった。朝ならみんな集まれる。かくして美味しい朝ごはんと新しい一日を迎えるようと、麻里子、典子、里沙、栞はそれぞれの問題と向き合っていく。
いろんな立場やそれぞれの人間関係を持つ女子四人と、朝ごはんをテーマにしたドラマ。原作は未読です。
いかにも女子めいた設定なんだけれど、すごく地に足ついてるというか深夜に見たくなるトーンの話で、短編連作の漫画を読んでいるような心地よさが好きだなと思った作品でした。また四人が可愛いんだなこれが。朝ごはんを大事にするってすごくいいなあと羨ましくもなりました。みんな結構活動的、というか東京だからか開いているお店が多いからか? 朝早くから行動するってすごいなと別のところでも羨ましく感じたりして。
菅谷くんのいまどきっぽさがすごく合っていて、とてもよかったです。彼、突飛なところが目につくけどいい男なんじゃないかなー。
部下を誤射したと疑われ、取り調べの末に公安部公安第五課未詳事件特別対策係に移動させられた瀬文は、そこで天才だが変人の女性刑事当麻紗綾と出会う。左遷先と思われた未詳は、実は不可解な事象が絡む事件に特化した捜査を行う部署であり、彼らはそこでSPECと呼ばれる特殊能力者が引き起こす事件に巻き込まれていく。
めちゃくちゃ面白いと聞いていて、この度視聴。めちゃくちゃ面白かった。シニカルだけどストレートにかっこいい。まったくちぐはぐで全然性格の合わない瀬文と当麻が、回が進んでいくと相棒だと認め合っているのがもう胸熱だった。
真犯人が極限まで気持ち悪くてうざくて、役者さんはすごいなあと思いました。だいぶといらっとしたので報いを受けたのはすかっとしたけれど、次シリーズに続くのはどきどきして仕方がないので早めに見なくては。